昨年、第2子を出産。二人の子育てと向き合うバタバタな毎日を「本当に大変！！」と語りながら、その大変さまでも楽しんでしまう。カメラの前に戻ってきた彼女はより強くたくましく、身にまとうハッピーオーラは衰えるどころか増すばかり！そんなエビちゃんが、自分のご機嫌の取り方や家族との向き合い方について、初めてLEEで語ってくれました。

「ただいま！ 4カ月ぶりにLEEに帰ってきました！」（蛯原友里さん）

Tシャツ￥14300・肩がけしたニット￥36300（ともにザ ビューティフル）・パンツ￥39600（ロンハーマン）・ストール￥50600（アソース メレ フォー ロンハーマン）／ロンハーマン　バングル￥20900／アマン（アンセム フォー ザ センセズ）　靴￥12100／RHCロンハーマン（ティーキーズ）

蛯原友里さん本音100％のロングインタビュー
産後は体がガタガタに！30代と40代の体力差を痛感

昨年、第２子となる女の子を出産。約４カ月のお休みを経て撮影現場に戻ってきた蛯原友里さん。

「前日は緊張したり不安になったりするのかなと思っていたんですけど、現実はバタバタでネガティブなことを考える余裕すらなくて（笑）。おかげで、まるで昨日も撮影をしていたかのような気持ちで、スンッと自然にカメラの前に戻ることができました」

長男６歳、長女4カ月、二人の子育てと向き合う多忙な毎日を「休む暇なく時間が過ぎていく、疲労で体はガッチガチです」と笑う。

「起きていても気になるし、寝ていても気になる。“息をしているかな？”と何度も確認してしまう。乳児をお世話する緊張感は一人目も二人目も同じ。さらには１度経験して覚えたはずの記憶がいつの間にやら忘却のかなたへ。毎日“あ、そうだった！！”の繰り返し。必死に思い出しながら生活しているような感じなんです。

それに、36歳の初産と42歳の２度目の出産を比べると体力の衰えも痛感。産後は体がガタガタに。体に力が入らずフラフラ、節々が痛くてヨレヨレ。志村けんさんのコントに登場する“ひとみばあさん”のようになってしまった時期もあったりして（笑）。気持ちは若く元気なつもりでも、体はとても正直でした（笑）」

上の子と接するときは全力で“愛してる”攻撃

そんなバタバタな毎日を明るく照らしてくれるのが、お兄ちゃんである長男。妹が泣くと真っ先に駆け寄り優しくトントン。「赤ちゃん返りしてしまうのでは？」という親の不安を吹き飛ばし、誰よりも可愛がってくれているそう。

「それは、息子が一番新しい家族を望んでいたのが大きいのかも。実は娘がおなかにやってくる前、息子が“ママ、僕も赤ちゃんが欲しい”と言いだしたんです。突然、公園で滑り台の順番待ちをしているときに。そんなエピソードがあるからか、お友達に“僕が欲しいと言ったから来たんだよ”と自慢気に話していたりして」

もちろん、息子のために心がけていることもある。それは「寂しい思いをさせない」こと。

「そのためにしているのが“今まで以上に大好き”攻撃。朝起きたら夫婦二人で抱きしめて、チュー＆スリスリ＆ギュ〜！！　テレビを見ているとき、寝る準備をしているとき、ふとした瞬間、それを一日に何度も繰り返すんです（笑）。娘のお世話をするときは“お兄ちゃんにも同じことをしたんだよ”と伝え、“これはお兄ちゃんが使っていたものなんだよ”と息子のお古を娘にも使うよう心がけています。すると、息子はうれしそうに笑うんです。“同じだよ”攻撃は妹だけが特別でないことを伝えるのと同時に、自分がどうやって育ってきたのか、周りからどんなに愛されて育ったのか、本人が再確認する作業にもつながるのかもしれませんね」

息子との睡眠前の絵本タイムも夫婦で大切にしている時間。

「絵本を読んだ後はいつも一緒に空想でストーリーを作るのがわが家の恒例。私はまず息子にタイトルを考えてもらうんです。昨日のそれが“パンケーキドラゴン”。ドラゴンが吹き出す炎がパンケーキになるところから始まり、“でも、ドラゴンは柿も好きなんだよ”という息子のひと言で物語は急展開、意外な方向へどんどん進んでいったりして（笑）。ママが短編のオムニバスなら、パパは続きものの長編小説が得意。スカイツリーよりも高い帽子をかぶった“コックのココさん”をはじめ、毎回、同じキャラクターが登場。夜な夜な物語が広がっていくんです。お互いにゲラゲラ笑いながら想像の世界を楽しむ、息子はその時間が大好きで。わが家はベッドに入ってからがとても長いんですよ（笑）」

“とにかく明るい蛯原さん”小さなことは気にしない！！

蛯原さんちの「チーム家族」はとにかく明るい。夫婦ゲンカをすることはあるか、尋ねたときも返ってきたのはこんな答え。

「産後はホルモンバランスが崩れやすいからか、私が一人で勝手にヒートアップすることも。でも、私の取扱説明書を熟知している彼はそれを“今日の友里ちゃんはそんな感じね”と軽くスルー。まったくケンカにならないんです（笑）。それどころか、彼は今も昔もスーパー子煩悩、私の子育ての強い味方。オムツ替えはもちろん、お風呂も喜んで入れてくれるし、仕事復帰初日の夜は私を気遣い夕食を作ってくれました。今は初めての娘にデレデレ。私も見たことがないような甘い顔を娘に見せたかと思えば、幼稚園で好きな子ができたら、結婚する日がやってきたら……何年も先のことを考えて勝手に切なくなっていたりして（笑）」

子どもという共通の大切な存在ができて、夫婦の絆はより強くなった。「恋人だったときよりも、今の彼のほうが好き」とほほえむ。

「母としての私もモデルとしての私もサポートしてくれる、そこには本当に感謝しています。ただ、それでも今は自分の時間はほぼ皆無。あるとすれば、お風呂の中と寝ているときくらい。もちろん、美容にさける時間もなくて。仕事復帰前も、髪の毛のカラーリングとトレーニングに２回行くのがやっと。ハードな毎日と母乳でカロリーを消費することで体重は自然と元に戻りました（笑）」

今できるのは「お風呂に入りながら」「家事をしながら」の「ながら」ケアがほとんど。そんな日々のストレスはどう解消しているのか尋ねると「買い物に行きたいと思うこともあるけど、できないことに執着はしないかな。それは仕方がないと潔く諦めて、今できることに集中する。その切り替えは得意かもしれない」とカラッと笑う。めまぐるしい日々の中でも蛯原さんがキラキラ輝き続ける理由、それは彼女の底抜けに明るく前向きな性格にあるのだろう。

「ポジティブであるためにも心がけているのが、悩まない、忘れる、考える前に動くこと。例えば、夫に協力してほしいことがあればストレートに言う。考えても答えが出ないモヤモヤは寝て忘れる。家事は面倒くさいと思い始める前に動いてやっつけてしまう……。余計なことは考えない、ある意味、すごくシンプルなんだと思う。特に今は悩んでいる時間なんてないから、ネガティブな気持ちはさっさと手放すようにしています。望んでも叶わない願いに対しても同じ。そこにこだわって落ち込む時間がもったいないから。今はもう、できないことは仕方ない、それでいいと思ってる。頑張って背伸びしたところで疲れてしまうだけだしね。子どもはどんどん成長していく、同じ日は一日だってないんだから。その大切な一日は悩み苦しむよりも楽しみたい。どうせなら、笑って過ごしたいじゃないですか！（笑）」（蛯原友里さん）

「久しぶりの撮影はやっぱり楽しい！もっともっとやりたくなっちゃう」

カットソー￥7000／ノーク（ノーク バイ ザ ライン）　カーディガン￥34100（ロンハーマン）・パンツ￥50600（エンポリオ シレヌーセ）／ロンハーマン　サングラス￥35200／アイヴァン 東京ギャラリー（アイヴァン）　ネックレス￥158400（ソフィー ブハイ）・靴￥8800（ティキーズ）／エスケーパーズオンライン

「モデルの仕事にやりがいを感じるのは、モニターに自分の想像を超える写真が映し出されたとき。そしてそれを見たスタッフみんなの表情がパッと明るくなるとき。やっぱり私はこの仕事が好き。これからもずっと続けたい！！」 （蛯原友里さん）

『蛯原友里さん「家族のこと、私のこと」』詳しい内容は2022年LEE4月号（3/7発売）に掲載中です。

撮影／黒沼 諭(aosora)　ヘア／GO UTSUGI(PARKS)　メイク／AIKO ONO　スタイリスト／徳原文子　取材・原文／石井美輪
※商品価格は消費税込みの総額表示（2022年3/7発売LEE4月号現在）です。

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