2021年に最も注目されたキッチン家電といえば自動調理なべなのではないでしょうか。新規参入メーカーからも続々新モデルが登場して、個性豊かになってきました。そんな中、昨年12月にハイアールジャパンセールスから発売された「ホットデリ」は、独自のかきまぜ機構付きで、90もの自動メニューを備えた万能選手。最後発だからこそ、各メーカーの製品の便利機能を上手に“イイトコドリ”していて、価格もお手ごろなんです。コンパクトで使いやすいのでこの春から新生活を送る方にもぴったりの一台です。
見た目はまるで炊飯器⁈ でも“まぜスティック”が付いたかきまぜ自動調理器
まずはいつものようにハイアールジャパンセールスの紹介から。同社は中国に拠点を置く白物家電の世界ナンバー1企業のハイアールグループの日本地域の日本法人になります。以前、コンパクトなのに大容量なドラム式洗濯乾燥機の「まっ直ぐドラム」をご紹介したアクアの仲間ということですね。日本で展開するハイアールブランドのコンセプトは「毎日寄り添い、くらしを支える」。日本の人々や暮らしに合った“NEWスタンダード家電”を提案しています。
今回ご紹介する無水・かきまぜ機構付きの自動料理器「ホットデリ」もまさに、それを具現化している製品だと思います。圧力調理機能はありませんが、独自のかきまぜ機構付きで、無水調理にも対応した自動調理器。煮る、炒める、ゆでる、蒸す、低温調理、炊飯、パン・ケーキを焼くなど、90種類の自動調理メニューを搭載しています。シャープのホットクックのようなIoTは非搭載ですが、自動調理メニューの材料や作り方は、スマートフォンからQRコードを読み取ることで確認ができる仕組み。ご飯とおかずを同時に作れる独自の「クックトレイ」や、予約機能も備えるなど自動調理なべに求められる機能を網羅している万能選手なのです。
レシピブックの表紙に「おいしく、ムリなく続けられるらくらくレシピ」と書かれているように、料理初心者にも抵抗なく使える工夫が随所にあって、失敗せずに及第点の料理が簡単にできる調理家電といえるのかなと思います。まるで小型の炊飯器にしか見えないデザインも、ハイアールグループだからこその炊飯器の金型を使うことでコストを抑え、若い世代や高齢者の一人暮らし世帯にも使える価格を実現させたとのこと。片手で開閉できる外ぶたや収納時に便利なコードリールがあるというのも、炊飯器の思想を受け継いでいるからこそ。幅21.6cmとコンパクトで設置性が高いので、春の新生活向けの家電としても魅力的です。
内なべいっぱいの野菜も30分でおいしい野菜スープになる!
では、さっそくかきまぜ機構を利用したお料理を作ってみることにしましょう。レシピブックの中でも目を引いたのが「野菜を食べるスープ」。
レシピブックでは、2人分で次のような材料が表示されていますが、冷蔵庫にあるお好みの野菜やきのこに変更してもOKと書かれています。こういう臨機応変に使えるところがいいですよね。私もしめじの代わりにマッシュルームを入れました。
No.66「野菜を食べるスープ」のレシピ
- キャベツ…約1/8個(120g)
- ニンジン…1/4本(50g)
- しめじ…1/2パック
- トマト…1個
- ベーコン…40g
- コンソメ顆粒…小さじ1
- カレー粉…小さじ1
- 塩/こしょう…各少々
- パルメザンチーズ…大さじ2
- 水…300ml
内なべいっぱいと言っていいほどの材料を入れたら、内ぶたに「まぜスティック」をセットしてメニュー番号「66」を選び、「加熱キー」を押したらあとはほったらかしで大丈夫。ガス火と違って火加減や焦げ付きなどを気にしないでいいのが便利ですよね。
約30分で調理終了のお知らせブザーが鳴り、ふたを開けてみると、あんなにたくさん入れた野菜のかさが減っていい感じに煮えています。くたくたになり過ぎず、ちょうどいい煮え具合なので、まさに“食べる”野菜スープ。カレーの風味が食欲をそそり、たっぷりのスープもペロリと食べられてしまいますが、1人分わずか165kcalほどなのですから、超ヘルシー。ダイエットにもよさそうです。
そうそう、付属の「おたま」がとても使いやすくて、大きさも手触りもいいのです。計量カップもお米用の丸い形ではなくてスクエアで持ちやすいフォルムなのもポイントが高いなと思います。
乾麺のスパゲッティをそのまま入れて作るトマトクリームパスタが絶品
続いてのおすすめメニューは、乾麺のスパゲッティをそのまま内なべに入れて、トマトジュースや牛乳などを加えて作る「トマトクリームパスタ」。これこそ、かきまぜ機構があるからこそのメニューかもしれません。
ちなみに、かきまぜ機構は、2本の攪拌アームを使って、メニューごとに適切なタイミングで混ぜることで、少ない調味料で食材に味を染みわたらせ、均一に加熱することができるのだとのこと。今回作ったパスタのような食材も絡みつかないように工夫されているほか、先端をとがらせることで、食材がたっぷり入っていてもふたが閉めやすいようにしているのだそう。
パスタレシピの場合、内なべにいれるときに半分に折って、十字になるようにばらけて入れることと、ゆで時間7分の1.6mmタイプのスパゲッティを使うことがポイントになります。
トマトクリームパスタの材料は2人分で次の通り。私は冷蔵庫にあったマッシュルームも少し入れました(マッシュルーム好きなんです)。
No.72「トマトクリームパスタ」のレシピ
- スパゲッティ(ゆで時間7分の1.6mmタイプ)…150g
- オリーブオイル…大さじ1
- ウィンナー…2本
- トマトジュース(無塩)…1缶(190ml)
- 牛乳…200ml
- コンソメ顆粒…小さじ1
- バター…20g
- にんにくチューブ(おろしにんにく)…小さじ1
- 塩…小さじ1/2
今回のメニュー番号は72。まぜスティックを忘れずにセットしてくださいね。ちなみに1人分作ることも可能で、その場合はトマトジュースは同量、それ以外はすべて半量にします。
待つこと、約20分。ふたを開けるとちゃんとトマトクリームパスタが出来上がっています。一見、スープパスタのようだなと思いましたが、盛り付けてみるとパスタにソースが絡んでちょうどいい仕上がりになりました。麺の火の通り具合も味もバッチリ。麺をゆでるお湯を沸かさないでいいというのが便利だなと感激しきりです。
付属のクックトレイで2品同時調理や低温調理も
そのほか、付属のクックトレイを使うと、以前にご紹介したタイガー魔法瓶のタクックのような「ごはんとおかず」「スープとおかす」のような2品同時調理もできます。
また最近人気の低温調理も、ジッパー付きの食品用調理袋を使って手軽に作ることができますが、その際にも調理袋が浮いてきてしまうのを押さえるのにクックトレイが役立ちます。「ホットデリ」の体験セミナーでは、ホットデリのレシピブックの監修をされた料理研究家・角田佳子さんによるサラダチキン(タンドリー風味)づくりの実演があり、試食してきましたが、しっとり仕上がっていておいしかったです。温度管理の難しいサラダチキンが自家製でできるなんてうれしいですよね。
というわけで、ご紹介したのは、90の自動メニューのうちのほんの一部ですが、手近にある材料でいろいろなお料理がほったらかしで作れるこの「ホットデリ」、かなりおすすめです。
DATA
- ブランド:ハイアールジャパンセールス
- 商品名:「ホットデリ」JJT-R10A
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