夏休みも終わり、急にわが子が「学校に行きたくない」と言い出したら、一体どうすれば？　不登校の子どもの数が年々増えている昨今。学校に合わない子がいるのは理解できても、仕事を休めないといった現実的な問題もあり、焦ってしまうはず。

“行き渋り”とは…

文部科学省による定義では、病気や経済的理由以外で年間30日以上欠席すると“不登校”に。2021年度の不登校の小中学生の数は約24万人となり、年々増加。それとともに“不登校未満”と呼ばれる、学校に行きたくない素振りを見せる子どもの状態＝“行き渋り”（“登校渋り”とも）も増えているといわれています。

アンケートで聞いてみると、わが子の“行き渋り”で悩んだ経験があるLEE読者が多数！　きっかけや子どもの様子、親の対応など、その実情をご紹介します。

回数は個人差があるものの、約6割が経験あり！

「何度も」と「数回」が計約6割と、半数以上が行き渋りを経験。明確な理由がなくても「新学期、連休明け、夏＆冬休み明けなど年に10回はある」（LEEメンバー ゆききさん）と行き渋るタイミングが決まっているケースも。

友達とのトラブルや仲間はずれ、先生への不信感などは多いものの「日直の日は必ず行き渋る。挨拶の号令など周りから注目されるのが嫌なよう」（LEEメンバー いずみさん）、「図工で先生から絵の描き直しの指示を受けて家で直したけれど、『これで大丈夫かなぁ』と不安に」（LEE100人隊No.007 もりおさん）など、理由はさまざま。

「前の日の夜から嫌だ嫌だと言い出し、朝はおなかや頭が痛いと言う」（LEEメンバー さたさん）、「グズグズと泣いて、着替えや準備ができない」（LEEメンバー ふじこさん）といった声が多く、わかりやすく学校への拒否反応が。また「教室までついていくと入れるけれど、見送って私が帰るときにまた靴を履き替えて追いかけてきた」（LEEメンバー むしおかさん）なんてことも！

励まして学校に行かせたとの声が多数

仕事などの親の都合で休ませられない家庭が大半。「休んでいいよと言っても、息子自身が行くと言う」（LEEメンバー ラッコさん）との声も。また、数日休むとすんなり学校に行くようになることも多いそう。

「ほかの子はスムーズに行けてるのになんでうちの子だけ……。このまま不登校になったらどうしようと不安に」（LEE100人隊No.099 aimiさん）と心配の声が多数。また「急に休まれてもお昼ごはんの用意もしてないし……と困惑」（LEE100人隊TB akariさん）との本音が。

「先生に連絡しておくから、遅れて行ってもいいよ」「ママも一緒に行くよ」など学校へ行けるよう励ましたり、行きたくない理由を聞く親も。一方で「無理に行かなくていいよ。気分転換にお出かけする？と言った」（LEEメンバー シスターさん）など子どもに寄り添う声かけも。

行き渋りが続くと親の負担も大きく。「本人なりに頑張った結果としての行き渋りだとわかっていても『今日も休むのね？』ときつい言い方をしてしまった」（LEEメンバー いずみさん）、「『勉強がどんどん遅れるよ』と言ってしまった」（LEEメンバー もあこさん）と後悔が……。

行き渋りから不登校になった子どもは1割未満

1割未満とはいえ、行き渋り期を経て不登校になった子どもも。ただ「行き渋るのに無理に行かせていた時期よりも、不登校になってからのほうが親子ともに気持ちが穏やかに」（LEEメンバー こうさん）との声もあり。

※2023年6月23日～29日の期間、LEEメンバー＆LEE100人隊154名にアンケートを実施

こちらは2023年LEE10月号（9/7発売）「突然、子どもの“行き渋り”がやってきた！」に掲載の記事です。