<1月20日~2月18日のあなたの運勢>横のつながりのなかで、外の世界とも連携していくとよい流れに【Sayaの星占い 今月の12星座運勢「星ごよみ」】
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Saya
2024.01.21 更新日:2024.03.26
SUN SIGN IN AQUARIUS(太陽がみずがめ座に)
1月20日に太陽がみずがめ座に入るうえ、21日には変容の星・冥王星もみずがめ座へ入ります。太陽はひと月で去っていきますが、冥王星は、これから9月2日までみずがめ座に滞在。その後、いったんやぎ座に戻りますが、年内にもう一度、みずがめ座に入り、その後は約20年、みずがめ座に滞在することになります。冥王星は、深いところでわたしたちの意識を作っていく天体なので、誰もが無意識に影響を受けることになるでしょう。
ひとつ前のやぎ座での冥王星は、「さまざまな手段を駆使して、社会的に高い地位を得ようとする」そんな欲求として現れていました。でも、みずがめ座では「理想を同じくする人たちと対等な立場でつながり、未来に進んでいく」という欲求になるでしょう。
とは言え、23日には愛と美の星・金星がやぎ座に入り、やぎ座には金星のほか、思考や伝達の星・水星、行動や戦いの星・火星が滞在することになるので、まだ淡々と日々を積み重ねていこうとするところはあります。そんななかで、26日にしし座で満月があり、27日にはおうし座で自立や変革の星・天王星が「順行」するので、社会のなかでただ歯車のひとつとして働くより、自分らしい個性を発揮したいという気持ちが強くなりそうです。
2月5日には水星が、13日には火星が、17日には金星がみずがめ座に。この間、10日にはみずがめ座で新月が起こります。ひとつの場所、狭い意識のなかでポジションを争うのではなく、横のつながりのなかで、外の世界とも連携していく。そんなダイナミックな意識を持つほど、よい流れに乗っていけそうです。
みずがめ座には改革のエネルギーもあります。そこまで大きなものではなくていいのですが、生活のなかで小さな改革や工夫を重ねていきたいですね。「もっともっと」と欲しがり、相手からもらおうとしたり、自分だけ得をしたりというのではなく、相手にもらったら、自分も等価のものを返す。そうした姿勢が大切になるときです。
みずがめ座の世界観は、それまで長く続いてきた慣習や常識的な価値観を改革しようとするものです。でも、何もかも根こそぎ変えるとか、ゼロから創造するとかとは違い、今あるものを変えていくのがキモです。
みずがめ座に太陽がある季節には「改革」や「多様性」が感じられる本を読みたいと選んだのがこちらの3冊。『ヒップな生活革命』(佐久間裕美子著、朝日出版社)、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ著、新潮社)、『40代からの認知症予防』(高城剛著、NEXTRAVELER BOOKS)です。
1冊目の『ヒップな生活革命』は、アメリカの食生活と言えば、ボリュームたっぷりのステーキにハンバーガー。アメリカンカジュアルで、カウチに座ってポテトチップを頬張る。そんな典型的なアメリカ人のイメージを覆してくれたベストセラー。だからと言って、フレンチレストランでラグジュアリーに過ごしたり、アメリカンドリームを追求したりもしない、というカジュアルさもみずがめ座的です。
著者の佐久間裕美子さんは当時、NY在住。出版がすでに10年前と確認して驚きましたが、いわく、「コーヒーを飲むにも、買い物をするにも、スターバックスやウォルマートのような大手のチェーン店や量販店は避けて、地元の個人経営の店を好み、健康志向で、添加物や保存料が入った食料を嫌い、食材を買うためにファーマーズ・マーケットに出向いたりもする。お気に入りの交通手段は自転車で、なるべく車には乗らない」「職業的には、デザイナーやスタイリスト、アーティストなど、クリエイティヴ系の仕事をしている場合が多く、自己表現の一環として音楽やアートをたしなみ、メインストリームの顧客やマスをあていに商売をしていたりする」。
当時、日本でも似たような動きはあり、みずがめ座に火星を持つわたし自身、東京・渋谷という大都市のど真ん中に住みつつも、こうしたライフスタイルを好んでいるところがありました。また2009年には集英社の雑誌のインテリア取材で、サンフランシスコやバークレーを訪れてもいたので、佐久間さんの書きたいことはビビッドに伝わってきたものです。2024年の今となっては当たり前にも感じられる暮らしですが、当時は新しい動きでした。
2冊目の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、イギリス・ブライトン在住のブレイディみかこさんのベストセラー。イギリス人の夫と暮らすブレイディさんの、息子さんが入った〝元底辺中学〟での見聞記です。こちらは2019年の出版ですが、息子さんの入学の可能性があったカソリック校はレベルが高く、さまざまな人種が通っているのに対し、〝元底辺中学〟は、ほとんどが白人労働者の家庭の子弟。そんななかで揉まれ、青春を楽しむ息子さんの様子が描かれています。まだまだ日本人オンリーの環境も多い日本からすると、〝元底辺中学〟も十分、みずがめ座的な多様性に満ちている印象なので、こちらを選んでみました。
と言うのも、カソリック校のように、人種は多様であっても、宗教やカルチャーがひとつだと、均一な空気になりがち。対して、〝元底辺中学〟の描写から伝わる、あふれるようなエネルギーにはみずがめ座らしさを感じるのですね。真の多様性を目指すことは、ひとりひとりにとってチャレンジでもある。そのことが伝わる一冊です。
最後は、高城剛さんの『40代からの認知症予防』。ふんわりした内容ではなく、最先端の考えを紹介してくれる興味深い本。認知症予防を変えていこう、既成概念にとらわれずニュートラルに見つめていこうというスタンスにみずがめ座性を感じたので、選んでみました。
みずがめ座に冥王星が入るこのひと月。2024年の生活革命は、もっともっと進んでいるかもしれませんし、合理化が行きすぎることによるデメリットも見えてきているかもしれません。でも、個人が自立し、長いものに巻かれず、自分なりの価値観、判断基準を持って暮らすことは、みずがめ座の冥王星時代、より大切になります。自分の頭で考え、身体で経験を受け止める。そんなふうに過ごしていくためにヒントになる本ばかりだと思います。
2024年1月21日更新。次回の星ごよみは、2月19日に更新します。
Staff Credit
photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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