「干す場所までの移動が大変」「たたんだ衣類をしまうのが手間」洗濯にまつわるお悩み解決のヒントは洗濯動線の改善にあり! コンパクトな洗濯動線を実現している整理収納コンサルタント 本多さおりさんから、ストレス&無駄な動きゼロの洗濯ルーティンを教えてもらいました。
教えてくれたのは?
整理収納コンサルタント 本多さおりさん
夫、長男(5歳)、次男(3歳)と4人暮らし。今の洗濯の課題は、タオルや手ふきなどの白物の黒ずみ対策。最新著書に『今の暮らしを快適に変える収納レッスン』(宝島社)。
洗う、干すの動線が一直線。収納を分割して使いやすく
2年前にフルリノベーションしたマンションに住む、整理収納コンサルタントの本多さおりさん。そのとき最優先に考えたのが、家事動線でした。部屋の中心部に浴室とクローゼットを置き、玄関から回遊するように洗面、ランドリー、キッチン、リビングを配置しました。
「洗濯の洗う・干す・しまうの動線が一直線になるよう、こだわりました。洗濯は1日2回、まとめてやるよりも、こまめにやったほうが心地いいと感じるタイプなので朝と夜に分けています。家事の“ついで”にできるので気持ち的にも負担になりません」(本多さおりさん)
花粉の時期以外は基本外干し、部屋干しをするときもトップスはすべてハンガー掛けです。乾いたらそのままクローゼットへ。下着やパジャマ類は、浴室前の収納へしまいます。
「アイテムによって収納場所を分けることで、使うときの動線もスムーズに。間取りは簡単に変えられませんが、動線で不便なところがないか、注意深く観察してみるのが大切。収納場所や家具配置を変えてみたり、フックやバーをつけたりするだけで洗濯のストレスが減りますよ」(本多さおりさん)
本多さおりさんの 1日の洗濯スケジュール
夜
入浴後の衣類や子どもの保育園グッズ、バスタオルを洗濯。タオルや下着は乾燥機に、それ以外はハンガーやピンチに掛けて干す。
朝
乾いたタオルや下着を乾燥機から取り出してしまう。朝に出た洗濯物を洗い、夜と同様に干すものと乾燥機にかけるものに分ける。
本多さおりさんの 愛用の洗剤
●ヤシノミ洗たく洗剤 濃縮タイプ/SARAYA
●ヤシノミ柔軟剤/SARAYA
●エマール(リフレッシュグリーンの香り)/花王
本多さおりさんの「洗濯動線」は?
直線に家事が集まり動きが最小限で済む
一昨年にフルリノベーションした65㎡のマンション。中心部にある浴室とクローゼット以外は個室なし。洗面、ランドリー、キッチンが一直線にあり家事がしやすい。ランドリーが浴室前にあり、洗濯の動線もスムーズ。部屋干しのときはリビングの窓ぎわへ。乾いたらクローゼットと、浴室前の収納へ。
STEP_01 洗う
洗濯は夜朝2回。1回の量を減らして気持ちの負担を軽くする
乾いた洗濯物を出して、洗うものを入れる
乾燥させていたバスタオルや下着類をたたむ。夜は、子ども2人分の保育園グッズやバスタオル、夫以外の家族3人分の衣類や下着などを洗う。朝は夫の衣類やタオル、家族のパジャマを。「洗剤は自動投入で入れすぎを防ぎます」(本多さおりさん)
脱衣かごは洗濯機の正面に
浴室横の棚に『無印良品』のケースを置いて脱衣かごに。棚は洗濯機の正面にあるので、ケースを斜めにして中身を移動させるだけ。
STEP_02 干す
干す準備が手早く完結できる機能的な洗濯機まわり
【タオルや下着は乾燥機で】ドラム式の乾燥機が大活躍
「生乾きが心配なタオル類や下着、靴下は乾燥機を使います」(本多さおりさん)。以前は縦型を使っていたが新居でドラム式洗濯乾燥機に新調。乾燥機能が優秀で「しっかりふんわり乾く」と気に入っている。
【干す準備】ちょい掛けに使いやすい建具を仮置きのスペースに
引き戸の鴨居(レール)部分に服を掛けたハンガーやピンチハンガーを仮置き。「丈の長い大人の服は、引っかからないこの高さがちょうどいいです」(本多さおりさん)。子どもの服は洗濯機横のパイプハンガーに掛けることも。
【冬・花粉の時期】窓ぎわに沿って設置した木のバーが万能。たっぷり掛けられる
花粉症のため、花粉のシーズンと冬時期は部屋干し。「設計士さんがつけてくれた窓ぎわのバーがとても便利です。冬場は乾燥対策にも部屋干しします」(本多さおりさん)。『無印良品』のサーキュレーターを併用して、スピーディに乾かす。
STEP_03 しまう
収納は、使う場所の近くへ。家族ごとに分けて迷わない
家族それぞれ、アイテム別に収納
洗濯機横の棚に引き出しやボックスを置いて収納に。最上段のボックスは夫婦のパジャマや子どもの保育園グッズ、引き出しの中段は夫用、下段は家族3人の下着を分けて入れている。小さなボックスは、靴下やマスク用。
パジャマや下着、靴下は浴室近くへ。使う場所の近くにしまうと便利
乾いた洗濯物は『POST GENERAL』のバスケットに入れて、たたみながら収納スペースにしまう。「入浴後にすぐ着替えられるよう、パジャマや下着は浴室前がベスト」(本多さおりさん)。乾いた洗濯ネットも小さなボックスにしまって目隠し。
トップスはすべてハンガー収納に
トップスはハンガーで干し、乾いたらそのままクローゼットへ。ハンガーは『無印良品』のアルミハンガーで統一。子どものボトムスはたたんでワゴンにまとめている。「子どもの服は低い位置にして自分で取りやすくしています」(本多さおりさん)
他にも「手間とストレスは『洗濯動線』で減らせます!」を公開中!
次回は「『toolbox』MD 竹沢愛美さんの『洗濯動線』」をご紹介します。詳しい内容は2021年LEE7月号(6/7発売)に掲載中です。
撮影/木村文平 取材・文/武田由紀子
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年6/7発売LEE7月号現在)です。
LIFEの新着記事
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。