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LIFE

70㎡以下の「小さい家」で広々暮らす

空間を窮屈にみせない工夫がいっぱい!

【家族4人・60㎡リノベマンション】壁の色を白に統一、仕切り棚を造作…“小さい家”に詰まった工夫とは?

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2024.04.20

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間取りとレイアウトの工夫で、面積以上の快適さ!

70㎡以下の「小さい家」で広々暮らす

広さよりも環境や立地を優先し、狭い面積でも自分たちらしく、ストレスフリーに暮らす人が増えています。

間取りや動線、視覚の効果、収納など、〝小さい家〞に詰まった工夫は、どんな暮らしにも役立つヒントがいっぱい。今回は坂下真希子さんの自宅をご紹介します!

坂下真希子さん

教えてくれたのは?

坂下真希子さん

(妻、夫、長男15歳、長女9歳)

アフタヌーンティー・ティールームにて、焼菓子などの商品開発を担当。ライター一田憲子さんのwebサイト「外の音、内の香」内でも連載中。

60㎡ リノベマンション

「白」の壁面で統一したことで広さを感じる空間が実現

今から16年前、当時たまたま前を通りかかって見つけたヴィンテージマンションに夫婦で一目惚れ。

「広い中庭があって、桜や梅、いろんな木々が植栽されていて、それを囲むようなつくりが素敵で。当時は家族が増えるかわからず、2人ならなんとかなるかな?と、60㎡の広さは特に気になりませんでした」(坂下真希子さん)

2LDKの間取りにし、廊下とリビングを仕切る収納棚を造作するなどの工夫が凝らされたフルリノベーションをして入居。のちに一男一女が生まれ、家族は4人に。手狭に感じることもあるそうですが、気持ちのいい光が白い壁に当たって明るく広々、窮屈さはありません。

「子どもたちはずっとこの環境にいるので、物を買うときは、代わりに何か減らさないと、という感覚が身についていて。今まで物があふれることなく、なんとかやっています」(坂下真希子さん)

長男は春から高校生。大変だった受験勉強も、もちろんこの家で。

「夫の書斎にしていた個室を息子の勉強スペースに替えました。でも結局、気がつくと受験勉強もダイニングでしていることが多くて(笑)。娘はその姿を間近で見て“お兄ちゃん、頑張ってるね”と。それぞれにいい刺激が生まれたと思います」(坂下真希子さん)

子どもと直接かかわれる時間は、あとどのくらいかな? 最近はそう考えることも多いと言います。

「手は離れても、まだあと少し、目は離しちゃいけない年頃です。ちょっとしたことでも、彼らの心の細かな変化に気がつける。小さい家でよかったな、と感じる部分です」(坂下真希子さん)

DATE

坂下真希子さんの自宅間取り図
  • 依頼先:ジン・アーキテクツ
  • 建築費:1000万円(2008年時点)

同じマンションの自邸をすでにリノベしていたという設計士に出会い、設計を依頼。リビングの造作棚やキッチンの作業台は、経験に基づく提案を受けたもの。

坂下真希子さんの自宅 リビングルーム

リビングの一角にあるデスクは、コロナ禍中に取り入れたもの。

「誰がどんなときに使ってもよい、フレキシブルなスペース。最近は娘がここで、iPadでお絵描きをすることが多いですね」(坂下真希子さん)

Kids room

坂下真希子さん 自宅 子供部屋

夫の書斎にしていたスペースは、中学生に上がるタイミングで長男の部屋に。

Kitchen

1人でこもって絶景を楽しめる心地のいい居場所

坂下真希子さん 自宅 キッチン

二面ある窓の外に桜の木がある、眺め抜群のキッチン。

「リビングから少し離れた間取りで、落ち着くんです。60cmと奥行きのある作業台は私のデスク代わりにもなっていて、料理以外に、お茶をしたり事務作業をしたりも」(坂下真希子さん)

Living room

仕切り棚と白のブラインドで、収納しながら窮屈に見せない

坂下真希子さん 自宅 リビングの造作棚

玄関との仕切りにもなっている造作棚。リビング側はテレビや本、反対側は靴や傘などを収納。上部を開けたことで奥行きを感じ、風通しもいい。

坂下真希子さん 自宅 収納
坂下真希子さん 自宅 収納

リビングわきの窓と収納隠しを、白のブラインドに揃え、広く見せる。

「小さい家」にはメリットがいっぱい!

動線がよい

リビングから個室、洗面所から寝室など、最短距離でアクセスしやすいので、効率よく家事を進めやすい環境!

家族のコミュニケーションが取りやすい

どの部屋にいても家族の気配を感じられるため、家族の体調や心境の変化などを、こまやかに把握できる。

掃除しやすい

家の隅々まで目が行き届き、拭く&掃く面積が小さい分、掃除にかける労力も時間も、最小限で完結。

光熱費が抑えられる

限られた空間なので空気が循環しやすく、冷暖房費が比較的セーブしやすい。部屋が少ない分、冷暖房家電の数も抑えられる。




次回は「『小さい家』で広々暮らす 小林杏奈さん編」をご紹介。

Staff Credit

撮影/宮濱祐美子 間取り図製作/前田優子 取材・文/田中理恵

こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「70㎡以下『小さい家』で広々暮らす」に掲載の記事です。

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「私らしく建てる、心地よく暮らす」をテーマにリビング系コンテンツを集めました。ハウジング、インテリア、DIY、家電や雑貨からLEE100人隊家づくり部ブログ、通販など盛りだくさんでお届け!

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