「次に買うならトレンドのSUV。でも、たまには7人で乗ることもありそう」
そんな“ときどき大家族”なファミリーにもおすすめなのが、ホンダのミドルサイズSUV、新型CR-Vです。ハイブリッドとガソリンの2タイプから選べます。
ファミリーに嬉しいポイントとして注目したいのが、ガソリン車に7人乗り仕様が設定されたこと。
先代から7㎝伸びた全長を活かし、3列目シートを装備、「あ、人数増えちゃった!」という場合にも便利になりました。
これまで“7人乗りならミニバン”と相場が決まっていましたが、最近増えてきているのが、3列シートを持つSUVです。国産ではレクサスRX450hやマツダCX-8、輸入車でも高価格帯モデルを中心に、3列シートを持つSUVが登場しています。
3列シートを持つということは、当然、全長が大きくなるということですから、このタイプには5mを超える大型モデルも。そのなかで比べると、CR-Vは全長が約4.6m(4605mm)と小柄といってもいいサイズです。
扱いやすさは、単純に全長だけでは比較できませんが、全長の大きさも運転が苦手な人にとっては敷居が高く感じられるポイント。なるべく、扱いやすいサイズを選びたいというのが本音ですよね。
乗ってわかったシートアレンジの使い勝手のよさ
実際に車内に乗り込んでみましょう。
CR-Vの3列目シートはフロアにすっきりと収納しておけるので、日常的には、15cmのロングスライドもできる、2列目シートまででゆったり、という使い方がおすすめです。
3列目シートに座った状態はこんな感じ。長時間の移動時ではなく、家族で集まったときにちょっと近くのレストランまで、といったエマージェンシー的な使い勝手にちょうどよさそうです。
シートアレンジがしやすいのも、CR-Vのいいところ。
2列目シートは、しっかりと乗り心地も重視したシートなので、さすがに片手で軽々、というわけにはいきませんが、2列目、3列目ともに基本的にはストラップを引くだけの簡単操作で、フルフラットになります。私でもできたので、みなさんにもできると思いますよ!
また、すき間を荷物などで埋め、お手持ちのマットを敷けば、車中泊もできるスペースが生まれます。
乗り降りのしやすさにも配慮
リアドアはほぼ直角に開くようになっていますし、女性にとって気になる、洋服の裾汚れにも配慮し、サイドシルと呼ばれる、フロアサイド部分の形状を変えることによって、裾汚れを防ぐ工夫がされているんです。
また、センターコンソールは、仕切りの使い方次第で、ハンドバッグも入る大きさに!
試乗してみると、ハイブリッド車(5人乗り)とガソリンエンジン車(7人乗り)、どちらも加速は滑らかで、パワーも十分、山道でもストレスなく運転できるなという印象です。
ハイブリッド車は、2リッターエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせていて、とてもパワフル。加速時は静かで、絹のようなキメの細かい加速感が得られます。また、しっとりとした乗り心地も特徴ですね。
一方、1.5リッターエンジンを積むガソリン車のほうは、ハイブリッド車に比べると、少しキメの粗さも感じられますが、個人的にはこちらのほうが車重も軽く、より軽快な走りが楽しめるような印象を持ちました。
今回は、運転席のみでの試乗だったのですが、もしディーラーで試乗できるようでしたら、2列目、3列目のシートの乗り心地も、ぜひチェックしてみてください!
燃費面でみると、ハイブリッド車が25.8km/リッター、ガソリン車が15.8km/リッター(ともにJC08モード)と、圧倒的にハイブリッド車の燃費がいいので、5人乗りまでで十分というファミリーには、ハイブリッド車もおすすめです。
ボディサイズは、軽自動車やコンパクトカーからの乗り換えだと少し大きいと感じることはあると思いますが、前方視界に関しては、左右のボンネットが膨らんでいるので、見切りの良さはまあまあといったレベルです。
後方視界に関しては、バックモニターのガイドラインに合わせるように操作すると、ラクに駐車できますよ。
またミリ波レーダーと単眼カメラによる、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」もすべてのグレードで標準装備となっているので、安心ですね。
新型CR-V、どうですか?
CR-Vはグローバルで、年間70万台以上が販売されている人気モデルなんですね。
そのうちの40万台はアメリカで販売され、女性ユーザーが半数以上を占めているんです。アメリカのママたちに人気のモデルというわけです。
日本では、2016年に4代目の販売が終了していたので、5代目となる新型は、2年ぶりの再登場となります。
価格は323万280円~(消費税込)です。
ぜひ実車で、質感や乗り心地なども確かめてみてくださいね!
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スーザン史子 Fumiko Susan
カージャーナリスト
出版社にて雑誌編集に携わった後、自動車ジャーナリストに転身。女性誌や専門誌、web等で、主に車関係の記事を執筆。10年に息子を出産、ママ目線での車の使いやすさにも注目するかたわら、安全運転講習の講師を務めるなど、クルマ生活に役立つ情報を提供している。日本自動車ジャーナリスト協会会員。