体型やライフスタイルの変化など、おしゃれに制約を抱えるLEE読者が多いことを伝えると、ベーシックの達人にしてポジティブ思考なスタイリスト、福田麻琴さんから「大体のお悩みは服で解決できるんですよ！」と心強い一言が！

まずはスタメン私物から、スタイルの変遷を紐解く福田麻琴さんご自身のおしゃれ悩み＆処方箋アイテムクロニクルを公開！

スタイリスト 福田麻琴さん
「なんだか服が似合わない？ そう感じたら、ネクストステージへの移りどき！」

「おしゃれって誰かに縛られるものではなく自分らしさが一番大切！……でも、大人は時にそうも言っていられませんよね。スタイリストという仕事柄、たくさんの服に触れる私も、悩みはあります。まずは体型。10年前よりも出したくない部分が増え、選ぶ服が減ったのは事実です。そして環境。最近の夏は暑すぎて、何でもいいからとにかく涼しいものください！そう言ってしまいそう（笑）。最後にテイスト。スタイルとも言うかな。昔から白いTシャツにデニムみたいなシンプルな格好が好きだったけど、それだけじゃ心許なくなった。でもそれは悲しいことじゃなく、おしゃれがネクストステージに移ったってこと！」

「今の自分が素敵に着こなせる服は必ずあるし、今の時代は〝快適でおしゃれ〞な服であふれてる。好きだったスタイルをベースに大人ならではの工夫を施すのもまた楽しい！　いつだってポジティブな考え方で、新しい景色を一緒に楽しんで行きましょう。「明日、何を着よう……」を「明日、何着よう！」へ。そんな心をワクワクさせるお手伝いができたらうれしいです」（福田麻琴さん）

Profile

文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリストに。女性誌や広告を中心に活躍。日々を綴ったインスタグラム（makoto087）や弟子たちとともにコンテンツ作りをしているYouTubeチャンネル『FUKUDAKE？』、LEEweb連載「Stylist福田麻琴の『おしゃれゴト』」も大人気！

福田麻琴さん着用の大人気パンツは「LEEマルシェ」で購入できます

スタメン私物から、スタイルの変遷を紐解く！
麻琴さんのおしゃれ悩み＆処方箋アイテムクロニクル

Age20
低予算・古着大好き時代

ハタチなんてとにかくお金がないからさ（笑）。「限られた予算で楽しく着られる服を探す」のをミッションみたいに考えて、物探ししてたなぁ。アウトドアアイテムを、彼とシェアしたり。古着って何年たっても古着でトレンドがないから、この頃集めた古着は今も手元に残っているものが多いんですよね。何度断捨離してもずっと生き延びてる！

リーバイスのGジャン

昔から大好きだったリーバイスのGジャン。カジュアル名品に目覚める素質は、すでにこの頃には出来上がってたのかも!?

マイファーストMIKIMOTO

二十歳の記念に両親がくれた、マイファーストMIKIMOTO。古着を着てても、これをつけると背すじがスッと伸びました。

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Age24
独立・コンサバ武装時代

24歳頃、スタイリストとして独立したら自分にもっと自信ややる気をみなぎらせてくれるファッションが必要になって。年上の方と肩を並べて仕事をしていくのには、ピリッとした服のチカラが必要でした。ヒールの靴やタイトなスカートは、大人の仲間入りをしたような気持ちにさせてくれました。

憧れのマノロ・ブラニク

私の中で「ヒールの靴」と言えば憧れのマノロ・ブラニク。打ち合わせで新しい場所に行くときに、勇気をくれたものです。

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Age30
パリ留学・フレンチベーシックとの出会い

めまぐるしく過ぎる日々を一旦リセットしたくて、フランスに留学を決意。知り合いの出版社に依頼されて、滞在中にパリスナップをやることに！　メルシー前に立っては、おしゃれなパリジェンヌをつかまえて。そこで初めて「トレンドに左右されず、ベーシックな服を自分らしく着る」ことの素敵さに気づいたんです。同時に、「おしゃれ＝背伸びをすること」だった自分のファッションの方向性に疑問を抱くように。

思いきって購入！エルメスのバーキン

圧倒的な品格、佇まいに憧れて、思いきって購入！　これをJ.バーキン本人のようにラフに、カジュアルに持てる素敵な女性になりたいな、と。精進します（笑）。

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Age34
出産・カジュアル名品への目覚め

出産後は「子ども産んで、丸くなったね」と言われたくなくて、妙に頑張っちゃって。無理してヒールを履いたり、スタッズのバッグを持って尖ったりして（笑）。でもそれを続けて苦しくなった頃、ふと気づいたんです。「自分が母になったことを、マイナスに思う必要なんてない」って。ちょうどその頃、世の中全体にもカジュアルブームが到来して。これは今が楽しみどきだ！　味方につけよう！と思って、ボーダーやワークパンツを主軸に、フレンチテイストと組み合わせた、自分らしいカジュアルスタイルが始まりました。

カーゴパンツ、バスクT、スタンスミスがマイカジュアル名品

カーゴパンツもバスクTも、気負わず着てガンガン洗えて、それが風合いにつながるのが最大の魅力です。スタンスミスは、パリ留学中におしゃれな子はほぼ全員足元がコレで、衝撃を受けました。

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Age40
子育て一段落・遊び心アイテムへの傾倒

カジュアルのよさに目覚めたから、ベースはそこが気持ちいいのだけど、年齢ゆえの体型変化や、似合うものが変わってきたというのは確かにあって。だから、シンプルなボーダーや白シャツを、少しだけ着方や合わせを工夫して、シンプル以上に素敵に着る！みたいな発想が、ここ最近の自分のテーマになっています。クセの強いアイテムが似合うようになってきたのは、年齢を重ねた特権（笑）。

大ぶりのアクセサリーに夢中！

ブローチやコサージュ、大ぶりリングなど、小面積で抜群の存在感を発揮するアイテムに最近は夢中。

つけ衿も楽しんでます！

つけ衿は夫に「赤ちゃんがつけるやつじゃん」と言われる事件も起こったけど（笑）、このサイズなら、好きだからいいの！と押し切っています。

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読者の「困った」にリアルアンサー！「麻琴さん、教えて！ 大人のおしゃれ悩みQ&A」をお届けします。

撮影／花盛友里（人物）　魚地武大（TENT）（物）　スタイリング・文／福田麻琴　ヘア＆メイク／YUMBOU（ilumini.）
※価格表記のないものはすべてスタイリスト私物で、現在は購入できないものも多数含まれます。※18K＝18金、YG＝イエローゴールド、GP＝ゴールドプレーテッドの略です。
※商品価格は消費税込みの総額表示（2022年6/7発売LEE7月号現在）です。

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