立候補は「ちょっといい服を買う」くらいの感覚でできる
「現役世代の声なんて届かへんわ。なら、私が議員に」奈良市議会議員・下村千恵さんインタビュー
2024.08.17
暮らしの不便を変えたくて!
私たち、地方議員になりました

このところLEE編集部まわりで「議員になりました」というお知らせが!
今回は副編ぷーすけの同級生、下村千恵さんに「議員」になった経緯や仕事について、インタビュー。「議員」がぐっと身近な存在になるはず!
副編ぷーすけの同級生も議員になってました!
NGなしで
地方議員のホントのところ教えて!
3年前のこと。SNSを眺めていたら、大学時代の友人が 「選挙に出ます」と。え!? と思っていたら、見事当選。 せっかくなので、ぶっちゃけてもらいます!

「ありえへん」もいろいろあるけど、言いまくれば変わる!
これじゃ現役世代の声なんて届かへんわ。なら、私が

ぷー 私が知る限り、下村さんは公職に就くような人では…。
下村 品行方正ではないですからね。法には触れてないけど(笑)。
ぷー SNSの発信、すごくおもしろいんだけど、大丈夫なんですか?
下村 事務局の方に一度「議員としての品位が」とたしなめられたことはあります(笑)。でも意図的にそうしている部分もあって。
ぷー 「も」ね。
下村 私が議員でいる意味として“身近である”というのは大きいと思っているので、言葉遣いも含めてカジュアルにしていこうと。
ぷー 自分の隣にいるような人が議会にいるって大事ですよね。
下村 それと、ある問題に対する自分のスタンスは「迷っている」ということも含めて、明確にしておきたいなというのもあります。
ぷー ただ口が悪いだけじゃないぞと(笑)。選挙に出ようとなったのは、なんでだったんですか?
下村 今も在籍している企業で女性活躍プロジェクトをやっていたんですね。それをより広く追求したかったのがひとつ。
それから、コロナのタイミングで子どもが学校に行き渋るようになって、そのときに先生方には本当によくしていただいたんです。すごくありがたい反面、でもそれって本来先生にやってもらうことかなと。学校って民間ではありえないくらいスタッフが少なくて、会計でも何でも先生がやるんですね。
ぷー 言われてみれば…。
下村 先生には本来の仕事に集中してもらうほうが子どもたちにとってもいいんじゃないか。ということをしゃべっていたら「選挙あるよ」という話に。で、立候補予定者説明会に行ってみて。奈良市議会って39議席中、当時女性は5人でその中の最年少の方が50代後半だったんです。これじゃ現役世代の女性の声なんて届かへんわと。
ぷー やっぱり議会にその問題の当事者がいないと、ですよね。
下村 でも現役世代はみんな忙しいし。選挙に出る人誰もおらんのやったら、私がやろかなと。
ぷー そんな気軽な感じで(笑)。

ダイバーシティ推進のための予算が大幅にアップ!
ぷー 今、注力していることは?
下村 ダイバーシティ推進と学校の業務改革です。奈良って性別による役割分担意識が高いとされていて、女性の就業率が全国一低いんです。
理由はいろいろ言われているのですが、私は働きたい女性の意思は尊重されるようにしたい。なので、市民の意識改革は中長期的にやるべきと思っていて。そのための啓発事業の年間予算は?
’22 年度は45万円ですよ!
ぷー ええ! 少ない…。
下村 ありえへん。それで市役所の担当部署の男女共同参画室というというところに、啓発の大事さとやり方について言いまくったんです。そしたら、’23 年度は予算が400万円になりました!
ぷー そんなに! 言うって大事。
下村 話をするときには、いつまでにどこを目指すのかといった指標を提示するようにしてます。そこから逆算して達成できるんですか? 難しいですね。じゃあ予算がこれくらい必要ですよね、と。
ぷー 民間で培ったワザでね。
下村 DV相談の相談員も1人増員してくれたんですよ。で、学校の問題のほうは正直なかなか難しい! 粘り強くやっていきます。

ぷー 最後に、私たちが選挙に行く以外にできることって?
下村 困っていることがあったら周りに「言いまくってみる」です。地域にはNPO法人の人、行政の委託事業をやっている人など、行政とつながっているいろいろな人がいて、若い世代もけっこういるんです。
言いまくっていると、同じ問題意識を持っている仲間とつながれるし、その輪が広がってくると議員や行政からのアプローチがある場合もありますから。
私たちが未来を変えるためにできることは?
⚫︎とにかく「言いまくる」。同じ問題意識を持つ人とつながる
⚫︎立候補は「ちょっといい服を買う」くらいの感覚でできます
次回は、「ママ議員のその後を追跡取材!」をご紹介します。
Staff Credit
撮影/名和真紀子 イラストレーション/オリハラケイコ 取材・文/本誌編集部
こちらは2024年LEE6月号(5/7発売)「私たち、地方議員になりました」に掲載の記事です。
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