金沢の情緒を親子で楽しみたい!
しっとり大人な街、金沢。東京駅から2時間半新幹線にゆられ、9歳長男、3歳次男と降り立った私。子連れでも楽しめるのか、少し不安を抱えていました。でも、前回ここでご紹介した通り、『三井ガーデンホテル金沢』の落ち着いた雰囲気とスタッフのみなさんの素晴らしいホスピタリティのおかげで、緊張もゆるみ、とてもゆったり過ごせました。
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こちらは三井ガーデンホテル金沢のレストラン『能加万菜 万庭』。今回は特別にこの場所で和菓子のワークショップを体験させてもらいました。
今回は親子旅ということもあって、兼六園などの観光よりも「楽しい!」とか「美味しい!」と感じられる金沢の文化に触れるような観光コースを選びました。親子でも楽しめるワークショップや金沢ならではのお土産をご紹介したいと思います! まずは今回特別にホテル内で開催された〝和菓子手作り体験〟のワークショップをレポートします。
本格的な味の和菓子がオリジナル作品に!?
美味しい和菓子がたくさんある金沢。老舗和菓子店『越山甘味堂』さんに2種類の季節の上生菓子を教えていただきました。親子で和菓子が作れるなんて、素敵!「うぐいす」と「梅園」を作ります。和菓子職人さんから、「作るときの道具は、編み物に使われるかぎ針やガーゼなど、身近にある道具を取り入れている」と聞いて、長男がとても興味深そうに見ていました。これは私も知りませんでした!
ピンクの方には、フリーズドライのイチゴが練りこまれていて、とてもいい香り。職人さんに教えてもらいながら、少しずつ作っていきます。大人は忠実に作っていくのですが、子どもたちはやっぱりオリジナリティが!
もちろん、こだわればこだわるほど、難しく奥が深いのですが、子どもにとっては粘土感覚で楽しめるようで、3歳の次男も「やりたい!」と前のめりで参加していました。
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3歳次男もなんとかまとまった……というくらいの形にはなって、一度は箱詰めしたのですが、すぐに食べちゃいました(笑)。
2種類を2つずつの合計4つ(賞味期限は3日)持ち帰れるので、おじいちゃんおばあちゃんへ孫からのオンリーワンのお土産で渡すのも喜ばれそう!出来上がったものは1つずつ透明ケースに入れて、4つ入る化粧箱に入れて完成。材料は老舗の味だから間違いないですね。通常はこちらのワークショップ、越山甘味堂 本店(JR金沢駅からバスで停留所2つ目)にて行っているそうですので、お土産も買いがてら体験してみてはいかがでしょうか?
『加賀八幡起き上がり』の絵付けを体験!
兼六園からすぐのところにある、石川県観光物産館へ。1階のフロアには、石川ならではの和菓子やお茶、地酒、九谷焼や金箔などのお土産類がずらりと並びます。
今回のお目当は2階にある、体験コーナーです。ここでは加賀八幡起き上がり手描き体験のほかにも、金箔貼り体験や小さな締太鼓づくり体験、抹茶の自服体験などができます。いずれも、事前予約をしてから行くとスムーズ。
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こちらは加賀八幡起き上がりの見本です。なんとも表情がかわいいですね。
金沢の伝統工芸のひとつ、加賀八幡起き上がり、通称〝はちまんさん〟に絵付け体験ができるのです。七転び八起きで、子どもの成長と幸せを願って、出産祝いなどで贈られてきた、加賀八幡起き上がり。絵具やサインペンを使って、自由に描くことができます。
ベースの色がいくつかあるので、そこから選んで起き上がりを購入します。絵具や筆など、パレット類もすべてそろっています。ちなみに1つ1030円(税込)でした。
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長男の作品。この旅の道中、東京駅へ向かう電車で、4人のあばあちゃんに「かわいいねえ」と小さい子が囲まれていて照れ笑いしていたそうで……その子だそうですよ。脱力系(笑)。
こちらも化粧箱に入れて持ち帰れます。長男は大事そうに薄紙に包んで箱に入れたかと思ったら、また出しては眺め…と満足気。いい思い出になりました。
風情ある〝にし茶屋街〟でお買い物
金沢三大茶屋街のひとつ、にし茶屋街。金沢21世紀美術館から徒歩15分くらいの場所にあります。ひがし茶屋街に比べて小規模ですが、その分落ち着いていてゆったり回れます。静かなお店が多いので、子連れでは気を使う店舗もありますが、金沢らしさを感じられる場所なので、子どもにこの雰囲気を感じてもらえたので、行ってよかった場所です。
にし茶屋街の入口付近にあるのが『金沢のピクルス』さん。加賀野菜を使った無添加のピクルスが人気。「酢のもの素のままそのまんま。」というキャッチコピーが表すように、素材の味を活かし、規格外の野菜も含めて、そのときにとれた野菜を、保存料や添加物を使わずに長期保存できるピクルスにしています。昔からのもったいないを広めたいというお店の思いが伝わってきますね。
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一番人気の『ミックス』650円(税抜)大根、人参、きゅうり、パプリカが入っています。ほかにも、加賀れんこんや金時草、能登娘(赤大根)などのご当地野菜のピクルスも。
酸味が強すぎないので、子どももポリポリすすんで食べていました。ちょっと見えにくいですが、ラベルについているキャラクター『スーさん』がかわいいんです!プロフィールを見てみると、特技は「酢のもの、素のまま、そのまんま。」を早口言葉で10回言うことだそうで、金沢の流通にのらない食材をすべてピクルスにするのが夢だとか。ギフトセットもあって、お取り寄せもできるので、お歳暮やお中元に使わせてもらって、スーさんの夢の応援ができたらいいなと思いました。
店内でピクルスを作るところも見られました。子どもたちは興味津々!野菜が苦手な次男も「これがいい!」と自分のお気に入りを見つけていました。
店内にはほかにも、オーガニック調味料や地元ならではの食材がたくさん!今の季節はちょっと寒いですが、フルーツそのまんまを閉じ込めたアイスキャンディーもありました。寒さも関係なく、一緒に行ったお友達とガブリとアイスを楽しんでいましたよ。
にし茶屋の定番!? 甘納豆をお土産に
現地のタクシーの運転手さんが「あそこの甘納豆はね、上品な甘さでちょっと特別なんだよ」と教えてくれた、甘納豆専門店『かわむら』さん。にし茶屋街の一番奥にありました。2001年オープン当時、芸妓さんから常連客へ「茶屋街のおもたせ」として使っていたそうで、そのお客さんから金沢の人々に広まったのだそう。店舗はここだけで、デパートや駅、空港のお土産屋さんでも買えません。(一部商品は、金沢21世紀美術館のミュージアムショップで取り扱いあり)
大納言や金時豆、黒豆のほかにもひよこ豆や栗など、いろんな種類があります。珍しいものでは、いよかんやピーカンナッツなんかもありましたよ。
能登大納言は1袋80gで400円(税抜)。一般的な甘納豆はお砂糖が周りについていますが、これは違います。お豆がホクホクしていて、止められない美味しさ!
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(右手)石川県の九谷焼に入った『甘壺』。11月から3月の季節限定です。いろとりどりの美濃焼の壺に入っている『豆壺』は通年販売していますが、壺の色は季節によって変わります。集めたくなりますね!
併設のカフェでは、「賞味期限5分!」のつくり立てのアイス最中も食べられます。まさに、ここでしか味わえないスイーツですね!
にし茶屋街は、別名:スイーツ街とも呼ばれているそうで、このほかにも、落雁が有名な老舗和菓子店『諸江屋』さんや、日本に2店舗しかない英国王室御用達のチョコ専門店『プレスタ』さんなど、スイーツ好きなら一度は訪れたいお店がいくつもあります。ぜひみなさんも行ってみてくださいね!
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳