健康やダイエットのためにと購入した体重計、いつの間にか乗らなくなっていませんか。今回ご紹介する「スマートバスマット」は、お風呂上がりに、いつもの要領でバスマットに乗るだけで体重測定ができ、自動的にスマホアプリに記録されるというもの。つまり、体重をその場で見なくて済むのです。「でも、それってどこがいいの？」「どんなふうに使うの？」という疑問に答えるべく、先日行われたプレス発表会での様子をお知らせしたいと思います。

バスマットの下に隠れた体重計はWi-Fi接続でスマホに連携

応援購入サイトMakuakeで、お風呂上りに乗るだけで体重管理ができる「スマートバスマット」のプロジェクトが開始されたのは今年4月のこと。約2か月半で予約販売台数が3,000台を超え、同サイトで今年上半期最も売れたバスマットとなっています。

多くの共感を集めた理由は、体重計がバスマットの下に隠れていて、お風呂上りに乗るだけで無意識に体重測定ができ、自動的にスマホアプリに記録されるという手軽さ。Wi-Fi接続のため、一般的なスマホ連動の体重計と違い、毎回Bluetooth接続をする必要もありません。

よくある体重計よりもぐんと大きな特注の本体の裏には、四隅にアルミニウム合金足が付けられているので、スマートバスマットのどこを踏んでもバランスを崩しにくいようになっています。付属のアダプターとケーブルで充電して使う仕組みです。

柔らかな珪藻土入りのソフトマットを使用

スマートバスマットのマット部分は、取り外し可能で、肌にやさしい珪藻土入りのソフトマットを採用しています。体重計本体とずれにくいように、洗濯可能でピタリと付く日本製の吸着テープが使われているのもポイント。ちなみにマットのカラーはグレー、グリーン、ダークグレーの3種類あります。

珪藻土は速乾性に優れていて、バスマットとしても人気ですが、硬いものが多く、これだとヒビ割れしやすく、冬は冷たいという欠点も。そうしたデメリットを解消するため、柔らかいソフトな仕様の珪藻土マットを取り入れたというのがうれしいですよね。しかも洗濯機で丸洗いOKなんです。

洗濯中などでマット無しで本体に乗ったとしても滑ったりしないように、表面の強化ガラスにはウェーブ型の滑り止めが施されているなど、さまざまな安全面での配慮がされているのもいいなと思います。

プッシュ通知で体重の変化を知らせてくれる

さて、こうして無意識のうちに測定したデータはどのように管理されて、どのように使えばいいのでしょう？

スマホアプリで記録されるのは「体重の増減」「BMIの変化」の2つ。体組成計などさらに細かなデータが計測できるものもありますが、健康にとって一番重要なデータである体重指標にフォーカスしているのが、このスマートバスマットの特徴です。しかも、お風呂上がりにスマホのアプリを開いて体重をチェックしなくてもいいというのがユニークでしょう？

「先週平均より＋0.3㎏。適正体重です。この調子で維持しましょう」とか「【注意】BMIは肥満（1度）になりました」というように、アプリをいちいち開かなくても、設定した体重管理モードで体重の変化をアシスタントのように通知してくれるのです。

もちろん、アプリを開いてもOK。その場合は、単に体重やBMI数値を確認するだけでなく、日本肥満予防健康協会と共同で作成した健康知識が表示される仕組みです。少しずつ知識が増えていくことで、健康意識に変化が現れるようにということですね。

プライバシー重視のデータ管理がうれしい

ここで気になるのが、家族みんなに自分の体重を知られるのでは？ということですよね。その点もきちんと考えられています。それぞれ自分のアカウントを作成することで、自分のデータは自分のアカウントで管理でき、お互いにデータを見ることはできない仕組みになっています。

もしも夫婦で共有したいという場合でも、全データの共有なのか、数字を含まない体重の増加や減少といった傾向（グラフ）だけの共有なのかということまで決められるそう。

お子さん用には、学校健診と同じ基準の肥満度計算による「チャイルドモード」もあります。身長と体重のバランスを見るために、まめにお子さんの身長を測る習慣にもつながるので親子の思い出づくりにもなりそうです。自分のスマホを持つようになったら、親から子どものアカウントにデータを引き継ぐこともできるというのがいいですよね。

「家族の健康を守りたい」という願いから生まれた事業

スマートバスマットを手掛けたISSINという企業は、実は 世界初となるプロジェクター、 Bluetoothスピーカー、 シーリングライトを一体化した「popIn Aladdin（ポップインアラジン）」やスマートライト機能搭載の小型プロジェクター「Aladdin Vase（アラジン ベース）」などを展開してきたpopInの代表だった程 涛さんが新たなチャレンジとして興した会社です。

程さんは2008年東大発ベンチャーとしてpopIn株式会社を設立。40歳を迎えた今年、「家族のカラダとココロを⾃然に健康維持・増進」をミッションに、⽇常⽣活に溶け込んだヘルスケアの商品と技術を提供するスタートアップとして「スマートバスマット」プロジェクトを立ち上げたと言います。

というのも、程さんが起業１年目の時に、中国にいる父親が急病で亡くなくなったという体験が背景にあるから。「今振り返って見れば、最後の３か月で急に痩せたように思います。本人は自覚症状もなく、私も父の病気に気付かず、とても悔しい思いをしました」とのこと。体重を気にするのはメタボ対策やダイエットのためという印象がありますが、思わぬ体重の減少の気づきが、病気を疑うことにつながるという側面もあります。また、子どもの体重の増加はすくすくと成長している証となります。

程さん自身が「40歳になって健康に気を遣うようになり、自分のためだけではなく、妻や子ども、遠方で暮らす母、家族全員がいつまでも健康でいられる世界を創りたい」という想いでうまれた「スマートバスマット」。遠く離れた両親にこのスマートバスマットを贈って共有機能を利用すれば、リモートでも体重の変化をチェックすることも可能になります。また、アプリとの連携で使われるものなので、どんどんアップデートできるのも強みなのかなと思います。栄養⼠のアドバイス、オンライン診療サービスとも連携する予定とのこと。まずは、今月末～11月上旬の正式発売が待たれます。

製品DATA

• ブランド：ISSIN
• 商品名：「スマートバスマット」

製品情報を公式サイトで見る

 

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