みなさん、こんにちは。年末年始、家のお片付けにも精が出る時期ですね。今日はこんなお悩みから!
あります!化粧品には使用期限に関する法律があるんです
化粧品には「適切な保存条件のもとで3年以内に性状及び品質が変化するおそれのある化粧品は、使用期限を表示しなければいけない」という法律(薬機法)があるんです。使用期限が表示されている化粧品って、見たことがありますか?
この右側の「24M」とかかれているマークがそれです。24Mとは「開封後24カ月以内」の使用を推奨していることを意味します。主にスキンケアコスメに多く見られますが、もしマークがついていたらこれを目安に使用してくださいね。
特に表記がなく、未開封であれば3年間は品質が保証されているわけですが、開封後は注意が必要です。空気に触れると酸化が進み、品質の劣化が起こるので、なるべく早く使い切ることをおすすめします。
まだ使える?もう使えない?3つのチェックポイント
ところで、使用中のメイクアイテムの寿命はどうチェックしたらいいか…私が目安にしているのは、この3つのポイントです!
1.まずは“見た目”
テクスチャーの質感が変わっていたり、分離していたりしないかどうかを見ましょう。ただ、口紅の側面に水滴が浮いている状態、いわゆる「汗」は未使用のものでも発生することがあるそうなので、購入直後なら心配は無用です。
2.次に“におい”
劣化しているものはちょっと異質なにおいがします。ファンデーションやマスカラ、クリームチークなど、特に水分の多いものは指などに触れるうちに菌や皮脂が混入したり、酸化したりして時間がたつと変質します。「あれ?」と違和感を感じたら使用を中止しましょう。
3.そして、“色づき”
メイクものの場合は思ったように発色しなくなってきます。特にナチュラルコスメやオーガニックコスメなど、防腐剤を使っていないものは寿命が早いことがあるので気をつけて。
固まったアイシャドウが生き返る裏ワザって?
比較的長持ちするのはパウダー系のアイテムです。アイシャドウやアイブロウペンシル、ペンシルアイライナーなどで色づきが悪くなったものは、自分の脂で表面がカチコチに固まってしまっているだけ、ということがあります。そういう場合は、固くなった表面を拭いたり削ったり、ティッシュで引っ掻いたりすることで、また使えるようになるんですよ。
そこで私がやっている、使いにくくなったアイシャドウの再生テクニックをご紹介します!
Before…表面が皮脂で固くなったアイカラー
こんなふうに、表面が固まってしまったアイカラー…(右下のダークブラウン)。こうなると、チップで色をとろうとしても、思うように色がとれません…。
HOW TO…固まった部分に、テープをのせるだけ!
そこで、色の表面にテープを貼ります。ペタペタ。
AFTER…お気に入りのカラーが復活!!
テープをはがすと、固まりのところだけが取れて、ハイ、復活!
お気に入りのカラーは長く使いたいもの。
処分する前にぜひこのひと手間を試してみてくださいね!
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次回も長井かおりさんのテクニックをお楽しみに!
text/伊熊奈美
長井かおり Kaori Nagai
Hair & Makeup Artist
1979年、山形生まれ。各雑誌のビューティ企画で活躍する傍ら、多くの講演会やメイクレッスン、イベント、コラボコスメ"N by ONLY MINERALS"開発もこなすヘア&メイクアップアーティスト。著書は『世界一わかりやすいメイクの教科書』など多数。
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