この春フルモデルチェンジした、ホンダの「新型ステップ ワゴン」。乗れば家族みんなが満足できると、クルマ好きの間で話題になっています。
そう聞いたらいても立ってもいられないのが、クルマをこよなく愛するスタッフ＆読者代表の「LEEクルマ女子部」（今年２月号の本誌で結成）。普段からさまざまな用途でクルマに乗っているメンバーが、細かいところまでとことんチェックしました。その試乗レポートをお届けします！
大家族のわが家は…
それぞれが好きに過ごせる！
シートの余裕とアレンジの自在さに大満足
PROFILE●12歳・10歳・7歳の息子と夫の５人家族。休日は、大型犬ロットワイラーも連れて、釣りやキャンプに出かけることが多いアウトドア派。送迎や買い出しに車が欠かせない地域在住で、普段から毎日ミニバンを運転している。
走りのよさが譲れない私は…
ホンダ独自のハイブリッド技術「e:HEV」
ならではの走りと乗り心地に大満足
PROFILE●車業界ひとすじ25年。年間200台以上に試乗し、5万km超を走行。LEEのクルマ特集を多く監修し、「LEEクルマ女子部」の部長も務める。同業の夫、7歳の娘さんとの３人家族。
車内で過ごす時間の長い私は…
ママのひとりタイムにも、ワークスペースにも！
くつろげる快適＆愛着インテリアに大満足
PROFILE●かつて某ディーラーやサスペンションメーカーなど、車関係の会社に勤務し、プライベートでも大の車好きに。LEEweb「暮らしのヒント」でも車についての記事を多数執筆。夫、18歳の長女、16歳の長男の４人家族。
LEEクルマ女子部が試乗したのは、新型ステップ ワゴン e:HEVのハイブリッドモデル。写真は「AIR」で、上品なフロントフェイスと、無駄のないすっきりとしたボディデザインが特徴。室内は温かみのあるカラーで、自宅のリビングのような明るい空間が実現しました。
写真は新型ステップ ワゴンの「SPADA」。フロントグリルやホイールのデザインに力強さと高級感があり、ボディ下の端、全周に配置したメッキモールで、さらに上質さがアップ。室内も、無駄のない洗練された空間に仕上げています。
隣同士でケンカしがちだった息子３人も、
いい距離感でご機嫌
自由自在なシートアレンジに満足！
新型ステップ ワゴンでは、２列目シートに新たに標準装備された前後・左右のスライド機構で、前後に大きく動かせるうえに、左右にも空間をアレンジできるようになりました。
副島「うちは５人家族に大型犬もいて、車移動の室内はワチャワチャしがちなんです(苦笑)。でも、シートを自在に動かして、座席同士に隙間ができる配置にできることで、全員がとても居心地よく過ごせました」
まるも「そう、今回のフルモデルチェンジでは、どの席に座っても一人ひとりが快適に過ごせる空間づくりにこだわったシート設計になっているんです」
石川「室内が窮屈だと、それだけでケンカの原因にもなりますもんね(笑)。副島家では、どんなシート配置がよかったですか？」
副島「座席を前後たがいちがいにずらしたジグザク配置がぴったりでした。足元を広くしたり、左右に余裕も作れたりして、狭さを感じません。家族がそれぞれの時間を自由に楽しめて。どの列に座っても、ゲームやスマホ、iPadを充電できるUSBチャージャー（Type-C）※を使えることにも感動！ ケンカの原因がひとつ減ると思います」（※タイプ別設定）
石川「どの列に座っても充電できるって最高ですよね」
まるも「力の弱い女性でも一人で簡単にシートアレンジできて、運転手もドライブに集中できる車内空間が作れますね！」
子どもが車酔いすると、楽しいドライブの
雲行きがあやしくなることが…
“乗り物酔い”しにくい設計に満足！
新型ステップ ワゴンで画期的なのが、“乗り物酔い”しにくい設計をとことん追求した点。シートバックやヘッドレストの形状を工夫して、水平・垂直でノイズの少ない視界を確保。目線のブレを抑え、2・3列目席からも抜けのよい前方視界を実現しています。
石川「わが家も息子が小さい頃は酔いやすくて、出かけるたびにヒヤヒヤして苦労したので、これは子育て世代にありがたい工夫！」
まるも「室内デザインが水平と垂直のラインで構成されていて、視界を遮るものが少ないのが秘訣だそうです」
副島「なるほど！ どうりでうちの子たちも、ずっと機嫌よく乗っていてくれました」
まるも「ハイブリッド車ならではの静かにスーッと走る感覚で、走行中に車が過度にガタガタしないのも、乗り物酔いしにくいポイントになっています」
今までは窮屈で不人気だったけど…
３列目まで特等席のような
座り心地のよさで満足！
体が包まれるような安定感のある上質なシートにも注目です。素材には、食べ物の油ジミや油汚れに強いホンダ独自の”ファブテクト”を採用しています。
まるも「今回、３列目が特等席になる快適さを目指して開発されたそう。従来モデルよりもシートが約2cmも厚く、背もたれが広々と高くなり、体を包んでくれます」
副島「今まで息子たちの中で、座り心地のよくない3列目に誰が座るかがケンカの種になりがちでした。でも、新型ステップ ワゴンなら3列目シートもソファのように厚いクッションで、むしろ『3列目に座りたい！』と人気でした」
石川「私は高齢の親を乗せるとき、いつも座ってもらう場所を迷うんですよね。長時間座っても疲れにくいなら、友人家族などお客さんにもすすめられますね」
まるも「３列目の座面が上がって、視界がすっきり広くなったのも居心地よさのポイント。また、吸音材や遮音構造の追加で静粛性がアップ。走行音の静かさと相まって、どこに座っても会話ができる車になっています」
副島「普段は3列目まで乗っていると、運転している私が大声で後ろに話しかけないといけなくて。それもストレスでしたが、新型ステップ ワゴンは静かだから話しやすかったですね。車内での家族の会話も弾みました♪」
スライドドアはソフトタッチで開閉。
愛犬もラクに乗り込める広々とした足元スペースに感動！
「子どもたちが乗るときにすごくラクだったのが、ドアレバーを指先で軽く触れるだけで開閉できる”タッチセンサー式”のスライドドア。幼い子どもでも簡単に開け閉めできていました。子どもが乗り降りするとドアノブに爪の傷跡がつきやすいので、タッチセンサー式はとてもありがたかったです！」（副島さん）
「2列目に犬を乗せておでかけもしました。シートの位置が自在に動くので、足元に広々空間が作れますね。わが家の”超大型犬”を乗せても圧迫感がなく、愛犬もいつもよりゆったりリラックス。それに、犬を乗せた後はいつも掃除が大変なんです。でも汚れに強い素材のおかげで、車内についた水や土汚れが簡単に落とせたことがありがたかったです」（副島さん）
※写真は駐車中のものです。走行中はケージをご利用ください
荷室スペースがフラットに！
釣りやキャンプの荷物がすっきり収納できてレジャーが充実
「新型ステップ ワゴンは室内の天井も高くて、圧迫感なく釣り竿を収納することができました（上写真の天井下）。そして、3列目シートの片方をしまっただけで、アウトドア用品を入れた収納ボックスや釣り道具がすべて収まりました。普段は3列目を両側に跳ね上げるタイプの車に乗っているので、ラゲッジスペースの違いにびっくり。床下に格納してまるごと荷室にできるのは、無駄がなくて本当に便利！」（副島さん）
「ファミリー向けの車でも、普段使いするからこそ走りのよさが重要。街中や、大きなカーブが多めの高速道路でも、試乗チェックしてきました。まず感じたのは、すべての操作が感覚的にできること。フロントガラスやピラーまわりが直線的でシンプルなデザインなので、曲がったり車線変更するときも安全確認しやすくて、ヒヤッとすることも少なそう。運転に苦手意識を持つ人も、肩の力を抜いて気軽に乗れる車ですね」（まるもさん）
「ホンダ独自のハイブリッドシステム『e:HEV』で、モーターとエンジンのいいとこ取りだから、走り出しもスムーズ。走る楽しさも堪能できる車ですね。街中のちょこちょこ走りでは、『ECON』ボタンを押しておけば、勝手にエコドライブして燃費を抑えてくれます」（まるもさん）
「搭載されている安全運転支援システム『Honda SENSING』も頼りになります！ 高速道路走行中、子どもが後ろで騒いだりして気が散りそうなときも、車線の真ん中を走れるようにしてくれる『車線維持支援システム』。そして渋滞中に役立つのが、ホンダ全車についている『先行車発進お知らせ機能』や、高速道路でノロノロ運転のとき、ほどよい車間距離を保ったまま先行車に追従する機能『アダプティブクルーズコントロール（ACC）』です」（まるもさん）
車内でリモートワークまでできました！ 乗り物酔いしにくい理由も徹底取材。クルマ通の視点で試乗した深掘りレポートは、石川さんの「暮らしのヒント」記事をぜひチェックしてみて！
ホンダ「新型ステップ ワゴン」
26年前の発売以来、ファミリーカーの代名詞として人気を保ち続けているホンダのミニバン「ステップ ワゴン」が、今年春にフルモデルチェンジ。乗る人すべての“素敵な暮らし”をコンセプトに、それぞれデザインや装備の異なる「AIR（エアー）」と「SPADA（スパーダ）」がデビューしました（上写真はSPADA）。[STEP WGN e:HEV]総排気量1993cc 全長4800～4830mm×全幅1750mm×全高1840～1845mm WLTCモード燃費19.5～20.0km/L 定員7・8名 [AIR] 338万2500円～ 全5色 [SPADA] 364万1000円～ 全5色
●お問い合わせ
Honda お客様相談センター
☎ 0120·112010
受付時間 9:00 ～ 12:00/13:00 ～ 17:00
※ジュニアシートは私物を使用しています
撮影／芹澤信次 ヘア＆メイク／杉山えみ スタイリスト／高橋美帆 モデル／副島晴夏（LEEキャラクター） 取材・文／石川晴美
【衣装協力】
〈副島さん〉シャツ¥4290／アダストリア カスタマーサービス●0120·601·162(グローバルワーク) タンクトップ¥2990／ギャップ新宿フラッグス店●03·5360·7800(ギャップ) ネックレス¥47300／チェリーブラウン●03·3409·9227 バッグ¥1650／ラヴィッシュゲートトーキョー●03·6427·3353 靴¥7700／コンバースインフォメーションセンター●0120·819·217(コンバース) パンツ・ベルト／スタイリスト私物
〈副島さん息子〉Ｔシャツ¥4400・パンツ¥14080／チャールス●03·6412·8227(スムージー) 靴／スタイリスト私物
