世界初のオーガニック&ナチュラルの生理用品メーカーである「ナトラケア」というイギリスのブランドをご存知でしょうか。
生理用品などデリケートな部分に直接あてるものは、原料や製法がとても重要だと言われています。
ナトラケア製品が世界70か国以上で愛されている理由は、オーガニックコットンと自然素材で作られた、他にはない使い心地の良さ。今回ご紹介するのは、そのナトラケア社から新たに発売された、おりものケア&水分ケア用のライナーとパッドです。
「女性の身体へのやさしさを追求すれば、地球環境保護にもつながる」とい想いのもと、使い心地が良く、身体にも環境にも良い製品づくりを追求しているナトラケア製品の背景と魅力について、輸入元である株式会社おもちゃ箱(以下、おもちゃ箱)に取材してきました!
オーガニックでも“薄さ”を諦めない!
数年前に突然デリケートゾーンの肌トラブルに悩まされたことがきっかけで、これまでも生理用品については色々な製品を試してきました。オーガニックコットンで作られたナプキンも使いましたが分厚いものが多く、ゴワゴワ感や持ち運びの不便さから断念した経験も…そんな中で知ったのが、オーガニック素材だけれど薄く使い心地が良いというナトラケア製品の評判の高さ。当時はまだ日本国内で気軽に手に入れることが難しく、海外などで大量に買ってくる女性がいるという話に興味を惹かれました。
つけているのを忘れてしまう感覚
実際にナトラケア社の製品を使ってまず感じたのが、肌につけた際の温かみと通気性の良さでした。ぺたっと張り付くような感覚がなくムレにくいのに、しっかり吸収してくれることに感動しました。
今回お話を伺った、おもちゃ箱の広報で一児のママでもある小澤希さんによると、その理由は、全ての素材が身体と環境に良い植物性のもので作られているからだといいます。
「ナトラケア製品では、経血を吸収する成分として“木のセルロースパルプ”を使用しています。優れた独自技術でパルプをぎゅっと圧縮しているため、オーガニックならではの温かみがありつつ、薄さと漏れにくさも叶えています。」
「また、体温より少し高い38℃くらいで保たれるデリケートゾーンは、密閉されてしまうと雑菌が繁殖しやすく、感染症やかぶれの原因にもなり得ます。一番外側の漏れ防止シートにはトウモロコシデンプン由来のビオフィルムを使っており、非常に通気性が良くムレにくいという点も大きな特長です。」
ナトラケア社の製品は長く定期的に使い続けているユーザーさんが多く“使い始めたことで、毎月憂鬱だった生理期間を快適に過ごすことができるようになった”など嬉しい感想がたくさん届く商品でもあり「同じ女性としても『やっていて良かった!』と感じることが多い」と話す小澤さん。
「女性が長く使うことになる生理用品やライナーは、健康にも大きな影響を与える大切なカテゴリーだと考えています。現代女性は生理や尿モレなど問題を抱えている方も多く、快適な日常生活を送ることができるかどうかを左右する深い悩みでもあると思います。より多くの女性が心身共に健やかな毎日を過ごすことができるよう、大切なもののひとつとして広めていくことができればいいなと考えています。」
生理用品と環境問題の知られざる関係
ナトラケアへの取材の中でもうひとつ印象的だったのが、日々使い捨てられる大量の生理用品が地球環境へ大きな負担をかけているという事実でした。
それまで自分が使ってきた生理用品は身体を刺激する化学物質がたくさん使われていることに加え、それらの廃棄が環境汚染につながっている事実を知ったスージーさんは独自に研究を重ね、1989年、女性にも地球にも優しいナチュラル素材の「オーガニックコットンナプキン」を世に送り出しました。
インストラクターでもあったからこそ、スポーツなど様々なシーンでも快適に使うことができる品質の高さも目指したそうで、私も毎朝のランニング時にもつけてみましたが、通気性や吸収力に加えシールの粘着力も高くしっかりフィットするので安心感がありました。そんな使い心地からも、女性がもっと自由にアクティブに生きられるようにと開発を続けたスージーさんの想いを感じ取ることができました。
幼稚園から始まった会社が目指す「オーガニックをベーシックに!」
オーガニックコスメ、食品、洗剤など世界のオーガニック商品や、シュタイナー教育に関連した画材・おもちゃ等まで2500以上の製品を取り扱う株式会社おもちゃ箱ですが、実はもともと幼稚園から始まった会社だという興味深い背景があります。「子どもたちが健やかに育つ環境づくり」という企業理念には、子育て中のひとりの母親としても非常に心惹かれるものがありました。
また「オーガニック」というと少し敷居の高いイメージがあった私ですが、まずは“香りが良い”“肌ざわりが気持ち良い”など使うことが楽しく心地よい商品を世界中から届けたいという想いや、各国の様々な基準をクリアした最高品質の製品というだけでなく、作り手との信頼関係を大切にし、その誠実な想いも伝えたいと考えられている点も印象に残りました。
「人と地球に本当に良いものを」という想いのもと集められた様々なアイテムは、自分自身はもちろん我が子にも安心して使うことができる、地球に優しい製品ばかり。そしてそういった「もの選び」を通して、自分の身体や環境とじっくり向き合ったり、親子で話をしたりできることもまた、素晴らしい経験だと感じました。
自分の子どもたちやその先の世代について想いを馳せることのできるお買い物。
気になった方は、日々当たり前に使っているアイテムを、まずは少し見直してみることから始めてみてはいかがでしょうか?
佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。