森高千里さん
〈 歌手 〉
創刊40周年を記念して、かつてLEE誌面で活躍したスターが登場する連載がスタート。当時も今も輝く秘訣、そして先輩世代として現在の読者に伝えたいことを伺います。初回は、約8年も連載を続けてくれた森高千里さん!
子どもが幼い頃は、遊びもお出かけも全力で! 育児を心から楽しんでいた自信があります──森高千里
● 森高千里 Chisato Moritaka
1969年4月11日、熊本県出身。昨年、デビュー35周年を記念してDVD『LIVE ROCK ALIVE COMPLETE』を発売。司会を務めるレギュラー番組『Love music』(フジテレビ系・毎週日曜0時30分〜)や、ラジオ番組『オールナイトニッポンMUSIC10』(ニッポン放送・第2水曜22時〜)などでも活躍中。
Instagram:chisatomoritaka_official
Twitter:moritakastaff
公式サイト:http://www.moritaka-chisato.com
Moritaka’s History
1969
熊本県出身
1987
シングル『NEW SEASON』で歌手デビュー
1989
『17才』でTBSテレビ第22回日本有線大賞有線音楽賞受賞以降、『私がオバさんになっても』(1992年)などヒット曲多数
1999
俳優の江口洋介さんと結婚
2000
長女出産
2002
長男出産
2004
2月号でLEE初登場、4月号からLEEで連載を開始(2011年まで全93回続いた)
2012
デビュー25周年を迎え、ライブを再開
2019
全国ツアー「『この街』TOUR2019」を開催
2021
コロナ禍で延期になっていた「『この街』TOUR2020-22」を開始
2022
デビュー35周年を迎える
子育てで一番大切にしていたのが料理。育児に専念した日々の中、月に一度のLEEの連載撮影が息抜きでした
──Chisato Moritaka
料理テーマではお手製レシピを紹介(’08年3月号)。現在も作り続けているという“森高風けんちん汁”は、ごはんにのせるスタイル。
約8年間で全93回! LEEでの連載は思い出いっぱい
2004年から約8年間にわたり、LEEでの連載が大好評だった森高千里さん。ファッション、暮らし、注目のスポット巡りなど、テーマや形を7回変えて全93回。結婚、出産後は長らく家庭と育児を中心に生活し、仕事をセーブしていた中で、唯一の連載だったのだそう! 森高さんは当時のLEE読者と近い目線で、等身大の魅力を見せてくれていました。
「初回のインタビューは、産後でほぼ仕事をしていない時期だったので、久々の撮影がうれしかったことをよく覚えています。家庭のこと、子どものことをここまで話すのも初めてだったんじゃないかなと。その後の連載も、自分からもアイデアを出させてもらって、愛用品を撮影に持っていったり、プライベートで写真を撮ったり。もともと、ファッションやメイクが好きで、LEEをはじめいろいろな雑誌を読んで情報収集をしていたのですが、子どもができてからはなかなかそういう時間が持てなかったんです。今思うと、連載を通して自分の“好き”を思い出せた気がして、とてもウキウキしながら撮影にのぞんでいました」
初登場は’04年2月号。
\産後ほぼ初のロングインタビュー/
森高さん自身も印象深いと話す、LEE初登場。始まったばかりの育児への思いも。
\’04年の初連載から約8年間、全93回連載!/
初連載は「結婚生活で見つけた元気の素」(左)。「季節を楽しむ、ほっこり和だより」(右・’10年~)など数々のテーマで連載。
その中でも、特に印象に残っている撮影はありますか?
「韓国のソウルロケ! 2泊3日だったと思うのですが、こんなに子どもと離れるのは初めての経験で。小学生になってそろそろ大丈夫かなということで、母に預けて、ずっと気になっていた韓国に行くことになりました。当時少しずつ韓国料理が流行ってきていて、とにかく食べ物がおいしかった記憶があります。また、京都ロケにも行って、このときは母から譲り受けた着物に合う帯を探したんですよね。最近はなかなか着る機会がないのですが、着物や和の小物なども好きなので、楽しかったですね」
初めて子どもを預けて海外出張へ。
\韓国と京都取材が印象深い/
ソウル(上・’08年7月号)と京都(下・’09年2月号)への旅企画。「ソウルでは、自分に合った漢方を作ってもらえたのもうれしかったです」
また、ずっと憧れていたという料理家の栗原はるみさんとの対談も思い出深いそう。
「結婚後に料理をするようになってから、料理本をよく見るようになって。中でも栗原さんの本はたくさん持っていて、どの本のレシピもおいしく、参考にしていました。実際にお話できて、貴重な機会でしたね。栗原さんが撮影用の料理以外にも、スタッフのために作ってくださったスイーツが本当に絶品で。感動したのが今でも印象に残っています」
\栗原はるみさんとの対談は大切な思い出/
栗原さんの自宅にて対談。料理のおいしさに驚いたそう。’05年11月号。
\ファッションアイコンとしても特集に登場/
ファッションページでも好きなスタイルを披露。’06年8月号。
熊本の醤油が決め手に。母の味の再現から始まった料理
森高さん自身、特に出産後は、日々のごはん作りを大切にしてきたと言います。
「子育てをする中で何を重視したいかなと考えたときに、やっぱり体の中に入るごはんは大切だなと。できる限り、自分で選んだ食材できちんと料理したいなと思いました。独身時代はとにかく仕事が忙しくて、継続して料理をしてこなかったので、結婚してから少しずつ習得していきました。
まずは、私自身が好きだったメニューの作り方を母に教えてもらって。でも当時は電話で聞いていたので十分に伝わらず、言われたとおりに作ってもちょっと違ったりするんです。実家に帰ったときにそばで見ていると、同じ煮物でもしっかり炒めたほうがおいしいんだなとか、私が作るポテトサラダはモサモサして食べづらいけれど母は牛乳を足しているなとか。ちょっとした技をまねして、母の味に近づけていきました。
熊本出身なので、実家では濃い味の甘めの醤油を使っていて、これがポイントになると気づいてからは、ずっと熊本の醤油を送ってもらっています。ただ夫は東京出身なので、味が濃いと言われて少し薄く調整してみたり(笑)。母の味を再現しつつ、家族の声も取り入れながら“わが家の味”ができていったのかなと思います」
特に、ご家族が好きなメニューはありますか?
「基本は家族みんな、具だくさんのお味噌汁やれんこんのきんぴらなどの和食が好きですね。でも、子どもが成長するにつれて、しょうが焼きやハンバーグなどのがっつりメニューを作ったり、ミートソースをたくさん作り置きしたり。長男はスポーツや部活をしていて『おなかすいた』しか言わない時期があって(笑)。移動中につまめるおにぎりやおかずなども、よく作りました。お弁当も約15年間作り続けて、ついに2年ほど前に卒業。早起きは大変でしたけど、今となっては少し寂しい気もしますね」
’11年12月号の連載撮影風景。森高さん愛用のファッションアイテムなどがテーマに。
Cover History
表紙登場は過去8回!
2004年2月号 | 2004年10月号 |
2005年6月号 | 2006年8月号 |
2007年6月号 | 2008年11月号 |
2009年5月号 | 2010年4月号 |
撮影/渡辺謙太郎 ヘア&メイク/渡辺真由美(GON.) スタイリスト/宇賀 愛(衣装) 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE7月号(6/7発売)「LEEスター先輩の笑顔の素―「あの頃と今」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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おしゃれも暮らしも自分らしく!
1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
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