クレジットカードのポイント還元、改悪される場合も!
お金の情報メディア「まねーぶ」が、スーパーでカード払いを利用している20代~60代の既婚主婦を対象に意識調査した結果によると、利用が多かったクレジットカードの1位が楽天カード、2位がイオンカード、3位がdカードという結果になったそうです。
続く4位がセゾンカード、5位に三井住友カードがランクイン。今やカードランキングでの常連となった楽天カードは、やはりポイント還元が人気の理由でしょう。
でも、「このサービスが魅力でカードを作った」というメリットが、変更されずにずっとそのまま続くとは限りません。特に、昨今はステイタスカードとも呼ばれるゴールドやプラチナカードのサービス改定が目立ちます。
代表的なものをチェックしてみましょう。
まず、「改悪では」とユーザーが騒然としたのが、楽天ゴールドカード。
2021年4月1日より楽天市場の「スーパーポイントアッププログラム」(SPU)のポイント倍率が、従来のポイント4倍から2倍へとダウンしました。通常の楽天カードと同じ倍率になってしまったのです。
その代りに、「お誕生日月サービス」として、楽天市場・楽天ブックス利用でポイント+1倍の特典が付きましたが…。他に、一般カードにはないメリットとして、国内空港ラウンジが年間2回無料で利用できる特典はありますが、このご時世ですから使う機会になかなか恵まれないですよね。
次は、dカードGOLDです。
年会費こそ1万1000円かかりますが、ドコモユーザーが利用するとメリットが大きいカードでした。
ドコモのケータイ料金およびドコモ光、ドコモの各サービス利用に対して10%還元され、1000円につき100ポイントがたまります。もし毎月1万円の利用があれば1万2000ポイントが貯まるので、十分年会費の元が取れたわけです。そのメリットを期待してdカードGOLDを作った人も多かったのでは。
しかし、ドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」に変更した人は、これまで通りというわけにはいかなくなりました。
格安プランだと、元が取れない?
「ahamo」の利用料金をdカードGOLDで払う場合、これまで同様10%還元にはなるものの、毎月の上限は300ポイントまで。「ahamo」利用料は税込2970円なので、290ポイント還元ということに(100円ごとに10ポイント付与)。
ケータイ料金が下がった分、還元ポイントも減るわけです。その結果、スマホの通話料だけでは年会費をカバーできないということに……。
スマホ以外に利用している支払いと合わせて年会費分が賄えるかは、しっかり計算したほうがいいでしょう。
最後は、セゾンカードの改定です。
コロナ禍でなかなか海外旅行に行けない状況に応じ、2021 年 7 月 1 日(木)から海外旅行傷害保険付帯カード(プラチナやゴールドカード等)のサービスを見直します。
これまでは、カードを持っているだけで保険の対象になりましたが、今後はツアー料金や公共交通機関の代金などをカード決済することが必要に。その代わり、ポイントサイト「セゾンポイントモール」、ふるさと納税「セゾンの ふるさと納税」でカードを使うと、最大 10%(永久不滅ポイント 1 ポイントを5 円で計算した場合)還元が受けられます。
毎日届くメールの中に紛れてしまい、カード会社からのお知らせに気づかないこともありますが、最近サービス改訂が行われていないか、メインカードだけでも確認したほうがいいですね。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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