【鳥居 希さんに聞く】「サステナブル投資先」としてNPOなどに寄付。選んだ投資先は?
2021.08.31 更新日:2023.09.06
投資に少し興味が、でもどこにどうやって……。ならば、社会の課題に向き合っているオンライン書店「バリューブックス」取締役の鳥居 希さんのおすすめを参考に。ひと口にサステナブルといっても、多種多様な投資先があるんです。
「バリューブックス」取締役
鳥居 希さんおすすめ
本の買い取りと販売を行うオンライン書店「バリューブックス」で、古本での寄付事業「チャリボン」を担当後、現在はよい会社を探求し、株主だけでなく社会や環境のベネフィットも追求するB Corp認証取得に取り組む。長野県上田市在住。
課題を学びながら寄付先に思いを託す
「自分がお金を出すことで何に関与するのかを、できる限り理解したい。そのために、寄付をしようとするとき、活動についてできるだけ理解するようにしています。自分のお金が届いた先で、どこにどのように使われるかを知ると、その課題について深く学ぶきっかけになります。 自分が直接できない部分を担ってくださる方たちに、寄付という形で必要なものと共感の思いを託しています」(鳥居 希さん)
みんなの力で自然エネルギーを増やす活動
太陽光発電に出資 相乗りくん
NPO法人上田市民エネルギーが運営する、市民出資型の太陽光発電「相乗りくん」。長野県内の日当たりのよい屋根を持つ屋根オーナーと、そこに設置する太陽光パネルの費用を出資するパネルオーナーをつなぐプロジェクト(パネルオ―ナーは全国どこからでも出資可能)。
「屋根と太陽エネルギーと売電収入を皆でシェアして自然エネルギーを増やす仕組みで、私も出資しています」(鳥居 希さん)●公式サイトから資料請求可。
少年院を出院した少年の更生と自立を応援
NPOに寄付 育て上げネット
少年院を出院した少年(性別に関係なく法的に少年と呼ぶ)の就労基礎訓練や就職援助、親の相談などを行っています。
「こちらの少年院スタディーツアーへの参加をきっかけに、少年たちの状況を学びました。在院中に読書習慣ができる方が少なくないと知り、会社では少年院の寮にある図書整備に携わり、個人では出院した少年の更生を支援しています」(鳥居 希さん)●公式サイト、クラウドファンディングサイト「GoodMorning」から寄付可。
築104年の歴史ある映画館の運営を支援
クラウドファンディング 映画館「上田映劇」
各地の映画館が経営難から寄付を募っていますが、長野県上田市、1917年創業の上田映劇もそのひとつ。
「一時は定期上映をやめていましたが、2017年に再起動し、定期上映を再開。私はこちらを運営するNPO法人の理事を務めており、毎月理事会費という形で寄付をしています。自宅から徒歩圏内、ラインナップも最高です」(鳥居 希さん)。皆さんの地域にも支援を求めている映画館や文化施設があるかも。●公式サイトから特別会員の申し込み可。
【特集】「サステナブル投資」始めてみませんか?
詳しい内容は2021年LEE9月号(8/5発売)に掲載中です。
イラストレーション/Aikoberry 取材・原文/中沢明子
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