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MONEY

子どもと一緒にお金に強くなるワークBOOK

お金のプロに聞く“我が家の実践”「子どもがお金に興味を持つ機会を親がいかに作れるか」経済アナリスト森永康平さん

2023.01.16

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お金の扱い方や金銭感覚、貯金など、子どもにうまく伝えたいけれど、どうすればいいか分からない!
お金のプロは子どもにどんなことを話してるの?プロならではのアプローチには、今すぐ参考にしたいヒントがいっぱい!親の心構えも必見です!

教えてくれたのは・・・
経済アナリスト 森永康平さん

経済アナリスト 森永康平さん

経済アナリストとして執筆や講演をしながら、金融教育ベンチャーであるマネネのCEOやAI企業のCFOを兼務。日本証券アナリスト協会検定会員。経済産業省「物価高における流通業のあり方検討会」委員。小3、小1の娘、年中の息子の3児の父。
Twitter:@KoheiMorinaga

お金のプロに聞く〝我が家の実践〟
子どもがお金に興味を持つ機会を親がいかにたくさん作れるか

子どもが2歳のときにおこづかいをスタートした森永さん。

「とにかく僕が早くおこづかいをあげてみたくて、ブタの貯金箱を渡して、週1回10円玉を1枚あげ始めました。
数字がわからなくても、だんだん貯まると重くなるのが成長したように感じたのか少しうれしそうでしたね。そのうち駄菓子を買うとブタさんが軽くなって。
キャッシュレス時代ですが、貯める・使う感覚を物理的に体感できるので、最初は現金であげるといいと思います」

日常生活では子どもがお金に興味を持ちやすい環境を作っている。

「といっても特別なことはしてなくて、スーパーに一緒に買い物に行ったときに会計に立ち会わせて、現金を使うところを子どもに見せるなどですね。
世の中にはいろんな値段の違いがあるので、チラシを見たりお店に行ったりも。そのときに『勉強』のようになると逆効果で最悪。子どもは興味を持たないのが普通なので基本は空振ると思って、期待しすぎない心構えが大事です」

ただ、もし興味のタネを感じたときは、親の展開力がカギに。

「例えば、先日100円ショップでコップを買った翌日に遊園地に行ったら、キャラクターのコップが1200円くらいで売っていたことがあって。『なんでこんなに値段が違うの?』と子どもが驚いて聞いてきたので、ブランドの付加価値について説明するきっかけに。
こうやって子どもが興味を持った瞬間に、さらにおもしろがってくれるような会話を展開するためには、親が世の中のさまざまな出来事にアンテナを張りつつ、お金の知識の引き出しを持っていないといけない。
結局、子どもにお金に興味を持ってもらおうと思ったら、親のほうが勉強しないといけないんですよ」

こんなとき、あなたならどうする?01
スーパーのチラシを見ていて、きゅうりが近くの店では120円、少し遠くの店では100円、そのことに子どもが疑問を持ちました。あなたはどんな話をしますか?

こんなとき、あなたならどうする?

森永康平さんの場合は・・・

「どうする?」と子どもに聞きます。「ちょっと遠くまで行けば20円安く買えるけどめんどくさくない?」と。
「なんで20円安いと思う?」と聞いても、店の立場に立てるわけがないので「知らないよそんなの」となっちゃうのですが、「どっちに行く?」と聞くと自分が消費者という当事者になれるので考えやすい。
人によっては移動時間の価値が20円よりも高いという「機会費用(人間の選択した行動において、ある選択を行うことで失ったものの価値)」の話ですね。

こんなとき、あなたならどうする?02
子どもがクレーンゲームで300円使って何も取れず、がっかりした様子です。あなたはどんな話をしますか?

子どもがクレーンゲームで300円使って何も取れず、がっかりした様子

森永康平さんの場合は・・・

その後おもちゃ売り場に行きます。そこで取ろうとしていたものと同じようなおもちゃが200円で売っていると「200円払って買えるものを300円払って取れてないじゃん」とちょっとあおりつつ(笑)、「じゃあなんで200円で買えるのに、300円かかってでもやる人がいるの?」という話をする。
「なんでやったの?」と聞くと、「取れるかも」というドキドキ感を味わったうえで取れたときうれしいとか、ゲームセンターの雰囲気が楽しいという話になるじゃないですか。
そうしたら物々交換的なお金のやりとり以外に、体験にお金を払うことを教えられます。



森永康平さんのやったこと

2歳のときにブタのを貯金箱を渡す。おこづかいをあげて、現金で「貯める」実感を
スーパーで親が現金を使うところを見せるなど、子どもがお金に興味を持つ機会をたくさん作る
お金の「勉強」はNG!子どもがおもしろがる話を。空振りしても当たり前。また次におもしろい話をするための準備を

森永康平さんのやったこと

ご自身が育った家庭ではお金の話をしていましたか?

直接は教わらなかったが、父のレポートが教材に

「父(経済評論家の森永卓郎さん)は多忙で家にいなかったので、お金の話はしなかったですね。ただ僕が小4の頃から、仕事で不要になったレポートを『裏紙に絵でも描いたら』と大量に持って帰ってきてくれて。
たまたま『表って何書いてあるんだっけ』と中学時に読み始めたのが経済に興味を持つきっかけに。放任だったけれど、学ぶ環境だけはあったのかなと思います」(森永康平さん)

家計はどの程度オープンにするのがいいですか?

年収は言わず、子どもにかかるお金を伝える

「僕の場合、年収は言わないです。というのは、子どもが小さいうちは親の年収をゲームのレベルみたいに勘違いしてしまうことがあるからです。
ただ、子どもの習い事の費用については教えています。家族で食事に行ったときに子どもたちがレジで見て1回の外食費を知ると、例えば『自分の習い事の月謝と、家族で外食に2回行く費用は同じ』といった気づきがあると思います」(森永康平さん)

子どもと一緒にお金に強くなるワークBOOK

イラストレーション/とつかみさこ 取材・原文/佐久間知子
こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)別冊付録『子どもと一緒にお金に強くなるワークBOOK』に掲載の記事です。

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