休む日を決めて、次の日からまた元気に登校!
「学校に行きたくない」を解消。ワーママはるさんこと、尾石 晴さんの体験談
2023.09.19
体験談
読者の子どもにも経験者がいっぱい。実は…
年々、小中学校への“行き渋り”増えてます
わが子の“行き渋り”で悩んだ経験があるLEE読者が多数! きっかけや子どもの様子、親の対応など、その実情をご紹介します。
子どもが自分で休む日を決める“子どもの有休”。リフレッシュして、翌日からまた元気に登校できる!
自分の限界を知ることで、“休むトレーニング”にも
小学5年生と1年生の兄弟の母である尾石晴さん。パーソナリティを務めるVoicyにて“子どもの有休”について話すと、大きな反響があったと言います。
「息子と相談して、今は1学期に1日、年間3日まで、体調が悪いなどの理由なく学校を休んでいい“子どもの有休”を実践しています。会社員時代の先輩が『大人は週末以外でも有休で休むことを選べるのに、子どもはできないなんてしんどいはずだ』と話していて、私もそれに共感したからです。
小5の息子は、1年生のときは年に2日ぐらい、コロナ禍でペースがつかみづらかった3~4年生のときは3日フルで休んでいましたね。学校に行かない日は、毎日ルーティンでやっている塾の宿題などを終えたら、あとは絵を描いたり、ブロックで遊んだり、ゲームをしたりと好きなように過ごしています。“いつでも休める”という切り札があるだけで、子どもたちは安心できるようなんです。ただ、私も仕事があるので、例えば『午前中は集中するから仕事部屋に入ってこないでね』など、学校を休んだ日のルールはきちんと決めて、親子で共有を。親の負担になったら意味がないので、うまく工夫することも必要だと思います」
親としては、一度休んだら休みグセがつかないかとつい心配になってしまうのですが……。
「休んでもまだ学校に行きたくないというのであれば、それはほかに原因があるのかなと。有休とは関係なく、子どもの気持ちや悩みにしっかり向き合ったほうがいいと思います。うちの息子は休むことでリフレッシュできて、むしろまた元気に学校に行けている。いい有休の使い方をしているんだろうなと思いますね。
また、長男は有休という権利があって、『次はいつ休もうかな』と考えることを通して、自分の心身の状態に敏感になっていて。親は子どもが『学校に行きたくない』と言うと理由を求めたくなると思うのですが、はっきりと原因がなくて、言葉にできないけれどなんとなく疲れた、休みたいというときほど休んだほうがいいんだと、私も息子とのやりとりの中で気づきました。私はこれまで、忙しすぎて体や心を壊す大人をたくさん見てきたので、自分の限界を知って“休むトレーニング”をすることがすごく大事だな。子どもの有休があることで、その練習になるのが有意義だなと思っています」
Staff Credit
イラストレーション/今 じんこ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE10月号(9/7発売)「突然、子どもの“行き渋り”がやってきた!」に掲載の記事です。
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