LIFE

「ウヴル」の12月、テーブルを彩る花

巻きつけるだけだからお手軽!秋色アジサイリース

2016.11.13

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クリスマスから年末年始に向けて、人が集まることが多くなる日々。空間になじむ色合わせで、テーブルを上品に彩る花あしらいを、2017年花カレンダーも担当する人気フローリスト、「ウヴル」の田口一征さんに教わりました!

「花カレンダー」詳細はコチラ

今回は、巻きつけるだけの、簡単アジサイリース作り。前回の赤い実リースと同じく、花材を小分けにして、準備さえきちんとしておけば、短時間で完成します。モミの木を思わせるグリーンをふんだんに使ったアレンジ、ぜひお試し下さい。

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「おもてなしの花あしらいは、花瓶を使うことにとらわれなくても大丈夫」と田口さん。家にある器を自由な発想で活用して、食卓を華やかに彩ります。

冬は花材が日もちする時期でもあるので、ダリアやアマリリスなどゴージャスな花にもぜひ挑戦したいもの。大ぶりな花は、おもてなしの心を表現するのにもぴったり。

「その際も反対色の花材を合わせるのではなく、あくまで同系色で上品に合わせるのがおすすめです」

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白のグラデーションのミニブーケを席ごとに
バラ、アストランチャ、シンフォリカルポス、ダスティミラーシラスと、色をすべてホワイトで統一したミニブーケ。
「メインの花、サブの花、実もの、葉もの」というセットは、失敗の少ない組み合わせ。いろんな質感の花材を重ねていくことで、立体的な表情に。

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スープ皿の色みに合う花を華やかに浮かべて
スープ皿のグリーンと相性のいいオレンジ色のダリアを2輪、バラを3輪置き、周りをスプレーバラやヒペリカムでつないでいきます。奥にヒメリンゴを置いて引き締め、バラの花びらを散らして完成。水をたっぷり張れるよう、少し深さのあるお皿を選びます。

 

秋色アジサイリースの作り方

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庭先で摘んだかのような緑の葉ものをベースに、フリルのような花弁が優美なアジサイや、実もののシルバーブルニアをあしらったリース。青から紫へのグラデーションが美しいアジサイの色みに合わせ、彩度の低いグリーンやグレイッシュな葉や実を合わせ、トーンに統一感を。このままドライになる花材を選び、長く楽しみます。

 

Materials

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  1. 秋色アジサイ 1本
  2. コニファー 3本
  3. ユーカリ 1~2本
  4. ラベンダー 20本
  5. シルバーブルニア 5本
  6. リースベース(直径15㎝・市販品) 1台
  7. リース用ロールワイヤー 1本

*1~5はすべて小さく切り分ける
*写真はリース1台分の花材

花材は足りないことがないよう、少し多めに用意しましょう。ベースは枝に動きのあるものを選ぶと、表情も豊かに。コニファーはチクチクするので、肌が弱い人は手袋を使って。

 

how to make

 リースベースは全体のバランスを見て、余分な枝は落とし、ワイヤーの端をベースに巻きつけ固定する。

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 アジサイを1束とってリースに沿うようにして置き、ワイヤーを内側から外側に向かって数回巻きつける。

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 次にシルバーブルニアを1束とってアジサイに重ねるようにして置き、ワイヤーを巻きつけ、茎を固定させる。

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 他の花材も重ねていき、ワイヤーを巻く、を繰り返す。乾燥すると花材はやせていくので、ややきつめに巻くこと。

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 花材を重ねるときに、正面だけでなくサイドから見たときのバランスも確認しながら、花材を巻きつけていく。

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 ぐるりと1周して巻き終わり。ワイヤーを切り、端を見えないようにリースに巻きつけておく。

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 全体を見て足りない部分は、乾燥しやすい実ものを接着剤でつけたり、細い枝のものは直接差して調整を。

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「アジサイリースは正面だけでなく、テーブルとの接地面とも自然になじむよう、側面にもしっかり花材を巻きつけるのがポイント。ベースが直径15㎝と小ぶりなので、あえてユーカリやアジサイは控えめに差し、存在感をきわだたせます」(田口さん)


撮影/大森忠明 スタイリスト/伊東朋惠 取材・原文/田中のり子
詳しくは2016年11/7発売のLEE12月号に掲載 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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