お気に入りのフラワーベースで季節の花をもっと身近に~五感を研ぎ澄まし心地よく暮らすvol.10~【LEE DAYS club clara】
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LEE DAYS リーデイズ
2022.07.27
猛暑に長雨……と不安定なお天気が続きますね。
去年わが家に仲間入りしたレモンの木にたくさんの花が咲いたのですが、この暑さでせっかくの実が次々と落ちてしまい気がつけば残すこと6つ……! たったの6つ(泣)! 今はピンポン玉大の大きさですが、これからくる暑さに負けず元気に育ってほしい、と祈るような思いで毎朝水をあげています。

無事に収穫できたあかつきにはお菓子作りに使えれば……と淡い期待を寄せています。
夏は暑さでお花の持ちも良くないため、日常的に花を購入する機会はぐんと減ってしまうのですが(しかも行きつけのお花屋さんは毎年8月いっぱい潔くバカンス休業されてしまいます!毎年のことながら心底羨ましい~)、仕方ないので庭の雑草むしりの合間に小さな草花やハーブを摘んだり、気持ちに余裕のある時はお花屋さんに行って日持ちのしそうな枝ものなどを見繕ってもらったり、と無理のない範囲で暮らしの中にささやかな彩りを添えられるようにしています。
今回はこの季節のお花の楽しみ方とお気に入りの花器(フラワーベース)について、お伝えしたいと思います。
・二階堂明弘さんの焼き締め
40代になってから器の好みも変わってきたのを感じます。より人の手のぬくもりが感じられるものや、素材そのものの美しさを惹きたてる、素朴で味わいのあるものに魅力を感じるようになりました。
土を焼き締めただけの二階堂さんの作品も、素朴さと繊細な表情が共存する佇まいに惹かれ、手にしました。こちらは二階堂さんの作品の中でも、特に力強さを感じる器です。焼きしめた器は使い込むことで独特の変化を遂げていくため、経年変化を楽しみながら育てていくという点も魅力です。
職場に自生していた珍しい八重のどくだみを根ごと分けてもらい、自宅に植え替えてわずかな梅雨時期を楽しみました。

野草の逞しさと可憐さをおおらかに受け止めてくれる二階堂さんの花器。お互いの美しさを惹きたてているようにも感じます。

抜群の存在感はオブジェとして飾っても素敵です。
・一柳京子さんのピッチャー
昔、黒磯のタミゼにお邪魔した時、ずらりと並んだ(高橋みどりさんの私物である)一柳さんのピッチャーをありがたいことにお買い得に譲っていただく機会に恵まれました。
普段はピッチャーとしても使いますが(たとえただの水であっても、フェルメールの「ミルクを注ぐ女」のようにうやうやしく注ぐのが正解、と勝手に思っています)、お花を活けてもそれはそれは素敵なのです。

空間に溶け込む美しい曲線のフォルム、豊かな表情の釉薬を纏う佇まい、どこから眺めても古いヨーロッパの静物画のよう。庭の紫陽花は暑さの為か今年はあまりお花の持ちがよくなかったです……。
紫陽花は水揚げが難しいと言われている植物。私はお花屋さんで教えていただいた方法(茎を大きく削いで中のワタを取り、切り口を焼く方法)で下処理をしています。このやり方だと上手くいけばひと月は瑞々しいままお花を楽しむことができますよ(興味のある方はお試しください)。
・Orné de Feuilles オリジナルのガラス花器
以前こちらでも登場しています、オルネドフォイユのオリジナルのガラス製の大きな花器。わが家では一番利用頻度が高い花器かもしれません(実家の母がこれを見る度に「ステキね!」と褒めてくれたので、母にもプレゼントしたところ、実家の特等席(玄関)でいつも使ってくれているようです)。
深さもたっぷりあるので、記念日のブーケや自宅用にしつらえてもらうお花はこの花器に合わせて少し丈を長めに切ってもらうようにしています。ボリューミーで華やかな雰囲気にまとまります。

庭のユーカリ等、枝物がメインの初夏のブーケ。私は水で薄めた濃度の低い次亜塩素酸を加えて活けています。雑菌の繁殖を抑えてくれるため、お花の持ちがよいようです。
・アンティークの花器
こちらは福岡のアンティークショップeelさんで購入した高さのある花器。安定感もしっかりあるので、長さのある枝ものを飾るときに重宝します。
今の季節だとドウダンツツジ、春は桜や雪柳など。大ぶりの枝ものは空間が一気に華やぎますね。

とても大きい花器なので水替えはお風呂場まで移動しないといけないのですが、下処理を施すことで水替えの回数を減らせます。ドウダンツツジ等の枝ものは水に浸かる部分の枝の表皮を少し削って、切り込みをしっかり入れると長持ちしますよ。
・Tsé&Tsé associées 四月の花器
名品ツェツェのシリンダー型の花器、H.P.Decoで一目惚れして買った思い入れのあるもので、ずっと大切にしています。大抵の花はこの花器に飾れば間違いなし!の頼りになるツェツェ。賑やか過ぎるほどの色とりどりの花々もとても可愛らしくまとまります。

春先の写真ですみません。サイズはMサイズです。
・津村里佳さんのハナドキ
何年か前お誕生日に友人からいただいた大切な花器は高さがあり、広がった口は花の収まりも良く、茎の長い花もバランスよくまとまります。無駄のないシンプルなフォルムがお気に入りでサイズ違いでいくつか集めています。

水を変えるタイミングで(毎回でなくても)柄の長いブラシを使ってガラスのお手入れまでできれば完璧!珍しいお花は種を取っておいて、とりあえず庭に埋めてみます(笑)。芽が出ればラッキー♡
・ガラスの一輪挿し
確か、益子の陶器市で買い求めた乳白色と藍色のお揃いの一輪挿し。庭の八重咲ジャスミンの花が咲き始めたので、グリーンと一緒に飾りました。

飾りやすいサイズ感、場所を選ばずに置けるのも一輪挿しの良さですね。近くを通るたびにふわりと漂うジャスミンの優しい香りにも癒されます。

庭の草花を摘んでみました。洗面所など水場の近くに飾ることで手洗いのついでに水替えもささっとできます。
・小樽ガラスの花器
こちらも友人からのいただきもの。昔、子どもの夏休みの研究でポトスの水耕栽培をしたところ、まぁなんと簡単に育つこと! ときどき水を替える程度のほぼ放ったらかしで勝手に育ってくれるのでお忙しい方にもおすすめです。

ホームセンターなどで購入するポトスの鉢はたいていシンプルすぎるので、お気に入りのフラワーベースに入れて水耕栽培にしてはいかがでしょう。このフラワーベースのぽってりとしたフォルムにパープルのシックな配色がポトスのグリーンによく合います。
国も作り手もバラバラの花器ですが、インテリアに溶け込む配置を考えたり、その時々の季節に合う植物を小さな庭から選ぶ時間も私にとっては楽しいひと時です。
お気に入りの小さな一輪挿しひとつ空間にあるだけで、暮らしの中にさりげなく季節感を取り入れることができますね。
今年の夏も厳しい暑さになりそうですが、家の中に涼感あるグリーンや花々を置くことで、少しでも居心地よく過ごせるといいなと思います。
皆さまもどうぞご自愛ください!

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