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【早見あかりさんインタビュー】セリフの掛け合いから生まれるグルーヴ感が気持ちよかった!

2022.05.13

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一世を風靡したアイドルから、女優へ転身し、着実に歩みを進めてきた早見あかりさん。映画『シン・ウルトラマン』では、巨大不明生物への対策を講じる“禍特対”の一員、汎用生物学者の船縁を演じている。

セリフの掛け合いから生まれるグルーヴ感が気持ちよかった!
────早見あかりさん

早見あかりさん

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「私自身は2人姉妹で『ウルトラマン』には深いなじみがあったわけではないんですが、それでも当然のように知っていて。自分がその一員になるとは、とびっくりしました。この役は人生初、そして今後も使わないであろう難しい言葉が多く、かつセリフ量自体も膨大でした。読み方や意味を調べ、“当たり前のようにしゃべれる”まで自分の中に落とし込んでいく作業は大変でしたね。理系の方は早口というイメージがあったので、もともと早口な私ですが、さらに速度をプラスして臨みました」

ウルトラマンと巨大不明生物の闘い、その迫力の映像が大きな楽しみだが、禍特対のメンバーたちの奮闘も大きな見どころの一つだろう。

「特に科学者同士という観点から言い合うシーンでは、私の早口に有岡(大貴)くんがたたみかけるようにかぶせてきて。そこで生まれるグルーヴ感があり、それを班長の西島(秀俊)さんが締める。その感じが演じていてとても気持ちよかったです」

早見あかりさん

まさにチーム力。それが本作を通し早見さんの心に最も響いたそう。

「禍特対って、はみ出し者の寄せ集め。でもだからこそわかり合える部分があり、互いを信頼していると感じました。全員が一つの目標に向かって全力で考えぶつかっていく姿が、必死で撮影している私たちともリンクして。けっこうハードなスケジュールでしたが、本当に温かく楽しく、圧倒的なチーム感でした。撮影が終わるのがすごく寂しかったです」

培った仲のよさは、取材を先に終えたキャストが、さりげなく差し入れ兼誕生日プレゼントを手に訪れた様子からも、容易に想像できる。

「ムードメーカーは長澤まさみさん。いるだけで、場が軽やかにふわっと楽しくなるんです。チーム最年長の西島さんは“おなかすいたな”といつもお菓子を食べている姿が可愛くて、なごませていただきました(笑)」

早見あかりさん

しかも本作は、早見さんの人生を大きく変えた、ターニングポイントとなった作品でもあったという。

「撮影は2年半前。当時はまさか自分がお母さんになるとは想像もしていませんでした。この作品の撮影現場で、お子さんのいる方たちから子育てについてポジティブな話を聞くうちに、“子ども欲しいかも”と思うようになったんです」

現在お子さんは1歳半。晴れ晴れした表情からも充実がうかがえる。

「今は仕事を再開し育児以外の時間を持てているからか、精神のバランスが取れていると感じます。娘が泣いても、“私が仕事の間、頑張ってくれたのね”というマインドで向き合えるので、私にとって仕事は家庭の平和にもつながっているかも」

早見あかりさん

自身を“直感と勢いで決断する気分屋”と評するが、一方で、計画的な一面は親しい仲間も感心するほど。

「野望はいろいろありますが、一番は、自分で欲しいものを自分で作れる社長に30代でなりたいというずっと言い続けている夢を叶えたいです。最近スタッフさんを通じて、(百田)夏菜子が“あかりんの人生には無駄がない”と言っていたと聞いて、確かに!と(笑)。でもまずは大好きなお芝居をもっと頑張りたいです!」

Profile

はやみ・あかり●1995年3月17日、東京都生まれ。2014年、NHK連続テレビ小説『マッサン』に出演。同年、映画『百瀬、こっちを向いて。』で初主演を務める。主演作はほかに『ラーメン大好き小泉さん』(’15〜’19年)、『女の機嫌の直し方』(’19年)など。近年の出演作に舞台『パ・ラパパンパン』(’21年)がある。
Instagram:akari_hayami_official
公式サイト:https://official.stardust.co.jp/akari//



『シン・ウルトラマン』

『シン・ウルトラマン』

©2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ

巨大不明生物が出現し続ける日本。防災庁専従の通称・禍特対(カトクタイ)が設置され、班長(西島秀俊)以下、作戦立案担当官・神永新二/後のウルトラマン(斎藤工)、分析官(長澤まさみ)、非粒子物理学者(有岡大貴)、汎用生物学者(早見あかり)らが招集される。企画・脚本の庵野秀明、監督の樋口真嗣が再タッグ。5月13日より全国ロードショー。


撮影/忠地七緒 ヘア&メイク/chie(KIND) スタイリスト/関 志保美 取材・文/折田千鶴子

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