人気エディター磯部安伽さんが指南!
【カジュアル名品コーデ6選】少ない服で賢く着回す!トレンチコート、モヘアカーデ、サイドゴアブーツ…
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高垣麗子
2023.12.25
理論派エディター磯部安伽さんが提案
おしゃれが決まる
「名品ワードローブの整え方」
長く愛せる普遍性のある服として、どんなテイストにも染まるコーディネートの軸として、ここまでカジュアル名品を紹介してきました。
ここではさらに実用的に、カジュアル名品の着回し力の高さを検証。少ない服で賢く着回す。名品ワードローブの誕生です!
教えてくれたのは?
磯部安伽さん
エディター
ファッション雑誌やアパレルのコンテンツ制作等で活躍。ベーシックへの愛が詰まった著書、『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』(KADOKAWA)も人気。
名品の力が、クローゼットをスマートにしてくれます
おしゃれは点ではなく線である―。
ファッションエディターとしてもひとりの女性としても、日々、そう感じています。当たり前ではありますが、大好きな服が"点"として存在しているだけでは、外出することはできません。おしゃれはあくまでも"組み合わせ"。服と服を組み合わせて"線"にして、その日の予定や天候をベースに、自分らしく装う。私たちの毎日は、その繰り返しです。
せっかくならば、より楽しく、より効率的に装いたい! 拙著のタイトルにもつけた、"スマートクローゼット"という考え方は、その想いから生まれました。
そのスマートクローゼットのベースになってくれるのが、そう、"カジュアル名品"です。日常に寄り添う実用性と飽きのこない普遍性を持ち、そして何より、私たちカジュアル派の"好き"が原点にある。そんなアイテムたちでワードローブを構築すれば、"吟味して選んだ大好きな服を、賢く着回す"理想のおしゃれが、スムーズに叶うと思うのです。
"カジュアル名品=点"を集めた、"名品ワードローブ=線"。今回は、6つの点から5つの線を生んでみました。"自分だったらどんな線を描こう?"―そんな想像をしながらページをめくってもらえたらうれしいです。
by Isobe
Wardrobe
01
MACKINTOSHのトレンチコート
もしも一枚しかコートを持てないとしたら、私は迷いなくベーシックなトレンチコートを選びます。トレンチの元祖とも呼べるマッキントッシュ。底力のある名品アウターをワードローブに備えておけば、怖いものはありません!
by Isobe
Wardrobe
02
SAYAKA DAVISのモヘアカーディガン
アレンジがきくうえ、ボタンがアクセントにもなる。カーディガンは本当に働き者です。だからこそ実用性だけでなく見た目も大事。機能的で美しいサヤカ デイヴィスのモヘアカーデ。上品さと華やぎを備えたきれい色がおすすめです
by Isobe
Wardrobe
03
Yのワイドパンツ
カジュアルなのにお出かけ感も演出できるのが白パンツ。今どきベーシックを得意とするイレーヴから誕生したY。ユニセックスブランドならではの完成度の高さはさすが。ワーク感のあるワイドシルエットが、旬を運んでくれます
by Isobe
Wardrobe
04
ne Quittez pasのエスニックワンピース
名品ワードローブにワンピースが入ると、汎用性がぐっとアップします。お出かけシーンでも活用できる柄ワンピがベストチョイス。ヌキテパのエスニック柄は、デイリーにもオケージョンにも、どちらにもふさわしい大人の一着です
by Isobe
Wardrobe
05
FREAK’S STOREのプリントスウェット
おしゃれの楽しみを広げてくれるロゴトップスですが、古着には抵抗があるという人も多いはず。ヴィンテージショップで見つけたようなセンスのいいロゴトップスが見つかるのがフリークス ストア。トライしやすい価格も必見です
by Isobe
Wardrobe
06
THE SHINZONEの白Tシャツ
白Tは春夏だけのものではなく、もはや通年服。とりわけ〝組み合わせのおしゃれ〞を目指す名品ワードローブには不可欠なアイテムです。ほどよい透け感と詰まりぎみのネックが特徴的なシンゾーンの白T。重ね着にもぴったりです。
by Isobe
6着+小物だけで!
名品ワードローブの着回し力検証
名品ワードローブの着回し力検証
前ページで紹介した6着のアイテムたちを使って、着回しを実践! 少数精鋭のワードローブを引き立てるカジュアル名品小物も登場。〝名品の底力〞を実感して!
① + ④
Style
01
クラシカルな着こなしで、名品トレンチの魅力と可能性を堪能!
トレンチコートの長所のひとつは、着方をアレンジできるところ。今季なら衿元のボタンを留めたクラシカルな仕上げが素敵。前をガッと開けてベルトをキュッと締める女っぽい着こなしとは、まったく違ったムードが手に入ります。
袖口と裾から柄ワンピをチラリとのぞかせて、シネマティックなスタイルを楽しんで
トレンチコートと柄ワンピの相性のよさと言ったら! カジュアル派でよかったなと思える瞬間です
by Isobe
② + ③ + ⑥
Style
02
白T×白パンツの夏の鉄板コンビを、+カーデで冬へとつなぐ
夏の定番コンビ、白T×白パンツの上にカーディガンをはおっただけ。たちまち冬の装いへとおしゃれがつながります。
ふわもこ素材ときれい色というのがおしゃれ感のポイント。この上にトレンチコートをはおって、さらにロゴスウェットを肩かけしてもOK。名品ワードローブの着回し力、恐るべし(笑)!
無駄を削ぎ落としたシンプルな組み合わせこそ、服が持つ実力が反映されるものです。丁寧に厳選したカジュアル名品でなら、存在感のある着こなしが叶います
by Isobe
これも名品!
MADE IN MADAのかごバッグ
重くなりがちな冬の着こなしに、軽やかなかごバッグはとても有効。フランス発のメイド イン マダは、ナチュラルすぎないモード感が大人顔。持ち手やチャーム使いも気がきいています
by Isobe
④
Style
03
着るだけで様になる、シーズンレス服の柄ワンピ。小物合わせも楽しんで
着るだけで絵になるというのが、柄ワンピースの最大の魅力です。合わせる小物次第で着こなしのイメージが変わることはもちろん、パンツやシャツなどと違い、流行のシルエットがない。生地の劣化さえ気にかければ、まさに一生もの。気に入った一枚を見つけたら、迷わず手に入れるのが正解だと思っています
この柄ワンピ×サイドゴアブーツという組み合わせは、カジュアル派の鉄板スタイル。ですが、いつもお世話になっているワンピースに敬意を込めて、時にはここ一番のヒール靴を履いて、お出かけしてみるのはいかがでしょう? ワンピースも家族も、きっと喜んでくれるはず!
by Isobe
これも名品!
Dr. Martensのチェルシーブーツ
ハイブランドのブーツを履けるくらい大人になった今でも、個人的なベストワンはマーチンのチェルシーブーツ。完璧なデザインとタフな作り。おばあちゃんになっても履いていたい一足です
by Isobe
① + ③ + ⑤ + ⑥
Style
04
生真面目なトレンチと不真面目なロゴスウェット。このミックス感がたまらない!
本質が真面目なトレンチコートに茶目っ気たっぷりのロゴスウェットが加わった化学反応ほど、印象的な着こなしはありません。
今シーズンらしさを目指すなら、ロゴスウェットの衿元から白Tをチラリとのぞかせて、さらにネックレスを重ねづけ。トレンドのトッピングが、カジュアル名品にときめきを加味します
『それどこの?』と人から聞かれる服や小物は、やはり本物なのだと思います。ひとつひとつに力があって、それでいて、着る人になじんでいる。だから、周囲は聞かずにはいられない。今回ご紹介したカジュアル名品たちは、きっとそんな存在になってくれる。そう信じています!
by Isobe
これも名品!
enasolunaのアクセサリー
2006年デビューのエナソルーナ。今また、その勢いが増しています。突き抜けた遊び心は大人にこそ必要なパワー。名品ワードローブとの相性も抜群です
by Isobe
② + ③ + ⑤ + ⑥
Style
05
レイヤード自在のカジュアル名品があれば、毎日がクリエイティブ!
カジュアル名品、全部着ちゃった! それがこの着こなしのテーマです。
トレンチだってすんなり似合うし、おしゃれ上級者なら、ロゴスウェットの下に柄ワンピースをレイヤードして、裾から白パンツをのぞかせるのもいい。着回しと聞くと、実用面が先立ちますが、実はこんなにもクリエイティブなんです
白パンツのまとめ力、白Tの脇役力、ロゴスウェットの遊び心、きれい色カーデの華やかさを、存分に堪能できる着こなしが誕生。今回の6着を参考に、あなたらしい名品ワードローブを見つけてほしいなと思っています
by Isobe
次回は、「冬のママを救う「防寒名品」リスト」をご紹介します。
Staff Credit
撮影/東 京祐 ヘア&メイク/森 ユキオ(ROI) スタイリスト/石上美津江 モデル/高垣麗子 取材・文/磯部安伽
こちらは2024年LEE1・2月合併号(12/7発売)「やっぱり『カジュアル名品』って素晴らしい!!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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