子どもに手がかからなくなったら、もう夫との会話なんてないのでは・・・?
"子育て一段落"夫婦はどんなことを話しているの?
子育て先輩夫婦にお話をうかがいました!
この記事は2021年4月7日発売LEE5月号の再掲載です。
子育てが一段落したらどう過ごす?
お互いの趣味や生活を尊重しつつ、ゆっくり向き合う時間も確保
絵本作家 あおきひろえさん、長谷川義史さん
結婚31年/長男26歳、次男24歳、三男21歳。
(右)あおきさん/1963年愛知県出身。イラストレーターとして活躍後、絵本作家に。代表作に『パパとぼく』(絵本館)など。
(左)長谷川さん/1961年大阪府出身。『おへそのあな』(BL出版)ほかユーモアあふれる作風で、数々の絵本賞を受賞。
お互いが楽しんでいればふたりのときもご機嫌
3人の息子さんは全員成人しているおふたりですが、今も話題には息子たちのことがよく上るそう。
長谷川さん「僕は、当時としてはかなり育児をしていたほうでした。だから、子どもたちが手を離れたときの心の穴は大きかったです。でも、独立したら僕たちに気を使ってくれるようになって、大人同士の会話ができるようにもなったり、今までとはまた違うステージにいる感じはあります」
あおきさん「息子たちが成長しても学校のこと、仕事のことなど種類の違う心配はその都度ある。いくつになっても子どものことは気にかかるし、これは夫婦だからこそ共有できるもの。だから子育てが一段落したら会話がない、ってことはないかな」
とはいえ、生活の中心は子育てから離れ、今はそれぞれの仕事や生活に多くの時間を充てる毎日。そんな中で、相手に関心を持ちつつ心地よく暮らしていくには?
あおきさん「私は舞台が好きで、前はお芝居をよく観ていたし今は落語にハマっています。これは昔から好きにさせてくれていたよね」
長谷川さん「僕は自転車をずっとやっていて、ロードレーサーで遠乗りしたり時々はレースに出たり。お互いの趣味はまったく違うから一緒に何か、とかはないけれど、相手も好きなことをしていてくれるほうが機嫌がいいし、夫婦間の雰囲気もいいから」
あおきさん「いつも一緒の“仲よし夫婦”ではないけど、それぞれの世界を尊重はしているよね」
長谷川さん「相手を機嫌よくしておくには、自分が機嫌よくいないと、とはお互いに思っています」
あおきさん「あと、長谷川さんを機嫌よくしておくには、おいしいお酒とおつまみを買っておくのは大事(笑)」
不満はため込みすぎず、時にはあえてぶちまける
お互いが自立して自分の生活を楽しむ中でも、夫婦で同じ時間を持つことも意識しているそう。
あおきさん「今はコロナ禍でままならないけれど、週1~2回ふたりで居酒屋に行きます。家だと話をスルーされがちだけど、居酒屋なら長谷川さんが私の言葉に集中してくれる」
長谷川さん「家で話しても、生活に紛れてしまってあまり入ってこないというか……」
あおきさん「不満を訴えてもスルーされちゃって、それが続いてドッカ~ン、はたまにある。雰囲気悪いまま3日もたっちゃうとか」
長谷川さん「少しずつコップに水がたまるように、日々の不満がたまってある日あふれるんです。でも僕、あえてコップを蹴とばしてしまうときもある。あえてぶちまけてもらったほうが、一度空になってスッキリするし」
あおきさん「私も昔より許せる範囲が広がってきて、今はコップからバケツになったけどね(笑)。それは一緒に年数を重ねてきたからこそかな」
居酒屋では、生活空間とは別の場所で差し向かいになることで、お互いの話に集中できる。他愛もない会話から相談ごと、大事な仕事のミーティングをすることも。
取材・原文/遊佐信子
この記事は2021年4月7日発売LEE5月号『夫ともっと機嫌よく暮らしたい!』の再掲載です。
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