買い物アプリを節約の一助に
私たちが日々買っている食品がどんどん値上げに。
買い物に行くのが憂鬱になりそうですが、受け取ったレシートを使って節約の一助にする方法もあります。
レシートをスマホで撮影し、それを投稿したり送信するとポイントがもらえるアプリを利用するのです。
様々なアプリがありますが、使える店が多い共通ポイントが貯まるものがいいでしょう。
Tポイントが貯まるのが「レシーカ」で、レシートをスマホで撮影・登録するだけ。
レシート登録5日目よりレシート1枚につき1ポイント、1日最大3ポイントが貯まります。月間のレシート登録が月20日以上達成できるとボーナスポイントとして最大30ポイントが。レシートに記載されている日付が登録日を含む過去7日間のレシートであることが必要なため、まめに撮影するようになり、支出を記録する習慣が自然に身に着きそうです。
Pontaが貯まる「レシート de Ponta」は、対象になる項目の商品が含まれているレシートを5枚投稿すれば1ポイントが。
購入日から5日後までのレシートが対象で、1日5枚まで投稿できます。加えて特定商品を購入するとさらに大きなポイントがもらえます。
楽天ポイントが貯まる「Rakuten Pasha」は、買い物の前にひと手間を。事前にアプリから「トクダネ」というクーポンの中から、ポイント付与の対象商品を選んで取得、その後その商品を購入したレシートを撮影・送信するとポイントゲット。
「トクダネ」に表示される商品とポイント数は、利用者ごとに異なるとのことです。
なお、買い物をしたレシート画像を当日中に送ると1枚送信につき1ポイント獲得できる「きょうのレシートキャンペーン」は、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントストア、飲食店が対象です。
いずれのアプリも、対象となる業種や商品の決まりがあるので、しっかり確認しましょう。
レシート画像を集めるのは何のため?
なぜレシート画像がポイントに変わるのでしょうか?
一つは、買い物データの収集でしょう。
どういう客がどの地域でどんなものを購入しているのかというデータは、マーケティング分析の貴重な材料になります。
アカウントに年齢や家族構成を登録させるアプリだと、より細分化されたクラス別データを集めることが可能になりますね。
また、「特定の商品を購入したレシートでポイント付与」のパターンでは、その商品を買ってもらいやすくなるのでお店やメーカーにも大きなメリットが。
割引クーポンを付与して特定商品を買ってもらうのと同じ仕組みですね。
消費者が対価をもらうためには、それに見合う何かを渡しているわけです。
収集したデータは個人を特定できないようにして使うのが原則ですが、もし自分の購入データを使われるのが気になるなら、このからくりを知ったうえで判断しましょう。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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