出産を無事終えて、まずは育児を軌道にのせることが大事……と思いつつ、やはり気になるのが、産後の体型変化。
実際に産んでみると、「産前に抱いていたイメージとは違った……」と気付くことも多々ある様子。特に目立った3つの悩ましい戸惑いについて取り上げます。
誤解1:産んだら子どもの分だけお腹が凹むはず
→リアル1:分娩室を出ても、予想よりお腹が凹んでいない…
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イラストレーション/カラスヤマミライ
臨月に「産んだらこの大きなお腹ともお別れかぁ」としみじみ、今だけの姿をマタニティフォトにおさめるという人も増加中といいますが、分娩室から出てきて、「産んだはずなのに、お腹が思ったより凹んでいない」という事実に驚愕するママも。
「出産後の入院中、会いにきてくれた友達に『え? 何で!? もうひとりくらい産めそうなお腹じゃない?』と仰天された。いや、一番驚いてるの私だから……」、「産後、近所の薬局に行ったら『7カ月くらい? 楽しみね』とおばあさんに声をかけられた……」、「産後1カ月半、赤ちゃんを預けて電車に乗ったら、おそらく妊婦に間違えられて席を譲られた」
といった具合に、周囲にも気付かれるレベルでお腹が凹まなかったことに衝撃を受けるママたちが一定数存在。
長い妊婦ライフがようやく終わったはずが、再び妊婦に間違えられるとは……。
産後、まず訪れる予想外の戸惑いといえそうです。
また、これから出産を迎える人は、産後しばらくは妊婦風ウエストが持続する可能性があることを知っておくと、最低限の動揺で済みそうです。
誤解2:産前の正攻法でヤセればよし!
→リアル2:産後の肉のつき方は産前のソレとは微妙に異なる…
「上半身は細いのに下半身太りしやすい」「太るとまず顔にくる」など、お肉のつき方は人それぞれの傾向があるものですが、産後のママたちが口を揃えて言うのが、「産後の肉のつき方は産前とは何かが違う!」ということ。
「授乳でスルスル体重が落ち、3カ月で産前の体重に戻ったけど、ボディラインが以前とは違う! お腹まわりは妊娠中に伸びた皮がダルダルと余っている感じだし、お腹まわりのお肉もプヨプヨしていて何となくグラタンっぽい。スリムなデニムは腰まわりがきつくて危険。骨盤矯正ベルトを巻いたりしてるけど、はたして効果があるかどうか……」
など、今までとは違う体型変化にひそかな不安を覚えるママも。
また、
「常に赤ちゃんのお世話をしているため、二の腕が妙にたくましくなって。ノースリーブはもちろん、半袖Tシャツも似合わない体型に。これまで固太り経験がなかったので、どうしたら腕が細くなるのか見当もつかない」
など、部分的なお肉に戸惑いを隠せないママも多い様子。
妊娠前に効果のあった糖質カットなどを試しても、昔のようにうまくいかなかったり、もともとスリムな体型だった人も「変な場所に肉がついた」と自覚したり……と、産後ダイエットは一筋縄ではいかない問題のようです。
誤解3:ダイエットは産後は勝負! 気合い十分!
→リアル3:体型に関しては、いつまでも“産後”という意識が消えない……
ラストは、ママの意識にまつわる問題。
出産直後から、周囲に「産後はやっぱ体型変わったよ~」「産後ダイエットしなきゃ~」などと、産後太りの状況を口にするママたち。
しかし気付けば歳月がたっており……。
「『産後太りがなかなか解消できなくて。ほんと出産すると体型変わるよ~』と妊娠中の妹に指南していたら、夫に『子どもが8歳と6歳でも産後太りって呼んでいいの?』と指摘された。もう産後と呼べないとは認めたくないけど、一理あり……?」、「1人目で5kg、2人目で5kg。あわせて10kgの産後太りを継続中。いい加減、重い肉襦袢を脱ぎ捨てたい21歳、16歳の母です(号泣)」
といった具合に、「体型変化は産後太りによる一過性のもの」という意識を、長い期間引きずってしまいがち(そして浮上するのが、「いつまで産後なの?」問題)。
さらに複雑なのが、出産から時間がたつということは、加齢によるヤセにくさも加わるケースもある、ということ。
「38歳で出産、4年たって産後太りはまったく解消されていないけど、これって産後太りなのか、中年にさしかかっての体型変化なのか、もはや分からない……」といった冷静な声も聞かれました。
子どもを産んで10年もたてば、産後太りなのか、加齢のための体重増なのか判断できない状態ではありますが、「いつか産後太りを解消する!」という強い意志があるならば、それはまだ“産後”、産後太りと呼べるのやもしれません。
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高見澤恵美 Emi Takamizawa
LEEwebエディター・ライター
1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。