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LIFE

パパ育児オモテとウラ

【2丁拳銃・川谷修士さん 育児インタビュー】やる気はあっても、つい気を抜いてしまう。家事・育児リストで◯をつけられたのは8つだけ

2019.09.17

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LEE10月号では、育児に積極的な男性に、夫視点での子育てについてインタビュー!

第3回目は、13歳と11歳の女の子の父である、2丁拳銃の川谷修士さん。妻、野々村友紀子さんのツッコミとあわせてお届けします。

パパの育児オモテとウラ03
2丁拳銃 川谷修士さん|100点のパパが子どもの成長につれて怠慢に・・・家事リストの◯は8つで!?

やる気はあっても、つい気を抜いてしまう。家事リストに△をつけたら妻に怒られました(笑)


かわたに・しゅうじ●1974年、兵庫県生まれ。お笑いコンビ・2拳銃として漫才を中心に活躍。現在『中川家&コント』(BSフジ)レギュラー、アメコミイベント「よしもとアメコミリーグ」のほか、ルミネtheよしもとなどの舞台にも多数出演。2002年に結婚。13歳、11歳の2人の女の子のパパ。

・ ・ ・ ・

妻は元芸人で放送作家、最近ではバラエティや情報番組でも活躍する野々村友紀子さんで、修士さんの相方・小堀さんへの激しいツッコミで知られています。そんな野々村さんをして「育児に協力的で、パパとして100点」と言わしめるのが修士さんです。

「子どもが小さい頃は主にお風呂担当で、僕が家に帰ったらできることはして、妻がすぐ休めるように、とは思っていました。

産後に無理をすると、高齢になったときに体の負担が大きいと聞いて。男は出産はできませんが、育児はすべて自分もやるつもりで、情報収集もしていましたね。

健診でついていった産婦人科にある本を読んだり、妊娠中の運動不足の解消に妻と一緒にウォーキングをしながらネットで調べたことを話し合ったりしました ツッコミ➊」(川谷修士さん)

―――赤ちゃんの頃は、授乳もオムツ替えも当たり前にこなしていたそう。ところが、子どもが大きくなるにつれて徐々に気のゆるみが……。

うっかりソファで寝転んでいると、妻の家事をする音が大きいんですよ。掃除も食器洗いも、ガン!ドン!といちいち主張が強い。そこで、『あ、怒ってる』と気づくんですよね(笑)。 ツッコミ➋

しまったと思ってももう手遅れで、こちらが家事、育児をしようかなと動き出しても『やらんでええよ』と。こうなってしまうと取り付く島がないんですよね……。

基本的に『やって、と言われる前にやる』ことは心がけていたんですけど、子どもが小学生になって、手が離れた気がしてつい気を抜いていた。でも、子育ては赤ちゃんのときだけではないですからね。

特に共働きは小学生からがまた大変なので、怠惰な僕に妻のイライラが募ったんだと思います」(川谷修士さん)

―――そんなときに、妻の野々村さんが作成したのが、「川谷家の家事リスト」でした。

148項目の家事、育児リスト。◯をつけられたのは・・・

―――妻の野々村さんが作成した、「川谷家の家事リスト」。家事、育児でやるべきことを、朝から夜までの時系列ですべて書き出したら、なんと148項目もあったそう!

「リストを見せられて『自分でやってるものに◯をつけて』と。

148個中、たった8つしか◯をつけられなかったんです。申し訳なくて◯をつけられなかったものもあるし、たまにやっているかなと△をつけたら、『△なんやねん。いらんねん』と怒られて(笑)。 ツッコミ➌

当時、僕は食器洗いはしてたんですけど、その後ふいたり、片付けたりはしていなくて。ゴミ捨てもするけど、回数が減ったり、捨てた後にゴミ袋のセッティングはしてないということも……。

掃除も洗濯も細かく何項目もあるし、それを最後まで責任を持ってやらないと意味がないんですよね。

うちは妻と同業なので仕事の話もするし、会話は多いほうだと思うんですけど、けんかしたり険悪になると、つい僕が黙ってしまうんです。

妻は『黙ってたら先に進まないで。なんか話さんと』というタイプで、僕もそれを続けているうちに、夫婦円満のためには話すことが大事やなと実感した。

そういう意味では、この家事、育児のリストは、話し合ううえでのいいきっかけになったし、僕の意識もまた変わったかなと思いますね」(川谷修士さん)

娘のグチを聞くと、話し相手になれてるのかなと思います

―――最近では、ごく自然に家事、育児に取り組むようになったという修士さん。

「6時20分頃に起きたら、子どもたちの弁当を作って、朝ごはんを用意して、洗濯をして、と流れるようにできていますね。

担当は特に決めてはいないんですが、妻が前日に夜遅くまで仕事をしていたりすると朝は僕が動くようにしています。子どもたちの弁当作りも面倒だと思うこともなく、普通の感覚になりましたね。ツッコミ➍

「でも、自分でやればやるほど、女性のイライラがよくわかります。

自分も仕事があって準備があるのに、それまでにごはんを食べさせて、食器洗って、軽く床をふいて……とやっているときに、子どもがダラダラとしていたら、そりゃ『おまえら早よせい!』となりますよね。

世の中のママの気持ちやイライラは、少し理解できるようになったかなと思います」(川谷修士さん)

―――またこれ以外にも、父になって10年以上がたって、成長したなと思うところはありますか?

「子どもが大きくなって、友達のこんな言動がムカつくとかちょっとしたグチを言うことが増えてきたんです。

ママだけでなく僕にも話してくれるので、相談相手といったら大げさだけど、話し相手にはなれてるのかなと。 ツッコミ➎娘がいやだと思ったことには共感しつつ、でも実は友達はこういう考えなのかもしれんからこう言ってみたら、とか僕なりの意見もなるべく伝えるようにしています。

でも、まだまだ強く叱ってしまうこともあって。特に、子どもたちの妻に対する言い方や態度が気に入らず、『ママに向かってなんて言い方をするんや』となることが多いんです。

本当は僕はあまり叱らずに、フォローにまわりたいけど、そこは10年たってもまだまだやなと。ほんと育児は難しいなと思いますね」(川谷修士さん)



「パパの育児」そのウラでは? 妻・野々村友紀子さんのツッコミ!インタビュー


放送作家。『パパになった旦那よ、ママの本音を聞け!』(赤ちゃんとママ社)など、著書や雑誌連載も多数

 

ツッコミ➊健診でついていった産婦人科にある本を読んだり・・・

これは私、うまいことやったと思います(笑)

今から10年以上前のことなので、まず妊婦健診に一緒にくる夫もあまりいなかったんですよ。でも、生まれてからすぐにパパになるのは無理やと思ったので、健診は待ち時間が長くて大変だとか、出産がどれだけ痛いのかとかすべて立ち会ってもらって、一緒に成長しようと。

出産や育児の知識も、私が読んだものは共有したし、会話の中に少しずつ、普通の雑学のように織り交ぜて話していました。産後に無理するとよくない、というのも、私が吹き込んだそのまま(笑)。

でも、そのおかげで自分ごととして考えて、よく協力してくれたと思いますね。

 

ツッコミ➋うっかりソファで寝転んでいると、妻の家事をする音が大きいんですよ

バレてたか(笑)

やっぱり気づいてほしいんでしょうね。それで、足どけてー!とガンガン掃除機をかけてしまう。寝ててもごはん出てきてよろしいなぁと、本音はうらやましいんだと思います。
でも、ストレスになるから小言も言いたくないんですよねぇ。

ツッコミ➌申し訳なくて◯をつけられなかったものもあるし・・・

ちょうど1年ぐらい前に、私が爆発したときです(笑)

私の仕事が忙しくなって、子どもも大きくなってきていっぱいいっぱいで。

家事に子どもの学校のことや習い事の送迎、作家として書く仕事にテレビ出演もあって、ずっと走り回っていたんです。それなのに当時の修士くんは、家事、育児をしても最後まで終わらせずに中途半端。

なんでかなと思ったときに、単純に知らないのかなと思ったんです。勢いでバーッと家事項目を細かく書き出して。そんな時間あったら動いたらええやんと思いつつ(笑)。

それを見せて、やっているものに自分で◯をつけてもらいました。△が3つぐらいあって、こっちは責任持ってやってほしいのに△いらんと(笑)。でも、このリストが大きなきっかけで、自然に動いてやってくれるようになりましたね。

私は、巷では強い嫁とかいわれていますけど、普段は修士くんを叱ることはあまりないんですよ。でも、このときは面と向かってはっきり言いました。

普段からブツブツ言うんじゃなく、ここぞというときにはしっかり話し合いをする、というのが効いたのかなと思いますね。

 

ツッコミ➍子どもたちの弁当作りも普通の感覚に

最近は、本当によく家のことをやってくれています!

夫がやったことには、基本は文句は言わず、感謝するのが続く秘訣かなと思いますね。

修士くんのお弁当だって、最初は品数が少なくてスカスカで、それは貧相なお弁当でしたよ(笑)。一応、のりでミッキーっぽい形が作られていたので「わ〜キャラ弁や〜」と盛り上げて(笑)。

でも続ければ、上の写真のようにだんだんと形になるんです! やってくれたら否定はせずに、感謝することは心がけていますね。

 

ツッコミ➎(子どもの)話し相手にはなれてるのかなと

これは、夫がいてくれてありがたいと思うことのひとつ

仕事柄、私の帰りが遅いこともあるので、子どもたちが学校であったことなどを話すタイミングを失っちゃうんじゃないかと心配していたんです。修士くんはいろいろと聞いてくれているみたいで、最近は娘が同じ質問を2人にしてくることも。

私が「そんなん言い返したれ!」とか言うと「ママのやり方じゃけんかになるじゃん。パパはこう言ってたよ」とパパの冷静な意見が重宝されていたりして、「なんかごめん」と恥ずかしくなることもあります(笑)。


撮影/菅原有希子 取材・原文/野々山 幸(TAPE)

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