森高千里さん
〈 歌手 〉
創刊40周年を記念して、かつてLEE誌面で活躍したスターが登場する連載がスタート。当時も今も輝く秘訣、そして先輩世代として現在の読者に伝えたいことを伺います。初回は、約8年も連載を続けてくれた森高千里さん!
趣味に音楽…子どもから刺激を受けて、興味の幅が広がるのはうれしいです──森高千里
森高さんが最近はまっているのが、茶殻まで食べられるハーブティー。「香りがよくて食べごたえもあるのがいいんです。茶殻はヨーグルトなどにかけて食べてもおいしい!」。お気に入りは「ザ・ティーハウス」のストロベリーガーデン。
● 森高千里 Chisato Moritaka
1969年4月11日、熊本県出身。昨年、デビュー35周年を記念してDVD『LIVE ROCK ALIVE COMPLETE』を発売。司会を務めるレギュラー番組『Love music』(フジテレビ系・毎週日曜0時30分〜)や、ラジオ番組『オールナイトニッポンMUSIC10』(ニッポン放送・第2水曜22時〜)などでも活躍中。
Instagram:chisatomoritaka_official
Twitter:moritakastaff
公式サイト:http://www.moritaka-chisato.com
観光もしながら、全国ツアーで日本各地を巡る日々。娘がきっかけで資格を取ったアロマテラピーや、ハーブティーも日々の癒しに
──Chisato Moritaka
森高さん私物のアロマテラピーセット。オイルは「ニールズヤード レメディース」のものを長年愛用しているそう。
前回の記事で振り返りをさせてもらいましたが、お子さんはすでに成人し、子育ても一段落。あらためて、自身の育児を振り返って思うことは──。
「子どもが小さい頃は、学校や習い事の送迎ばかりしていたなと。姉弟のスケジュールを調整して、予定がかぶってしまったら近所のママ友と相談して交代で送迎を担当したり。その合間に家事をして、慌ただしかったなと思います。その中でも、私は『子育てを全力で楽しみたい』といつも思っていて。20代の頃は仕事一色の日々でプライベートの時間が少なかった反動もあったかもしれません。例えば、子どもの友達と遊園地に行くとなったら徹底的に下調べをしたり、旅行に行くときは自分で計画を立てたり。子どもとの今を精いっぱい満喫しようと考えると、“大変”より楽しい思い出になりましたね。
あとは、子どもとしっかり会話をするよう心がけていたのですが、それもよかったなと。車の中やお風呂に入っているときなど、たとえ嫌がられても『今日どうだった?』とこちらから質問して。一言でも話すとそのときの子どもの状況や、友達との関係がうまくいっていないのかな?みたいなことがわかるんですよね。中学生の頃は、親とあまり話したくない、聞かれたくない時期があって、反抗期だったと思うのですが私はそこまで気にならなくて。『反抗してかわいいものだな』ぐらいの気持ちで、そっとしておきました。その時期を越えて高校生になる頃には、また自然と会話するようになりましたね」
今では、趣味や音楽など、お子さんたちから影響を受けることも多いそう。
「コロナ禍で家での時間が増えたときに、娘が旬の野菜やハーブ、体のケア方法などが学べる『ナチュラルビューティスタイリスト』の資格を取りたいと、テキストを買ってきて勉強し始めたんです。私もハーブやアロマは昔から好きだし時間もあったのでいいなと思い、アロマテラピー検定を受けてみることに。でも、香りや性質など似たものも多く、なかなか頭に入らなくて。子どもはすぐに覚えるのに……と少し落ち込みました(笑)。コロナ禍が落ち着いた頃に教室へも通い、最初に2級を、半年後には1級を取って、その後アドバイザーの資格も取得しました。
音楽なども、年齢を重ねると、好きなものってだんだんと固定されてしまうと思うのですが、娘や息子が好きなアーティストだと聴いてみようかなと思える。いい刺激をもらえて、子どもたちがきっかけで自分の世界が広がるのは、うれしいことだなと思います」
家族の応援もあって、約10年前にライブ活動を再開
産後は歌手活動を控えていた森高さんでしたが、約10年前にデビュー25周年でライブに復帰。2019年からは全国ツアーも再開し、コロナ禍で中断しつつも、全国33カ所を駆け抜けました。
「仕事をセーブしている間は、楽器を持つこともなければ、自分の音楽を聴くこともほとんどなくて。声も出にくいだろうし、あまりのブランクに、自分に何ができるんだろうと悩みました。でも、25周年というきっかけがあり、素直にまた歌いたいし、仕事をする私を子どもたちにも見せたいなと思えたんですよね。家族に相談したところ、やりたいならいいと思うよと背中を押してくれて。子どもたちはすごく干渉するわけではないのですが、ふと『頑張って!』と言ってくれたりと、応援してくれているみたいです。
20代の頃はアルバムを引っさげてのツアーだったりしてタイトなスケジュールで覚えることも多く慌ただしいツアーだったのですが、今は訪れた先で観光やおいしいものを食べる余裕があって。街で『今日ライブに行きます』と声をかけてもらったりもして、現地の人との交流も楽しいです」
「『この街』TOUR2020-22」で訪れた、長崎・眼鏡橋と稲佐山にて。同様に’19年に開催した全国ツアーで日本各地を巡った際の様子は、フォトエッセイ『森高千里「この街」が大好きよ』(集英社)にも収録。
森高さんからメッセージ
森高さんにとってLEEとは?
LEEは“先生”のような存在。ファッションも暮らしも、すべてのページにヒントがちりばめられていて1冊に凝縮されている! 連載中は暮らしのプロの方にも取材させてもらえて勉強になりました。今の生活に生かされているなと感じます
子育て中のLEE読者へ
無理をしすぎずに、まずは育児を楽しんで
子育てが始まった頃は私も不安で、育児書を読んだりしていたのですが、実際の育児は思うようにはいかないんですよね。気をつけることはたくさんあるけれど、まずは育児を楽しんでほしいなと。できないことは、早めに家族やママ友を頼ってみると、意外と親身になって助けてくれることも。無理をしすぎず、肩の力を抜いて、今しかないお子さんとの時間を楽しんでください
【特集】LEEスター先輩の笑顔の素―「あの頃と今」
撮影/渡辺謙太郎 ヘア&メイク/渡辺真由美(GON.) スタイリスト/宇賀 愛(衣装) 来住昌美(物) 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE7月号(6/7発売)「LEEスター先輩の笑顔の素―「あの頃と今」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
おしゃれも暮らしも自分らしく!
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!
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