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我が家の主役はリビングよりも「ダイニング」!

ジェゲデ真琴さん、リビングがなくてもくつろげる夫婦2人暮らし一軒家のダイニング

2019.11.23

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限られたLDKスペース。本当はソファも置きたいのに、とにかくダイニングテーブルの存在感が大きすぎて、リビングの快適さを諦めざるを得ないのが現状……。それならいっそ、ダイニングを主役にしてはどうでしょう。食事をしたり、子どもたちが宿題をしたり、お茶を飲んだり。思えばダイニングテーブルは、家族が自然と集まる場所。大きなテーブルを中心にしたくつろぎの空間は、家族の距離を今よりも近く、楽しいものにしてくれます。

本日は、縷縷 Lulu 店主 ジェゲデ真琴さんの、リビングがなくてもくつろげる夫婦2人暮らし一軒家のダイニングを大公開します!

 

狭くてもくつろげるテーブルまわりの空間づくり
我が家の主役はリビングよりも「ダイニング」!


テーブルは家具作家「TREOW FURNITURE WORKS」、椅子は「飛騨産業」、照明はベルトラン・バラスによるデザイン。職業柄、ネットでの情報収集が得意で、ダイニングのシンボルとなっているペルシャ絨毯もネットでよさそうなお店を探し、さらに実際に見に行って購入したそう。眼鏡やリモコンなど、収納せず手元に置きたいものは、トートバッグに入れてテーブルフックを使って掛けている。庵治石(あじいし)のフックは「ukokor」のもの。

 

一軒家でも、夫婦2人がほとんどの時間を過ごすのはダイニング
ジェゲデ真琴さん(縷縷 Lulu 店主)

2人暮らし妻・夫
手仕事を中心とした、日常の品を扱うネットショップ「縷縷 Lulu」店主。出身地である大分県の竹細工も多く扱う。リアルショップは予約制。https://www.luluweb.com/

 

小さく、物が少ないからこそ心安らぐ、必要十分な暮らし

「小さな家を建てたい」が、当初からの希望でした。コンパクトな家で、シンプルに暮らす。「必要以上のものは求めずに」と考えた結果が今の暮らしです。

「だから我が家には、リビングがないという意識すら、実はないんです。それぞれの空間に、特別な役割は決めていなくて」

くつろぎの中心にある丸いテーブルは、食卓であり、デスクでもあります。真琴さんはここでメイクもするそう。必然的にこの家では大きな存在を占めるから、デザインにこだわってオーダー。さりげなく個性的な3本脚です。椅子は、圧迫感がないようにひじ掛けはなし。けれど、居心地を考えて、背もたれは軽やかな印象でありながら高め、座面がクッション張りになったものを選んでいます。

「我が家にソファはありませんが、くつろぐことまですべてこのテーブルの周りで完結しています。一軒家だからといって物を持ちすぎない、この余白のある空間のほうが、私たちには安らげるんです」(ジェゲデ真琴さん)

1階には真琴さんのショップと、レーサーでもある夫のガレージが。主な居住空間は2階。後ろ側にL字に隣接する部分には、妹さん家族が住まう二世帯住宅

 

ダイニングのあるフロアは、浴室と洗面室への引き戸以外に扉はなく、作り付けの収納家具も最小限に。開放感を大切にしたかったので、天井は吹き抜けに



リビングは最初からつくらず余白を堪能中

絨毯の下にホットカーペットを重ねて快適に。夫は寝転がってくつろいだり、真琴さんは軽くストレッチしたり。「壁ぎわにベンチを置こうか、なんて、この余白を楽しみながら、今後どう生かすか考えているところです」

 

散らかりがちな小物をすっきり隠せる作り付け棚


テーブル上の散らかりの原因になる、文房具、薬、PC周辺機器などは、すぐ横の作り付け棚に一括収納。上下に抜けがあるデザインで、下の2つの木製トレイは、早めに処理すべき書類などの一時置きに

 

ダイニングを広くとるため、キッチンはミニマムに


ダイニングのゆとりを優先して、ステンレスでまとめコンパクトに作った台所。器類は木製シェルフに収まる分だけ。S字フックやストリングシェルフ、冷蔵庫横の隙間ラックなどで、スペースを有効活用


次回は、インテリアのプロが指南!くつろげる空間づくり、ダイニングを"リビング代わりにする"ためのQ&Aをお届けします。

撮影/松村隆史 イラストレーション/ヤマグチカヨ 取材・原文/福山雅美
詳しくは2019年LEE12月号(11/7発売)をご覧下さい。

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