【桐島かれんさん・葉山の家キッチン】フルリノベーションしたシステムキッチン、 愛着のわく道具や器…趣のある暮らしを拝見
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2023.04.15
ごはんを作って食べて、片づけて。毎日使うキッチンは、生活の中心とも言える場です。便利に使える収納や動線はもちろん、全体のデザインやディテール、そこに集められた器や道具の1つ1つまでととのったキッチンを楽しむ、モデル 桐島かれんさんにお話を伺いました。生活だけでなく、心までととのう素敵なアイデアがいっぱいです。
桐島かれんさんは、もともと別荘として使っていた葉山の家を今年から暮らしの拠点に。築100年以上の日本家屋を17年ほど前にフルリノベーションし、システムキッチンを導入。アンティークショップなどで見つけた建材や作業台、プチプラの収納グッズなどを使って、桐島さんが手間をかけて作り上げた唯一無二のキッチン
「温かい光が差し込む、見晴らしのよい“一等地”にキッチンを」(桐島かれんさん)
今年1月、都内から海を見渡せる葉山に引っ越しをした桐島かれんさん。
「ここは古い日本家屋で、17年ほど前から別荘にしていました。今キッチンのある場所は日当たりのよい"一等地"なのに、以前は小部屋が3つあり、薄暗い場所で。日本家屋に詳しい職人さんに相談して、天井を抜いて部屋をつなげて、ここをダイニングキッチンにリノベーションしました。
キッチンはみんなが集まる場所で、一番心地よくあるべきですから」。水回りも新しく、と選んだのは、実はシステムキッチン。「機能的なシステムキッチンに自分なりの趣を出すため、面材やタイルは、海外の旅先や国内のアンティークショップで選んできたものを組み合わせているんです。こうしたいとイメージしながらパーツを見つけるのは時間はかかるけれど楽しいし、愛着がわきますよね」。
よく使い込まれた調理道具も、キッチンに趣を添える要素に。「うちは夫のアシスタントも含めて2〜3人で毎日ごはんを作り、大勢で食卓を囲むので、収納は誰でも使いやすいように意識しています」(桐島かれんさん)
モデル桐島かれんさん
モデルとして活躍するかたわら、アパレルブランド「ハウス オブ ロータス」のクリエイティブディレクターも務める。自身のYouTubeチャンネル「桐島かれん at Home」で日々の暮らしなどを公開中。写真家の夫、三女一男の子どもの6人家族。近著は『ペガサスの記憶』(小学館)、『桐島かれんの緑のある暮らし』(TJMOOK)。
壁付けのシステムキッチンにアイランドタイプの作業台を配置。ダイニングスペースのチェストにはカトラリー類、食器棚には取り皿やグラスなど、テーブルで使うものを収納
愛着のわくパーツを1つずつ探し集めて唯一無二の場所に
キッチンの壁や天板に貼られたニュアンスのあるタイルは、夫が見つけてきたもの。「壁面はあえて斜めに貼りました」。フックは西洋民芸の店「グランピエ」で購入したルーマニアのアンティーク
作業台は「グローブ」でセレクト。「イギリスのものだったと思います。もともとはキッチンで使われていたものではないと思いますが、下ごしらえなどをするのにちょうどいいですね」。ここには季節の花を欠かさず、飾ることも楽しんでいるそう
調理台で盛りつける汁物などの器は吊り戸棚に収納。面材としてバリ島の木彫りのスクリーンを使用。「システムキッチンですが、吊り戸棚の高さをあえて凸凹にして、味わいを出しています」
タオルラックも雰囲気のあるヴィンテージのもの。ふきんはイケアのものがお気に入り
豆苗は水耕栽培で毎回2度は楽しむそう。「見た目もかわいいですね」
道具は「使う場所」に収納して、迷わない仕組みに
包丁、ピーラー、おろし器類は、調理台に近い引き出しに集約。「夫のアシスタントが6人いたこともあって、何人もが同時に調理するので1つのアイテムがとにかく多いんです。ずいぶん数を減らしたけれど、今も包丁は30本以上はありますね」
ザルとまな板は作業をしながらすぐ取り出せるように、作業台の下に収納。「使い勝手のいいサイズのものを置いています。しまいきれない大きいサイズのものがまだ別室にいっぱいあるのですが(笑)」
プチプラでも、いいものはフレキシブルに取り入れて
開封した袋には、イケアの袋留めクリップがマストと桐島さん。「ほかのものも試しましたけど、強度もサイズもこれがしっくりきますね」
生ごみを入れるコンポストビンとキャンドルホルダーはZARA HOMEのもの。アンティークショップで見つけたペーパーホルダーともいい相性。「ZARA HOMEは手頃で感じのいい雑貨が揃っているので、オンラインショップをよく見ています」
ダイニングで使う食器やカトラリーはダイニングテーブルのそばに
年代物の美しいキャビネットは、収納の役割もしっかり果たしています。「引き出しの中はカトラリー、開き扉の中は茶器です。ダイニングで使うものだから、テーブルの近くにしまっています」。使う場所の近くにまとめておくことで、スムーズな動線に
テーブルで使う取り皿やグラスは、ダイニングの食器棚に収納。
「どの食器も10枚揃えるようにしているので、数が多いんです。収納のヒントに、ピンタレストなどSNSもよく見ますよ。山崎実業のtowerシリーズのコの字ラックを使えば上下に収納力を増やせるとわかって、食器棚の中にも使っています」
チェンマイで出会ったミャンマーの古い棚を食器棚に。以前住んでいた都内の自宅では、食器は扉の中にしまっていたそうですが、今回の引っ越しを機に見せる収納に。
「食事の支度をするとき、ここからぱっとテーブルに運べるのが便利です。ずらりと器が目に入るので、今日は和の食器が合うかしら、あえて洋皿もいいかな、と選ぶのも楽しいですね」
桐島かれんさんの
ととのう台所道具と器
たくさん持っている中でも、和の器は特に好きと桐島さん。
「江戸時代など、古い時代の器は美しいですね。現役の作家さんだと九谷焼で個性ある絵付けをする正木春蔵さんの作品が大好きです」
「そばを盛ったり、野菜を干したり、ザルは欠かせません。天然の素材の上だと食材もおいしそうに見えるでしょ」。
竹のもの(左手前と奥)は東京や松本の民芸館などで手に入れたもの、取っ手付き(右手前)や脚付き(右奥)はタイの市場で購入
【家族が笑顔になるキッチン大賞】豪華賞品も!インスタやWebから簡単に応募できます!次回は、【「ととのうキッチン」が暮らしの中心】シンプルライフ研究家/時産アドバイザー マキさん宅を拝見!
撮影/湯本浩貴 イラストレーション/別府麻衣 取材・原文/田中理恵
こちらは2023年LEE5月号(4/7発売)「「ととのうキッチン」が暮らしの中心」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2023年4/7発売LEE5月号現在)です。
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