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今日も明日も「トマト」があれば大満足!

干す、揚げる…こんな調理法もあり!【渡辺麻紀さんの裏技テクを伝授】トマトレシピ4選

2018.08.31

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ビタミンやリコピンも豊富で、健康と美容効果も期待できる、夏の万能野菜「トマト」。今回は、料理家 渡辺麻紀さんの、トマトをさらにおいしく食べる「プロの裏技」、ミニトマトを乾燥させる「セミドライトマト」をご紹介します。ミニトマトをセミドライにすると、甘味や酸味が凝縮されて濃い味になり、冷凍もできるからとっても便利。他にも「揚げる」「焼く」など、いろいろな調理法でトマトをアレンジ! 是非試してみて。

 

トマトをセミドライにする

セミドライトマトの作り方

「オーブンの種類によって乾燥具合はかなり違ってきますが、生っぽくてもドライでもおいしいので大丈夫。時間が許す範囲で乾燥させれば、それなりにおいしいですよ」

トマトを干す

(1)ミニトマトはヘタを取って縦半分に切り、伏せて水気をきる。(キッチンペーパー2枚の上に伏せて5〜10分おく)ここでしっかり水気をきっておくのがポイント。乾燥させる時間が少し短縮される。種の一部が落ちても大丈夫
(2)オーブンシートを敷いた天板に並べ、渡辺さんちのコンベクションオーブンで80℃で2時間半(100℃からの設定の場合は40分〜1時間)焼き、そのまま冷めるまで庫内においたもの。電子レンジのオーブンならもう少し水分が残るが、120℃で2時間焼き、同様に庫内におく。ミニトマトの大きさや水分量、オーブンの種類によるので温度と時間は目安。好みの乾燥具合に調整を。
(3)保存袋に入れてバットにのせて冷凍する。
(4)凍った状態。約3カ月保存可。

 

みそが隠し味のこっくりした風味
豚ひき肉とドライトマトの和風ペンネ

食べごたえのあるペンネを、セミドライトマト入りの和風ミートソースで。「みそやしょうゆの和風味にも、甘味のあるセミドライトマトがよく合います」

豚ひき肉とドライトマトの和風ペンネ

【材料・2人分】
セミドライトマト(上記)……20個
ペンネ……150g
豚ひき肉……200g
太白ごま油……小さじ1
塩、粉チーズ、イタリアンパセリ(あれば)……各適量

みそ、酒……各大さじ2
砂糖……大さじ1
しょうゆ、しょうがのみじん切り(あれば)……各小さじ2
豆板醤……小さじ1/2(またはチリペッパーソース少々)

【作り方】
(1)熱湯に塩を入れ(2Lの湯に塩大さじ1の割合)、ペンネを表示よりやわらかめにゆで始める。
(2)フライパンを中火にかけ、太白ごま油とひき肉を入れて炒める。肉の色が変わったら、Aを加えて炒め、パスタのゆで汁50mL、セミドライトマト(冷凍はそのまま)を加えて炒める。
(3)ゆで上がったペンネの湯をきって加え、加熱しながらよくからめる。
(4)器に盛って粉チーズを振り、あればイタリアンパセリを添える。

セミドライトマトを入れる

パスタのゆで汁を加えてからセミドライトマトを入れると、トマトの味がソースになじみやすくなる

 

セミドライトマトは作ったその日に使わない場合は、必ず冷凍してください。使うときは凍ったままでOK。パスタソースやサラダ、煮物などに便利ですよ

渡辺麻紀さん

渡辺麻紀さん

わたなべ・まき●フレンチをベースにしたおしゃれな洋風料理が得意。東京・目黒で料理教室「L’espace Makiette」を主宰 www.makiette.com

セミドライトマトをソースに

味の濃いセミドライトマトをソースに
メカジキのイタリア風ソテー

下ごしらえのいらないメカジキを使った、簡単な魚のメインです。
「セミドライトマトが冷凍の場合も、ボウルの中で自然解凍するので大丈夫」

メカジキのイタリア風ソテー

【材料・2人分】
メカジキ(切り身)……2切れ
塩、こしょう……各適量
オリーブオイル……小さじ2
粗びき黒こしょう……少々

セミドライトマト……20個
紫玉ねぎの薄切り……1/4個分
パセリのみじん切り……大さじ1
オリーブオイル……大さじ2
レモン汁……小さじ2
塩、こしょう……各適量

【作り方】
(1)ボウルにAを混ぜ合わせておく。メカジキは塩、こしょうを振る。
(2)フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、メカジキを入れて焼き色がつくまで両面を焼く。水大さじ1を加え、フタをして中まで火を通す。
(3)器に盛り、Aのソースをかけ、粗びき黒こしょうを振る。

中玉トマト4個を揚げる



丸ごとトマトを揚げて和風だしで
トマトの天ぷら

「トマトは完熟でかためのものを選び、必ず室温に戻して。揚げるときは小さな鍋にすると、油の量が少なくて済みます」

トマトの天ぷら

【材料・2人分】
トマト(中玉)……4個
天ぷら粉(市販)……50g
大根おろし……1/2カップ
オリーブオイル……小さじ2〜3
バジル(あれば)……4枚
揚げ油……適量
A
だし……300mL
塩……少々
しょうゆ……小さじ1

【作り方】
(1)トマトは室温に戻し、ヘタをくりぬいて湯むきし、水気をふく。天ぷら粉は表示どおり、水に溶く。
(2)Aを煮立てて冷まし、器に入れておく。大根おろしはザルに上げ、余分な水分をきる。
(3)(1)のトマトに天ぷら粉大さじ2(分量外)を薄くしっかりまぶし、天ぷら粉を溶いた衣をつけ、金属製のお玉などにのせて中温の油に入れて揚げる(難しければ油に加えるときに一度火を切っても。油の量はトマト上部が少し外に出るぐらいの量で)。
(4)油をきってAを入れた器に盛り、大根おろしをのせ、オリーブオイルを垂らし、あればバジルを添える。

天ぷら粉を全体にまんべんなくまぶす

湯むきしたトマトの水気をよくふいてから、天ぷら粉を全体にまんべんなくまぶす。こうすると、天ぷらの衣がはがれにくくなる

中玉トマト4個を焼く

とろっと溶けたチーズがたまらない
豚バラとトマトのピザ風

「トマトにチーズをのせて焼き、カリカリの豚バラと一緒に。トマトは煮くずれないよう、強めの火で焼くのがコツです」

豚バラとトマトのピザ風

【材料・2人分】
トマト(中玉)……4個
豚バラ薄切り肉……6枚
塩、粗びき黒こしょう……各適量
ピザ用チーズ……80g
太白ごま油……小さじ1
ベビーリーフ……1パック

【作り方】
(1)トマトはヘタをくりぬき、横半分に切る。豚肉は半分に切り、塩、粗びき黒こしょうを振る。
(2)フライパンに太白ごま油を熱し、豚肉を入れてカリッと両面を焼いて取り出す。
(3)フライパンの脂をキッチンペーパーで少し吸い取り、トマトの切り口を下にして入れ、フタをして強めの中火で2〜3分焼く。裏返して切り口に塩、粗びき黒こしょうを振る。
(4)トマトが中心まで温まったら、チーズをのせ、黒こしょうを振り、(2)を加える。フタをしてチーズが溶けるまで1〜2分加熱する。
(5)器に盛り、好みでさらに粗びき黒こしょうを振り、ベビーリーフをのせる。


意外な調理法もあるトマト。毎日食べても飽きないトマトレシピで、今日も明日も「トマト」があれば大満足!

詳しい内容は2018年8/7発売LEE9月号に掲載中です。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!

撮影/木村 拓 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子

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