収支・支出を見直し、キャリアの構築を
【40代の妊娠・出産とお金】今後のお金が不安。高校・大学進学時にいくら必要?専門家に聞いてみました!
2024.11.06
LEE読者の40代で妊娠・出産エピソード集
LEE読者にも増えている40代での出産。第2子・第3子を含め、実際に経験してみないとわからない実情や本音を、アンケートで教えてもらいました。
※2024年7月23日~30日にLEE読者146名にアンケートを実施
40代の妊娠・出産にあたり、特にお金のことで心配は?
1
今後のお金が不安で、産後に保険の見直しやNISA開設、ふるさと納税をフル活用するなど、いろいろと着手。
2
教育費がかかる頃に夫は定年。心配しかない。
今は収入が高いけれど、高校・大学進学時に足りる?
ある程度の貯蓄があったので、出産時に独身時代の貯金を切り崩してでも、割高な無痛分娩を選んだり、育児中に習い事や中学受験を考えるケースも。ほかにも「夫が50代で稼ぎもあり、児童手当が少なかった」ことや、「高校、大学進学と一番お金がかかるときに向けてやりくりには気をつけて、将来に備えています」という声も。
\専門家に聞く/
40代出産の将来のお金の不安
ライフイベントが集中する40代。収入・支出を見直し、運用も検討を
中学受験するかどうかでも、お金の貯め方は変わります
40代での出産は「最初は世帯収入が多く油断しがち」だと三島さんは指摘します。
「40代で出産すると、育児、住宅の購入、親の介護などのライフイベントが一気に押し寄せ、同時に老後の資金も貯める必要が。産後しばらくはいいのですが、55歳ぐらいからは役職定年があったりと収入が減少傾向に。ここで高校、大学への進学など育児で最もお金がかかるタイミングに突入するので要注意です。家計を見直す方法に劇的な方法はなく、シンプルに『収入を増やす・支出を減らす・運用する』の3つ。余分なサブスクなど支出を減らしつつ、収入が継続するようキャリアの構築を。育児しながら働き続けられる会社か、資格取得が有益かなどはよく見極めて。女性は産後に専業主婦になったり、パート勤務になりがちに。ですが可能ならばキャリアを諦めずに働き続けるほうが、老後に備えられます。大変なのは乳幼児期の数年なので、その時期は必要経費としてシッターさんなどを頼んでも。また、現金は持っているだけでは増えないので、ぜひ運用も。家庭で約半年分の生活費を算出し、その分と5年以内に使う予定の大きな支出以外を運用にまわしてOK。学資保険はインフレに弱いので、税制優遇されるiDeCoやNISAの活用を」(三島芳史子さん)
基本を押さえたうえで、家庭ごとにライフプランの作成を。
「今とこれからのおおよその収入、支出、住宅購入や子どもの進学の希望などをまとめるのがライフプラン。例えば、中学受験をするなら塾代だけで小4から累計約250万円かかるといわれるので、10歳までが貯めどきに。大学だけ私立に行く可能性があるならば、18歳まで猶予が。全体を俯瞰できるようなライフプランは、ぜひ一度夫婦で考えてみてください。高齢出産で共働きが長い場合、夫婦の財布が別というケースも多いのですが、把握がしにくくお金も貯まりにくい。せめて教育費や老後への備えだけでも、まとめて管理することが大切です」(三島芳史子さん)
まとめ
40代での出産は育児、住宅購入、親の介護などが集中
収入を増やし支出を減らす。iDeCoやNISAも活用
家族でライフプランを立て、これからの人生を俯瞰して
Staff Credit
イラストレーション/フジノマ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「「40代の出産」リアルStory」に掲載の記事です。
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