余力があるLEE世代のうちから閉経マネジメントを始めよう!
プレ更年期とは?いつから?40代前半から対策は必要?【Q&A】産婦人科医が回答!
-
LEE編集部
2025.02.08 更新日:2025.04.09
#わたしケアLEE
私たちって今、プレ更年期?

具体的な症状を実感したことがないと、ピンとこない更年期のゆらぎ。そんな今のうちにこそ、まずは正しく知ることから始めてみては? まずは、更年期の正しい定義とは? LEE世代から対策したほうがいいの? 不安にならないためにも、基本のキから知っておくのが先決!

教えてくれたのは
吉形玲美先生
産婦人科医
専門分野は婦人科、更年期医療。臨床医として診察に携わるかたわら、情報発信も積極的に行う。著書に『40代から始めよう! 閉経マネジメント』(講談社)がある。
『40代から始めよう! 閉経マネジメント』(講談社)

余力がある今のうちから閉経マネジメントを始めよう
「最近は雑誌やテレビなどで更年期が取り上げられることが増え、女性にとって大きなターニングポイントであるという認識は広まりました。でもその多くは『汗が止まらない』『眠れない』『イライラする』などの不調の話で、ネガティブなイメージばかりが膨らんでいる人も多いようです。また、30代なのに『更年期かも』とクリニックに駆け込んでくる人もいて、それは言葉の広まりとともに女性のヘルスリテラシーが高まったからとも言えますが、更年期を正しく理解していないとも言えます。
更年期で心身に不調が出る人は確かに多いですが『いつくるのか、どうなるのか』とドキドキしながら待つしかない、というものではありません。事前に知識を得て対策することで、症状をゆるやかにし、更年期とそれ以降の人生をアクティブに過ごすことも可能なのです。更年期に突入して不調が出てから慌てるよりも、LEE世代の体力に余裕があるうちからできることをやる。将来の自分のために、今から更年期や閉経に向けたマネジメントを始めてみませんか?」
産婦人科医 吉形玲美先生
1
そもそも更年期って何?(LEE100人隊No.057 しょこみさん、38歳)
1
閉経の前後5年ずつ、女性ホルモンが乱高下しながら減少する時期のこと
「閉経をはさんだ前後約5年ずつのこと。閉経の平均年齢が50歳頃なので、40代半ば〜50代半ばまでに当たる場合が多く、女性皆に訪れるライフステージを表す言葉です。この時期は女性ホルモンの分泌が大きく増減して自律神経のバランスが乱れ、心身に不調が出る人も」(以下、吉形先生)
2
これってプレ更年期症状?それともPMS症状?(LEE100人隊No.006 りす子さん、35歳)
2
月経周期が一定であればPMS、不順であれば更年期症状の可能性が高い
「更年期の不調とPMSは似ている症状も多く、どちらかわからないという人も。月経周期と不調が連動しているようならPMSの可能性が高いでしょう。それでもはっきりしなければ、婦人科で血液検査を受けるのがおすすめ。血液中の卵胞刺激ホルモン(FSH)やエストロゲンの数値などを見て、更年期症状であるかどうかを判断します」
3
プレ更年期って、いつのこと?(LEE100人隊No.017 みもざさん、42歳)
3
更年期手前の40代前半。来たるべき〝そのとき〞に向けて備え始める時期ととらえて
「更年期という言葉が頭をよぎり始める40代前半を指して使いますが、医学用語ではありません。更年期に入る少し前の時期、という意識を持つための言葉と思って。まだ具体的な症状が出ていない場合が多く、心身に余裕がある時期だからこそ、生活習慣の改善などを始める好機です」

4
症状がない40代から対策したほうがいい?(LEE100人隊TB みぽぽさん、39歳)
4
マストではないけれど、近い将来に起こりうる不調の知識を持てば今からできる対策をしようと思えるはず
「更年期症状は主観的なもので、対策をするもしないも自分次第です。でも、症状や程度の差はあれ多くの女性が更年期に何かしら不調や変化を感じるもの。今は特に不調がなくても、未来の自分がすこやかでいるためにと考えれば、今からやっておくといいことはたくさんあります」
Staff Credit
撮影/三宮幹史(TRIVAL) ヘア&メイク/AYA(TRIVAL) スタイリスト/高橋美帆 モデル/優木まおみ イラストレーション/西田磨由 取材・原文/遊佐信子 撮影協力/UTUWA ※引用元:『40代から始めよう! 閉経マネジメント』吉形玲美(講談社)
こちらは2025年3月号(2/7発売)「『プレ更年期』から始める未来のための8つの習慣」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2025年3月号現在)です。
この連載コラムの新着記事

おしゃれも暮らしも自分らしく!
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。