「LEEリノベ大賞」の受賞者発表!
【LEEリノベ大賞 グランプリ宅公開!】築40年、101㎡、家族共用のフリースペースがある空間へリノベーション
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2025.02.09 更新日:2025.02.10
発表します!
【LEEリノベ大賞 グランプリ】

動線、収納、素材感…私たちの“ぴったり”をかなえた「LEEリノベ大賞 」。’24年6〜9月に募集した「LEEリノベ大賞」の受賞者が決定しました! グランプリに輝いたのは、築40年の中古マンションをリノベーションしたという上農順子さんです。家族で使えるフリースペースがある空間と、開放的な玄関が印象的なお宅を拝見!
審査員はLEEでおなじみの3人!

石井佳苗さん
インテリアスタイリスト
本誌をはじめとする雑誌、書籍、イベント、広告など多岐にわたって活躍中のインテリアスタイリスト。〝自分らしい住まいのかたちを見つける〞ことを伝え続ける。好評のオンラインレッスン(www.heimalesson.com)は今年で6年目に。

Emiさん
整理収納アドバイザー
大学卒業後、大手通販会社にてインテリア収納用品企画を担当。2012年に独立し、「家族の〝ちょうどいい〞暮らし」をコンセプトに、オリジナルグッズやウェアを扱う「OURHOME」を主宰。インスタグラム(emi.ourhome)

喜多佳子
LEE編集長
【LEEリノベ大賞 グランプリ】上農順子さん:中古マンション(築40年)101㎡

「川遊びが大好きだった子どもたち。ぬれたまま帰ってきて、ベランダに直行できるように動線を考えました。今は、釣りやアウトドアの準備、片づけをする場所としても活躍中です」
上農さんファミリー

- 家族構成:4人(妻、夫、16歳長男、14歳長女、小型犬1匹)
- 間取り変更:4LDK→3LDK+クローゼット
- 費用:約800万円
- リノベ会社:サンリフォーム(https://sunreform.jp)
手仕事作家として、かごや雑貨を制作している順子さん。その作業のほか、家族みんなが釣り、料理、音楽、読書など、それぞれの〝好きなこと〞を楽しめる空間づくりを目指したそう!
上農さん宅の間取り図Before→After

元は暗かった玄関にガラスの引き戸や室内窓をつけ、日差しを取り込めるように。玄関からベランダまではモルタルでひと続きにして、マンションには珍しい土間を実現。
光と風が心地いい、開放的な玄関。土間をゆったり広くとって、家族でフレキシブルに使える空間に
16年前に中古マンションを購入。当初は元の間取りのまま、工夫をして暮らしていたという上農さん。
「子どもたちが小さい頃は、楽しく遊べることが最優先だったんです。私が集めてきた輸入玩具を広げたり、お絵描きをしたり。そんなにぎやかな家も気に入っていたんですが、2人が小学生になる頃には落ち着いた空間も必要だと感じ始めて。細かい部分が経年劣化してきたこともあり、7年住みながら膨らませてきた、理想のイメージを形にすることにしました」
目指したのは、「暮らしに寄り添う、進化する住まい」。それを実現するカギとなったのが、子ども部屋を固定しないという選択でした。
「洋室が2つあった場所を、フリースペースに。部屋ではなく機能を独立させ、一人で集中したいときに誰もが使える空間にしました。今は〝家族のアトリエ〟として、私の作業場、子どもたちの勉強スペース、友達を招く場所……いろいろな役割を果たしてくれています。間にあった壁は引き込み戸に変更。個室が2つ必要になったら、閉めて空間を区切ることもできます」
その周りを囲むのは、玄関から続く土間。審査員のEmiさんが「家族の好きなものを大切にされているのが伝わってくる」、喜多編集長が「考え抜かれた素晴らしい動線!」と絶賛したポイントです。
「実は、土間のリノベは予算の都合で一度断念したものの、諦めきれず1年半後に実行したんです。家族の趣味や生活が変わっても、それに応じて便利に使えるので、本当に作ってよかったと実感!」
もう一つ、上農さんがリノベで叶えたかったのが、収納の充実。
「以前の悩みは収納が使いづらかったこと。また、リビング横の和室も、暗くてエアコンもつけられず持て余していたんです。そこで、思いきって和室を丸ごと収納スペースに。衣類や寝具など、収納したいものを全部書き出し、どこにどうしまうか綿密に計画しました」
そしてできたのが、出入口が3つあるファミリークローゼット。
「子どもたちは、よくかくれんぼをしていましたね(笑)。家族のものはすべてここに収まるので、リビングがすっきりしたのがうれしい! 間取りも収納も、暮らしの変化や子どもの成長に合わせて、柔軟に対応できる家になりました」
上農順子さん
1.2 ミニマムな洗面台と飾り棚があるトイレ

1.洗面台はミニマムなタイプを選び、玄関ホールに移動。家族が入浴中でも、気兼ねなく使えるのがいいところ。
2.キッチン、バス、トイレなど、まだ使える設備はそのまま利用し、キッチンの作業台やトイレの飾り棚は家族の好みのものに。
土間 & FREE SPACE
3.土間は、壁一面をオープン収納に

3.「靴やアウター、工具や防災用品、家族の趣味の道具などを置いています。棚板の位置を変えられる可動棚は、ここをはじめ、家中で採用」
土間 & FREE SPACE
4.土間の奥には、釣りやアウトドアに使うアイテムを

「ウェアやツールが汚れたりぬれたりしていても、そのまま入れます。今は夫と長男の基地状態(笑)」
土間 & FREE SPACE
5.家族が代わるがわる使うフリースペース

順子さんのかご編みなどの手仕事もこの空間で。
「子どもたちも、ここに来ると落ち着くみたい。今のところ、個室はいらないそうです」
LDK
6.すっきりしながらも温かみのあるリビング

子どもたちが小さい頃に遊んでいた輸入玩具が映えるように、天井や壁紙は白に。
「リノベ後に犬を迎えることになり、床にはタイルカーペットを。想定外でしたが、冬場暖かいというメリットも」
LDK
7.キッチンとつながっているリビングダイニング

キッチンとダイニングを隔てていたカウンターを撤去し、背面に作業台を造作。リビングから冷蔵庫が見えないように壁も新設した。
「作業台は、下に家電やゴミ箱がぴったり収まるように設計。奥行きが広いので、家族とゆったり料理できます」
LDK
8.リビングと和室の間には引き込み戸が

「昼間はオープンにしているので、1つの空間に見えます。夜は閉めて、和室を寝室に。今は、帰宅の遅い夫はフリースペースのベッドで寝ています」
FAMILY CLOSET
9.リビングからファミリークローゼットへの入口

「手前には、子どもたちの棚を1列ずつ。扉のない個人ロッカーのイメージで、通学鞄や教科書などをそれぞれが管理できるように。リビング学習するので出し入れしやすい位置にありますが、散らかっても来客時は引き戸を閉めればスッキリします」
FAMILY CLOSET
10.衣類は人別に収納

「ロールスクリーンをつけ、目隠しもできるようにしています。サイズの基準にしたのは、無印良品の収納用品」
FAMILY CLOSET
11.家族の好きな本やボードゲームもここに

「本棚(写真左)のみ既製品。これをぴったり収めることが、クローゼット設計の出発点でした」
FAMILY CLOSET
12.寝具などがぴったりと収納できるよう設計

寝具や季節用品など、かさばるものの定位置も確保。
FAMILY CLOSET
13.ノートに細かく書き込んだ収納計画

「収納計画は細部までミリ単位で。『やりすぎかも?』と思いましたが、結果、大正解でした!」
審査員3人のコメント
玄関まわりが開放的で家全体も広々見えています

石井佳苗さん
「玄関〜土間をモルタルでつなげたことで、開放感と土足でベランダまで行ける実用性を兼備。家全体の回遊動線も◎」
家族の趣味や好きなものを尊重し合っているのが素敵

Emiさん
「家族それぞれの趣味や動線をしっかり反映した、間取りと収納に感心! 変化に対応できる可動棚もいいですね」
自分たちの暮らしに最適な動線が考え抜かれている!

LEE編集長 喜多佳子
「ベランダへ続く土間、玄関にすぐ洗面台、一目瞭然の収納棚……家族の需要に正直な設計こそリノベの醍醐味」
room tour
LEEチャンネルでグランプリルームツアー動画公開中!
「LEEリノベ大賞」たくさんご応募いただきました!
’23年の「LEEキッチン大賞」に続くインテリア公募として、’24年6〜9月にWebとInstagram上で募集し、総勢162件ものご応募が! 編集部による一次審査を通過した37軒を、審査員3名で最終審査し、受賞者5名を決定しました。
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撮影/メグミ 間取り図製作/前田優子 取材・原文/藤本幸授美
こちらは2025年3月号(2/7発売)「私たちの“ぴったり”をかなえた『LEEリノベ大賞』」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2025年3月号現在)です。
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