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いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!

87㎡/2LDK+ワークスペース/マンション/3人暮らし

【リノベで叶えた理想の動線】一級建築士・松田奈緒子さんの“すっきり暮らす仕組み”

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2025.04.09 更新日:2025.04.11

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頑張って片付けなくてもいいんです!

いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!

【リノベーションで実現】87㎡/2LDK+ワークスペース/マンション/3人暮らし 松田奈緒子さんのお家

ものの配置を考えたり、収納道具を買ったりするのに気がつけばものが散乱してしまうリビング。暮らしのプロの頑張らなくても片付く仕組みを導入すれば、そのお悩みもすっきり解決します!

Index
  1. いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!
  2. 暮らしのプロのリビングが片付く「動線」と「仕組み」
  3. リビングにものを持ち込まない間取りと仕組みをリノベーションで実現
  4. 松田奈緒子
    1. ・玄関からリビングに入れないもの
    2. ①帰宅後すぐ、子ども部屋にランドセルを置けるように
    3. ②サッとしまえる大きなクローゼットをリビング手前に
    4. ③仕事道具がリビングに持ち込まれる問題が解消
    5. ④見せたくない日用品は扉のある棚に収納
    6. ⑤コード類は見せない仕組み。オーバルボックスの中身はお菓子
    7. ⑥学習ハードルを下げるため学用品はあえてオープンに
  5. あわせて読みたい
    1. Staff Credit

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整理収納アドバイザー&建築士の自宅取材からわかった

暮らしのプロのリビングが片付く「動線」と「仕組み」

家族みんなのものが集結しがちなリビング。頑張らなくてもすっきり状態をキープするには、どんな工夫が必要? プロが実践している、家族の暮らしや子どもの成長に合わせたものの配置と動線、収納の工夫などを教わりました!

築38年のマンションを3年前にリノベーションした、一級建築士・インテリアコーディネーター 松田奈緒子さんのリビング

築38年のマンションを3年前にリノベーション。リビング内の収納スペースはテレビボード、ダイニング奥の棚、ソファ横の棚の3カ所。キッチン手前には食器棚を設置。

87㎡/2LDK+ワークスペース/マンション/3人暮らし

リビングにものを持ち込まない間取りと仕組みをリノベーションで実現

一級建築士・インテリアコーディネーター 松田奈緒子さん

一級建築士・インテリアコーディネーター 松田奈緒子さん

松田奈緒子

まつだ・なおこ

一級建築士・インテリアコーディネーター

リフォームやリノベーションを中心に行うWELL R&Cに、一級建築士として所属。整理収納アドバイザーやキッチンスペシャリストの資格も持つ心地よい家作りのプロ。夫と小学3年の娘、犬のハルと暮らす。

一級建築士として数々の住宅リノベーションを手がけてきた松田さんが、自邸を自ら設計・リノベしたのは3年前。娘さんは小学生に、自身の在宅ワークも常となり、理想の部屋の見通しがついた頃でした。以前の家での仕事道具やランドセル、コート類などが気づけばリビングに置きっぱなしに、という問題も解決したかったそう。思い描いたのは、家に帰ったら荷物をしまい、服を脱ぎ、身軽な状態でリビングに入れる間取りです。

「玄関からリビングまでの間に子ども部屋、クローゼット、ワークスペースという明確な役割を持つ部屋を設け、そこに服や荷物を置いてからリビングに入る。そしてリビング内に定位置がないものは持ち込まない仕組みにしました。ただし、明確な意図があって持ち込まれるのならあり。例えば、娘が自室から本やおもちゃを持ってくるのはOKです。使った後にしまう場所が決まっているので、自然と片付けられるようになりました。最初に片付く間取りと仕組みを作ったことで、無理なく心地いい空間になっていると思います」

一方で松田さんは「わが家はすっきりしているけれど、きれいすぎる家ではない」とも。「長く過ごす場所だからこそ、ほどよく雑然さも残したいです。棚の上やかごの中が多少ごちゃついていても、家族が落ち着ければ、それはいいリビング。好きなものに囲まれる豊かさも、忘れたくないですね」

ティッシュは、ダイニングテーブルの天板裏に貼りつけ、見た目のすっきりさも使いやすさも解決。

ケースに入れても生活感がぬぐえないティッシュは、ダイニングテーブルの天板裏に貼りつけ、見た目のすっきりさも使いやすさも解決。同様にスマホの充電コードも天板下に張り巡らせている。

・玄関からリビングに入れないもの

家族のバッグ
コート、帽子
夫婦の仕事道具

マンション87㎡/2LDK+ワークスペース

玄関からリビングへとまっすぐ延びるメイン廊下は洗面室とクローゼットに、隣のサブ廊下は子ども部屋と寝室、ワークスペースにつながっている。リビングにものを持ち込まないように、帰宅した後、リビングに入るまでの動線上で服や荷物を定位置に戻せる仕組みを設計段階で考えたそう。

玄関~リビング

①帰宅後すぐ、子ども部屋にランドセルを置けるように

帰宅後すぐ、子ども部屋にランドセルを置けるように

「学校から帰ってきて、靴を脱いだらすぐの場所に子ども部屋を作ったことで、ランドセルなどはリビングには持ち込まれなくなりました」。サブ廊下に設けたコート掛けは来客用。「人数が多いと悩むコート収納問題も、これで解決しました」

玄関~リビング

②サッとしまえる大きなクローゼットをリビング手前に

サッとしまえる大きなクローゼットをリビング手前に

子ども部屋や寝室にクローゼットは設けず、全員分をここにまとめて。「脱衣・洗濯室とつながっているので、着替えも済ませてリビングへ行けます」。棚はIKEAのパックスで、設計時から置くことを決めていたそう。夫婦のバッグもこちらに収納。

玄関~リビング

③仕事道具がリビングに持ち込まれる問題が解消

仕事道具がリビングに持ち込まれる問題が解消

リビング手前にコンパクトな夫婦のワークスペースを設けたことで、夫がリビングに仕事道具を持ち込む問題も解消。「リビングとの仕切りはガラス窓にしたので圧迫感はありません。整ったリビングと、その先のテラスのグリーンに癒されます」

マンション87㎡/2LDK+ワークスペース

リビング内

④見せたくない日用品は扉のある棚に収納

見せたくない日用品は扉のある棚に収納

爪切りや薬、ハサミなどのたまに使う文房具、仕事以外の紙類を収納。「定期的に使うけれど隠したいものは、カテゴリー別に区分けをしてここに。使用頻度がさほど高くないものなので、使う場所から離れていても不便さはありません」

リビング内

⑤コード類は見せない仕組み。オーバルボックスの中身はお菓子

コード類は見せない仕組み。オーバルボックスの中身はお菓子

ラタンのかごに、ゲーム機器などをざっくり収納。「テレビコードは、裏のクローゼット側に開けた穴へ配線を導きすっきりと。リビングで食べる娘のお菓子は、取り出しやすいようにオーバルボックスに。友達にも、ここに何があるか知られています」

リビング内

⑥学習ハードルを下げるため学用品はあえてオープンに

学習ハードルを下げるため学用品はあえてオープンに

ダイニングの奥、リビングの死角に置いたオープン棚には娘の学用品を。「娘はリビング学習派。しっかり収納すると見た目はよい一方、学習ハードルが上がります。オープン棚ならワンアクションで手が伸び、本人も使いやすそうです」



Staff Credit

撮影/松村隆史(能登屋さん) 戸松 愛(松田さん) 近藤沙菜(takaさん) メグミ(さきさん) イラストレーション/pino 間取り図製作/前田優子 取材・文/田中のり子(能登屋さん) 藤井そのこ(松田さん、takaさん) 田中理恵(さきさん)
こちらは2025年LEE5月号(4/7発売)「いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!」に掲載の記事です。

@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

「私らしく建てる、心地よく暮らす」をテーマにリビング系コンテンツを集めました。ハウジング、インテリア、DIY、家電や雑貨からLEE100人隊家づくり部ブログ、通販など盛りだくさんでお届け!

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