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15人のプロが教える!気持ちまで整う「収納」マイルール

【子ども部屋収納】収納達人・梶ヶ谷陽子さんに学ぶ! 性格に合わせて収納法に変化を

2019.10.12

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日々使いやすい収納を、研究、実践する達人の「収納」哲学は心の奥底に響くものばかり。自宅の収納術も見せてもらいました!

梶ヶ谷陽子さんの収納格言
収納は家族との究極のコミュニケーションツールです!

「結局は家族が自主的に元に物を戻せる収納が心地いい」と梶ヶ谷さん。

「『見た目の美しさ』や『ぴったりとハマる』ということにとらわれると、独りよがりになってしまい、実はとても使い勝手の悪い収納になりがち。子どもの成長に従ってニーズも変化していくので、常に子どもたちに、『おもちゃや、学校の道具はどうやって片付けたらラクか』ということをヒヤリング、動線を確認しながら収納を変化させています。混乱せずに元に戻してくれるので、すごくラク。収納は子どもたちの興味や性格がわかる、究極のコミュニケーションツールですね」

整理収納アドバイザー 梶ヶ谷陽子さん

●Bloom Your Smile代表。講演や商品プロデュースにも携わる。新著に『無印良品でつくる「性格」「クセ」「好み」に合ったマイフィット収納」(CCCメディアハウス)。http://bloomyoursmile.jp

梶ヶ谷陽子さんの冷蔵庫収納
子どもの性格に合わせ収納法に変化を

ざっくりしまいたい姉と、几帳面に飾りたい弟。それぞれの気質に合わせた収納法を考えます。

BOY

とにかく飾りたい息子は有孔ボードを活用

穴のあいたボードに100均で見つけたフックや無印良品のワイヤーかごなどをかけ、カラフルなおもちゃ類をぶら下げたり、並べたり。

「大事なおもちゃがよりよく見え、うれしそうです」

ユニット家具を組み合わせて

無印良品のスチールユニットシェルフを組み合わせ、息子のおもちゃや制服を収納。

「成長に合わせ形を変え、使い続けるつもりです」

派手でかさばるベルトおもちゃ類は、ポイポイ入れれば片付く大きめの引き出しへ

自分で取り出せるクローゼット

上のラックはオフシーズン、子どもでも手が届く下は、オンシーズンの服をぶら下げて。肌着類は引き出しにイラストのラベルを貼って、一目で収納場所がわかるように



GIRL

感覚派の娘の部屋は区分けもゆるやかに

親子で相談しながら、おおよその戻る場所を決めた娘の部屋。

「今では片付けの楽しさが伝わったようで、自分で積極的に片付けてくれるように」

子どもの絵をケースの前面に

プールセットや習い事の道具、思い出の品などを、ポリプロピレンの引き出しへ。子どもが描いた絵をラベルにして、中身を常に把握

家族とコミュニケーションできる"マイフィット"な片付け

築8年、3LDKの一軒家に、夫、11歳の娘、6歳の息子と4人で暮らす梶ヶ谷さん。家の中は、遊びたい盛りの子どもが2人もいるとは思えないほどの、クリーンで心地いい空間に整っています。

「家事、仕事、育児に追われて、毎日があっという間に過ぎちゃいます。時間のやりくりをどうにかうまくできないかと真剣に考えたとき、整理収納によって家事にかかる時間や手間を減らせるのでは……と編み出した方法が、今の暮らしにつながっています」

調理中の動きを最小限にできる道具や器の収納法を試行錯誤したり、おもちゃで部屋が散らかっても、子どもたち自らお片付けができる方法を考えたり。料理や掃除、片付けが家族全員で行える仕組みを作れば、梶ヶ谷さん自身の負担もぐんと減るのです。

「仕組み作りは、家族との細やかなコミュニケーションが必須。もし片付かない場所があれば、それは収納法が家族に合わないから。『どの位置が戻しやすい?』『この棚とあの棚、どっちがいい?』など、常に意見を聞くようにして、アップデートしています」


撮影/松村隆史 取材・文/田中のり子

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