選挙にチャレンジしたい人たちのサポートも!
ママ議員4年目で多くの政策が実現!つくば市議会議員・川久保皆実さんにインタビュー
2024.08.24
暮らしの不便を変えたくて!
私たち、地方議員になりました
このところLEE編集部まわりで「議員になりました」というお知らせが!
今回は21年のLEE12月号でインタビューを掲載した市議会議員川久保皆実さんの、その後の活動について取材させてもらいました!
議員4年目︐21年12月号でインタビューさせてもらいました
ママ議員のその後を追跡取材!
以前「ママ議員」特集に登場してもらった川久保さん。精力的な活動で街には変化がたくさん起きていました。
教えてくれたのは?
川久保皆実さん
つくば市議会議員
茨城県つくば市出身。大学進学で上京。結婚、出産を経て、2020年、つくば市にUターン移住。子育て環境が都内と大きく違うのに疑問を持ち、つくば市議会議員選挙に出馬、初当選。家族は夫と7歳、5歳の男児2人。弁護士、会社取締役の顔も。
子育て世代の議員が増えれば日本の社会も変えられる!
丁寧にデータを集めることで子育て政策が大きく前進!
2020年に当時のつくば市政に疑問を感じ、市議会議員選挙のわずか3カ月前に出馬を決意した川久保皆実さん。選挙カーで名前を連呼したり、街頭演説をしたりはせず、既存のやり方にとらわれない選挙運動で当選。それから4年、多くの政策が実現しました。
選挙で公約にあげていた、公立保育所の紙おむつの持ち帰り廃止や、学童保育のお弁当注文制度が実現しました。
病児保育の稼働施設は2施設増えて、定員も倍に。ほかに、ファミリーサポートの登録がオンラインでもできるようになりました。
現在進行中のものでは、認可保育所の利用料軽減、託児機能付きワークスペースの創出などもあります
ここで紹介したのは川久保さんが提言したことの、ごく一部。そんなにたくさんの政策提言・実現ができたのはどんな秘訣が?
議会で質問に立つ経験を重ねるうちに、“これが問題だからなんとかしてください! ”とただ訴えるだけでは行政は動かないとわかりました。
つくばエクスプレス沿線の公園に遊具が少ないという問題では、市内のどの公園にどんな遊具があるかを小学校の学区ごとにリストアップし、表にしました。すると他の学区に比べてつくばエクスプレス沿線の学区では明らかに遊具の種類も数も少なかったんです。
はっきりしたエビデンスがあると市の担当課も動きやすくなるので、データ集めや資料作りは丁寧にやっています
「困ったら相談しよう」と思ってもらえる存在でありたい
問題に応じてデータを集め、資料作成をするとなると時間も手間もかかるもの。それでも「議員の仕事はおもしろい!」と断言。
ひとりの市民から寄せられた“学校指定の体操服が高すぎる”という声も、少し視野を広げるとその学校だけでなく市内すべての学校に共通している問題で、市として対応が必要だとわかってきました。
そうやってひとりの声を俯瞰して市全体の課題解決につなげていくのは議員としての私の仕事ですが、市民の困りごとが聞けないと仕事が始まらない。そのためにも“困ったことがあったら川久保さんに相談してみよう”と思ってもらえる議員でありたいですね
議員の仕事と子育てでも十分多忙なところ、これから議員を目指す人のために『選挙チェンジチャレンジの会』というオンライン相談会も開催。これまで100人以上が参加し、31人が当選。そのうち23人は女性だったそう。
私と同じように子育て中だけど選挙にチャレンジしたいという方からお問い合わせをいくつもいただくようになって始めてみたんです。
子育ての当事者のチャレンジを応援するのは、日本の社会を変えるため。旧来の選挙のやり方にとらわれず、挑戦したい人が出馬できる土壌を作ることで、政治が変わっていくと思うんです
私たちが未来を変えるためにできることは?
⚫︎困りごとがあったら地元の議員に相談してみる
⚫︎子育て世代の議員を増やすため選挙には必ず行く
Staff Credit
撮影/名和真紀子 取材・文/古川はる香
こちらは2024年LEE6月号(5/7発売)「私たち、地方議員になりました」に掲載の記事です。
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