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マスクを外す前に自信の持てる歯になる!!

お口の状態、大丈夫?【歯と口の常識チェック】2コ以上チェックのある人は健診を!

2022.12.10

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「国民皆歯科健診」制度の導入も議論されているようですが、長引くマスク生活で、しばらく歯医者さんから遠ざかっている人も多いのでは?
マスク着用緩和の話もちらほら聞こえる中、自信を持ってマスクを外して、笑顔で会話ができるように、今のうちに歯とお口の再点検を!

未来の健康は今の歯にかかっている!
歯周病、銀歯、歯の黄ばみ…お口の状態、大丈夫?

歯科医師 鈴木 敬さん

教えてくれたのは…歯科医師 鈴木 敬さん

すずき歯科クリニック(仙台市)院長。基本治療から審美歯科まで幅広く対応。著書に『女性に知ってもらいたい0歳から100歳までの〝歯〞の教室』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

まずはcheck!あなたの【歯とお口の常識】チェックリスト

2コ以上チェックのある人は一度健診を!

□ 歯医者さんに行くのは、虫歯や詰め物が取れたときなど「何かあったとき」
□ 特に症状を感じないから、歯周病などの心配はしていない
□ 歯周病は歯の病気であり、体の健康とは関係がない
□ 甘いものはほぼ食べないから、虫歯にはならないはず
□ 歯磨きはするけど、フロスや歯間ブラシはしない
□ 歯磨きにかける時間は短くても、まんべんなく磨いていればOK
□ 歯ブラシやフロスをしっかりとしていれば歯石はたまらない
□ 矯正は若いときにやらないと意味がない

歯周病リスクが高い30~40世代。将来のためにも今、見直しを

将来のためにも今、見直しを

「日本でも『予防歯科』の考えは随分と浸透してきましたが、コロナ禍のマスク生活でやや後退ぎみになっているのを、日々の診療でも感じます」と鈴木さん。

「LEE世代は家事や育児、仕事に忙しく、自身の歯や口のメンテナンスが後回しになりがち。加えて、女性ホルモンの影響もあって歯周病のリスクが高まります。30代の2人に1人が歯周病を患っているというデータもあるほどで、特に気をつけてほしい年代なのです。

近年、歯や口の健康の重要性から、歯科定期健診の義務化の話も聞かれますが、まだ現実化はされていません。自治体によっては基本健診と一緒に受けられるところもありますが、全体で見ればまだ各自の意識に頼っている状況です。
歯周病は歯の衰えだけでなく、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病や、高齢者の死亡原因で非常に多い誤嚥性肺炎との関連も大きい。将来的なQOLに大きくかかわるため、歯科医院は『何かあったら行く』のはもちろんですが、『何もなくても定期的に行く』場所にしてもらいたいと思います。

歯科治療の技術は日々進化していて、安全性が高く、痛みが少ない治療も増えています。
不調やトラブルがある人もそうでない人も、今をいい機会にして歯とお口の古い情報や思い込みをアップデートして、意識を向け直せたらいいですね」(歯科医師 鈴木 敬さん)



定期健診を受けることが大事な3つの理由

定期健診を受けることが大事な3つの理由

歯周病や虫歯の早期発見・治療 ができる

「歯周病や虫歯のサインといった口内の変化は、自分では気づきにくいもの。早く異常が見つかれば治療期間も短くて済み、その結果治療費も低く抑えられます。
口内をいい状態に保つためには、異常や違和感の有無にかかわらず、3カ月に一度の割合で定期的にチェックを。それが、老後に多くの歯を残せることにつながります」(歯科医師 鈴木 敬さん)

ライフステージによって変わる口内環境のチェックができる

「女性は常にホルモンの影響を受けており、特に妊娠出産や更年期は口内トラブルが起きやすい時期。
妊娠を維持するホルモンは歯周病菌を活性化させ、また更年期になると唾液の量が減るため、虫歯や歯周病になりやすいのです。定期健診を受けていれば、こうした年齢やライフステージごとのトラブルも予防することができます」(歯科医師 鈴木 敬さん)

自分に適した歯磨きの仕方やケアの方法がわかる

「どんなに丁寧に磨いてもどうしても磨き残しは出てしまうし、歯磨きでは落としきれない着色汚れや歯石もあります。定期健診では、歯磨き指導や磨き残しのチェックも受けられ、自宅でのケアの質を高められます。
歯ブラシの選び方や生活習慣などのアドバイスももらえるので、積極的に活用してほしいです」(歯科医師 鈴木 敬さん)

予防歯科、日本人の定期健診受診率はこんなに低い!

予防歯科が浸透しているスウェーデンでは90%もの人が定期健診を受けているのに対し、日本はわずか2%。その差が80歳での残歯数に直結!

定期的に歯科医院でメンテナンスを受けている人の割合

スウェーデン・・・90%
アメリカ・・・80%
イギリス・・・70%
日本・・・2%

出典:『女性に知ってもらいたい 0歳から100歳までの〝歯〞の教室』

80歳での残存歯数

スウェーデン・・・20本
イギリス・・・17本
アメリカ・・・15本
日本・・・8本

出典:『女性に知ってもらいたい 0歳から100歳までの〝歯〞の教室』


イラストレーション/ツルモトマイ 取材・原文/遊佐信子
こちらは2022年LEE11月号(10/7発売)『マスクを外す前に自信の持てる歯になる!!』に掲載の記事です。

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