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「LEE除湿プロジェクト」始めます!

梅雨は要注意!カビが生えやすい「7つのNG行動」を専門家が解説!マットレス、下駄箱、観葉植物…

2023.06.07

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手に入れたいのは〝清潔な家〞と〝家族の健康〞「LEE除湿プロジェクト」始めます!

LEE除湿プロジェクト 藤原千秋さん 谷口貴志さん

ジメジメした梅雨シーズンが到来…。今の日本の住宅は気密性が高く、うっかりするとカビが増殖しやすい環境なのだとか。

今回はカビ博士と暮らしのプロに協力を得て、カビの生えない除湿方法を教わりました。カラッとしたおうちを保つことは、居心地のよさにも直結します!

教えてくれたのは?

千葉大学真菌医学研究センター准教授
カビ博士 矢口貴志さん

千葉大学真菌医学研究センター准教授 カビ博士 矢口貴志さん

人に対して病原性を示すカビを医療機関と連携して収集し、解析や研究を行う。多くのメディアでカビの正しい情報を発信し、専門書の著書も多数。

住生活ジャーナリスト・ライター
暮らしのプロ 藤原千秋さん

住生活ジャーナリスト・ライター 暮らしのプロ 藤原千秋さん

大手住宅メーカーの営業職を経て、暮らしまわりの記事を執筆、監修や企画も行う。LEEwebで「藤原千秋さんの先取りで安心! おそうじ歳時記」も連載中。

Instagram:funiwara_chiaki
Twitter:funiwarachiaki

〝カビ博士〞と〝暮らしのプロ〞がチェック!
今の日本の住環境はカビととっても仲よし!

日本の住環境はカビと仲良し

何気なくLEEに目を通しているこの瞬間も、実はカビが増殖中かも? カビが生えやすいNG行動をチェック!



「日本の住環境はカビと仲よし!」そのワケは…

エアコンのフィルターを掃除していない住生活ジャーナリスト・ライター 暮らしのプロ 藤原千秋さん

「多くのエアコンは室内の空気を吸い上げて冷却または加熱させ、再び室内に出す『内気循環』をしています。フィルターが汚れている場合、カビの胞子がついた空気が室内を循環していることに。フィルターは定期的に掃除して清潔を心がけて!」(藤原千秋さん)


冬場は長時間、加湿機をつけている千葉大学真菌医学研究センター准教授 カビ博士 矢口貴志さん

「風邪やお肌の乾燥対策にと、冬の間、部屋中をたっぷり加湿していませんか? 気密性の高い今の住宅において、過度の加湿は不向き。湿度が60%を超えるとカビやダニが発生しやすい環境になります。快適な湿度は40〜50%あれば十分です」(矢口貴志さん)


家の「24時間換気システム」を作動させていない住生活ジャーナリスト・ライター 暮らしのプロ 藤原千秋さん

「2003年7月の法改正以降に建てられた住宅には、室内の空気環境を維持する24時間換気システムの設置が義務づけられています。ただ、この設備があることを認識していない、稼働させていない、フィルター掃除をしてない場合もぜひ見直しを」(藤原千秋さん)


ベッドマットをひっくり返したことがない住生活ジャーナリスト・ライター 暮らしのプロ 藤原千秋さん

「人は睡眠中、季節を問わず、一晩におよそコップ一杯分(約200ml)の汗をかくとされています。つまりベッドマットは一年でおよそ365杯の水分を吸っていることに。定期的に空気に触れさせ、乾燥をさせておかないと日増しにカビの温床に…」(藤原千秋さん)


帰宅後の靴やコートをすぐに下駄箱やクローゼットに収納千葉大学真菌医学研究センター准教授 カビ博士 矢口貴志さん

「一日中履いた靴をすぐに下駄箱にしまったり、着ていたコートやジャケットをクローゼット内にかけたり、扉の中にしまうことで湿気がこもり、カビの原因に。汚れや汗がついているものは軽くはたいて、まずは室内で自然乾燥をさせることが大切!」(矢口貴志さん)


浴室の床や壁は掃除しても、天井まではしていない千葉大学真菌医学研究センター准教授 カビ博士 矢口貴志さん

「いくら浴室の床や壁を念入りに掃除しても、浴室にカビが生えやすい場合、天井で発生したカビを落としていない可能性が。入浴中にカビを含んだ水滴や蒸気を吸い込むことで、ぜんそくやアレルギーを引き起こす可能性も。天井の掃除は重要です!」(矢口貴志さん)


観葉植物や枝物を飾りっぱなしでケア不足千葉大学真菌医学研究センター准教授 カビ博士 矢口貴志さん

「観葉植物の土は、カビの温床になりやすいポイント。また、枝物にもカビが付着している場合もあり、インテリアとして素敵でも、カビを広げている可能性も。また土いじりや水替えをした後は、必ず石けんでよく手を洗うなど、注意を払って!」(矢口貴志さん)

目に見えない湿気を調整できると、家がより快適に

藤原さん(以下藤):最近の住宅は高気密・高断熱で、湿気がこもりやすく、カビが生えやすい環境にあると聞きました。

矢口さん(以下矢):カビは土ぼこりとともに家に入り、20〜30℃の温度、60%以上の湿度、そして食べこぼしや髪の毛など、栄養源が揃うと繁殖しやすくなります。

気密性の高い家は湿度がこもりやすいですが、ただ現在、多くの住宅には24時間換気システムがあり、きちんと換気を行うことで、カビは生えにくくなります。

:そうですね。一方で24時間換気システムを稼働させていないとか、フィルターを掃除していない人も多くいると聞きました。

また花粉などが気になるからと、換気や風通しを避ける人もいるようです。

:カビ対策ができる設備や機能、商品は多いですが、確かに使いこなせないと結局はカビの温床に…。加湿機の給水タンクの掃除や、空気清浄機のフィルターを交換していないことでカビが発生して、部屋中に飛散させてしまうことも。

カビは吸いすぎると呼吸器系のアレルギーの原因になることもあるので、やはり除湿は大切です。

:水辺に近いか、日当たりがいいかなど、自宅の湿気やすさを把握しておくのも大事ですね。

:そうですね。湿度をコントロールできた、カラッとした空間は、何より快適ですよね!


次回は「ちょっとのことで家じゅうカラッと!リビング編」をご紹介。

撮影/名和真紀子 イラストレーション/須山奈津希 取材・文/田中理恵 

こちらは2023年LEE7月号(6/7発売)「『LEE除湿プロジェクト』始めます!」に掲載の記事です。

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