気温が高い夏は、汚れが落としやすく、水仕事が快適にできるお掃除のベストシーズン。
そんな時期こそ、普段はなかなかできない窓まわり掃除に最適です。ラクにピカピカにできる掃除法をカリスマ清掃員・新津春子さんが基本からわかりやすく解説!
まずは、窓ガラスの内側の掃除からスタートです。
家にある洗剤や道具で、プロ並みの仕上がりに!
新津式 窓掃除の基本アイテム
「窓まわりなら、たいていの場合、食器用洗剤一本あれば十分。ためてしまった汚れも、その種類を見極め、それに合わせた洗剤や道具を使えば、効率よく落とすことができます」(新津さん)
a.水用と洗剤液用の2つバケツがあると、なお便利。b.ふき掃除には薄手のフェイスタオルが最適。洗剤ぶき用・水ぶき用・からぶき用など場所と用途に合わせて色を変えるとわかりやすい。c.凸凹なところのホコリや汚れをかき出せる。はけや歯ブラシでも代用可。d.こびりついた汚れをこすり落とすのに活躍。e.掃除道具をまとめて置く際や、掃除中にゴミや水が落ちないように敷いて養生シート代わりに。
f.中性の食器用洗剤は基本的にどんな汚れにも使える万能選手。g.素材を傷めることなく汚れを削ぎ落とせる。100円ショップのものでOK。h.窓ガラスを水でぬらした後の水きり用。i.腰をかがめることなくベランダの床掃除ができる。j.2Lのペットボトルを上下2等分し、口を逆さにして下部分に差し込んだもの。掃除道具を立てたり、水が垂れるスポンジの一時置き場になると新津さんおすすめ。
>>動画コーナー「LEEチャンネル」でプロの窓掃除の動きをチェックできます!
新津春子さん
’13 年以降5度「世界一清潔な空港」に選出された羽田空港の清掃を担当するカリスマ清掃員。その仕事ぶりが『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)などで取り上げられ話題に。現在は「環境マイスター」として後輩の育成にも貢献する。『世界一清潔な空港の清掃人』(朝日新聞出版)ほか著書多数。
窓際に道具一式をセットして
窓ガラスの内側の掃除スタート!
内側は開け閉めの際につく、手垢汚れがメイン。水ぶき→スクイージーで水きりが基本です。
1_カーテンのある窓は先に外して洗濯へ
カーテンを外したら、窓際に基本道具をまとめておく。途中で道具を取りに行くムダな動きが省けて効率UP。
2_ぬるま湯3Lに食器用洗剤10mLを混ぜて、洗剤液を作る
手垢がついた窓ガラス内側は、まず洗剤液をつけたタオルでふく。液は上記の配合を目安に、薄めでOK。
「タオルを絞るときに両端だけ固く絞るようにすると、しっかり洗剤液で汚れを落としながら、水が垂れずにふけます」(新津さん)
3_ぬれタオルで窓の四辺→内側の順にふく
「ポイントは、ふき残し部分を作らないこと。まず窓の四辺内側を、枠をとるようにふいた後、その中を上から下に、長方形を描くように隙間なくふいていきます」(新津さん)
肌の弱い人はゴム手袋をつけて行って。
「手の力だけでふこうとするとすぐに疲れてしまいます。全身のバネを使い、腰を中心にリズミカルにふくようにすると、ふき掃除がラクにできますよ」(新津さん)
4_スクイージーで水気を上から下へ一気に取る
「スクイージーは窓の上端に水平に当てた後、水気が片側に集まるよう少し斜めの角度にずらし、そのまま上から下へおろします。最後に下にたまった水気を左端→右端へ集めたら、固く絞ったタオルをサッシに当ててふき取ります」(新津さん)
5_窓枠やゴムコーティング、ロックまわりもついでにふいておく。窓台は最後に
意外と汚れがたまりやすいロック部分は、ブラシでホコリを落として水ぶきします。
細かい部分にはタオルで竹べらをくるんで使うと便利。
枠、ゴムコーティング部分も固く絞ったタオルで水ぶき。
最後に窓台部分も忘れずに。
年に一度の窓掃除、夏にやってみるのがオススメ!
次回は『【窓まわりの掃除Part.2】〜外側・網戸・サッシ編〜』をお届けします。
詳しい内容はLEE8月号に掲載中です。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
撮影/フルフォード 海 イラストレーション/ユリコフ・カワヒロ 取材・原文/石橋夏江(verb)
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