男性が家庭を優先して休みやすくする社会の制度や職場環境、ムードこそが、これからの時代に不可欠です。子育て真っ最中の本特集担当ライターが、NPO法人に話を聞き、夫婦の育児分担の未来を考えました。
ワンオペ多めママ ライターT
夫、3歳と1歳の息子との4人家族。会社員の夫に比べ、フリーランスで時間の調整がしやすいため、必然的に育児と家事の負担を多く抱えがち。
TOPIC
男性の育児参加を支援するNPO法人に、今力を入れている取り組みを聞きました!
父親になるのではなく、“父親をする”ことを提案するNPO法人の代表に、男性の育児と仕事の必要性についても伺ってみました!
NPO法人ファザーリング・ジャパン 安藤哲也さん
出版社やIT企業に勤め、会社員をするかたわら2006年にNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立、男性の育児参加を提唱。
Twitter:andopapa
公式サイト:https://fathering.jp/
育児をすることは、仕事のスキルアップにも
「男性の育児参加を実現することは、ボウリングの1番のピンを倒すようなもので、背景にある多くの社会問題の解決の糸口にもなる。例えば離婚や児童虐待、DVの減少、その先のジェンダー平等や少子化対策などです」と安藤さん。現在は管理職世代の意識をアップデートすることに力を入れ、子育て中の男性社員が家庭の事情で休みやすい風土づくりに取り組んでいます。
「それでも休みにくい職場環境にいる男性たちは、会社が変わるのを待っている間に子育てが終わってしまうので、例えば朝少し早く起きて絵本の読み聞かせをする、朝食を作って子どもと食べるなど、限られた時間の中でも育児を増やしてみて。急な休みは無理でも、普段から家庭の戦力になることができ、効率的な働き方を身につける訓練にもつながります」(安藤哲也さん)
ファザーリングスクール
父親に必要なマインドやスキル、知識を学び、パパ友ネットワークをつくり、父親を楽しむことを目的とした連続講座。全国のさまざまな自治体と協働して展開中。
イクボスプロジェクト
男性が育休を取得することや、育児と仕事を両立させるために肝心なのは、上司や管理職世代の理解。多くの企業で、働きやすい職場環境、風土づくりの勉強会を開催している。
イクジイプロジェクト
初孫講座やいまどきの子育て事情、孫との遊び方、祖父母が読み聞かせるのに適した絵本の選び方などの講座やセミナーも展開。親世代との育児トラブルを防ぎ、多世代で育児を楽しむ方法を提案。
ライターTまとめ
男性がより育児にかかわり誰もが働きやすい社会をつくろうと、本気で取り組んでいる方々の熱意を感じて、前向きな気持ちに!きっと10年後には、子どもの用事で仕事を切り上げるパパの姿が当たり前になるはず!と希望が持てました。
【特集】「今日は僕が仕事休むよ」とパパが言える日が来るまで
詳しい内容は2022年LEE3月号(2/7発売)に掲載中です。
取材・原文/田中理恵
LIFEの新着記事
-
2024【無印良品】で、私たちの暮らしと心が”ととのう”理由、そしてベストバイアイテムは?
2024.12.03
-
【菊池亜希子さん連載】file.24 「CIRCUS」古今東西のアノニマスなものたち
2024.12.03
-
【夫婦で考える「PMS」】生理前の不調とうまく付き合うため、二人で生活習慣やコミュニケーションを見直してみませんか?
2024.12.02
-
1つあるだけで“クリスマスっぽく”なる植物って? 花屋ウヴルさんに聞きました!
2024.12.01
-
「手編みのハンカチ ニッタオル」「西村知子さんデザインのカーディガン」を作りました!LEE100人隊手づくり部部員の2作品を紹介♪【2024】
2024.12.01
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。