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4年ぶりに買った服は、Sa-Rah総レース黒ワンピース。&妄想コーデ5パターン。

  • TB はな

2025.06.29 更新日:2025.06.30

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思いがけない洋服との出会い

4年ぶりに心が動いた日。

緑深い寺家ふるさと村は、私にとって特別な場所です。里山の風景をそのままに残したエリアを歩いていると、暮らしと自然が寄り添う風土を五感で感じられます。

神奈川県横浜市の北エリア、寺家ふるさと村の玄関口、里山の風景。2025年6月撮影。

そんな寺家ふるさと村の中で、カフェ兼ギャラリーであるJIKE STUDIOと、その系列ギャラリーJIKE HAUSは目と鼻の先に位置しています。JIKE STUDIOはアートの発信拠点でありながら、昨年4月からは“JIKE STUDIO FARM”として営農を始められ、カフェの向かいに広がる柿畑をはじめ寺家全体の里山の風景を未来に守って行く活動にも取り組まれています。カフェを営みながら、アートやクラフトを通じて土地に根ざした文化を届ける場所。そんな空間を訪れるのはいつも楽しみなのですが、今回の目的はJIKE HAUSで開催中の「吹きガラスの世界」という企画展を観に行くことでした。(「吹きガラスの世界」についての過去記事は以下の通りです↓現在会期は終了しています)

Sa-Rah 2025 spring/Summer Collection “-yurayaka-“

2025年6月6日(金)~開催中!

愛媛の大自然、山や海に囲まれた中で生まれたSa-Rahの服の展示販売会

ところが同じ会場では“│JIKE HAUS 企画展│Sa-Rah 2025 Spring/Summer Collection 「yurayaka -ゆらやか-」”という名のお洋服の展示販売も行われていて、Sa-Rahの洋服が並ぶ空間は、まるで世界観ごと設えられたインスタレーションのようでした。Sa-Rahは愛媛県大洲市五郎を拠点に天然素材を使ったオリジナルのお洋服を作られている帽子千秋さんのブランドです。

JIKE HAUSで開催中のSa-Rahの洋服の展示販売会の様子。
(※撮影につき、大変快く許可を頂いております。ありがとうございます…!)

本当は「ついでに少し眺めて行こう…」くらいの気持ちだったのに、スタッフさんが「とても質の良い生地を使っているんですよ」と声を掛けてくださって、手に取った一着一着をじっくり見ているうちに、どれも質感がしっとりとしていて、上質な生地がとても贅沢に使われていて…、その魅力に引き込まれて行きました。

2025年6月6日よりJIKE HAUSにて開催の、Sa-Rahの展示販売会の様子。
とてもしっかりしたリネン生地のお洋服の数々。

透け感のあるお洋服も100%コットン。上下2WAYに羽織れるカーディガンなど。

Sa-Rahの透け感のあるお洋服、パープル。
Sa-Rahの透け感のあるカーディガン、ブラック。

その中で、ふと目が合うように心に留まったのが、黒の総レース、アイレット刺繍が全面に施された、スタンドカラーのフレンチスリーブワンピース。

心に「これが欲しい」と響く感覚は、実はとても久しぶりのものでした。

Sa-Rahの総刺繍レースのワンピース。左から白、ライトグレー、ブラックと並んでいる。

On the summer solstice

奇しくも、その日は夏至の日でした

4年超の「服を買わない暮らし」に終止符を打つ。

私が最後に洋服を買ったのは4年前、2021年の6月5日が最後です(以降、古着なども含めて洋服は1着も買っていません)。きっかけはコロナ禍で、それまでの日常が大きく変わり、服を選ぶ気持ち自体が遠のいてしまいました。さらに、2022年9月には、自分の高校大学時代の一番多感な7年間に2人で暮らした最愛の祖母を突然見送ることになり、気持ちの整理がつかない時間を過ごすことに…。(自分では引きずっていないつもりでしたが…。)また、子どものことでも長らく心配事を抱えていて…。ファッション誌のブロガーの片隅にいる立場でありながら、新しい服を手に取ることに対して気持ちが向かない時期があったのです…。(編集部の方々には、そんな自分を心苦しく思いつつ…、でもずっと素敵なお手本を見せて頂き、いつかまた服を選ぶ楽しさを取り戻せたらと願っていました。)子どもの心配事に関してはまだまだ現在進行形ではありますが、先月あたりからやっっっと少し風向きが変わって、やっっっと少しひと山超えた感じがあり、やっっっっっと洋服を買おうかな、という心境になれたのかも知れません。

それにしても、自分がこの日、(後から気付いたのですが)偶然にも「夏至」という太陽が最も長く空にある「太陽の元日」と言われる日に、4年ぶりに(正確には4年17日ぶりに)服を買うことになろうとは…!それも、Sa-Rahの総レースのワンピースという特別な1着を…。ここからは、その日の出会いと、選んだ理由を綴りたいと思います。



Item I purchased…

お気に入りポイントいろいろ

購入したのは

購入したのは、「スタンドネックギャザーワンピース フレンチスリーブ刺繍 黒」。黒の総レースで、全面にアイレット刺繍が施されていて、ギャザーたっぷり、スタンドネック&フレンチスリーブのロングワンピースです。素材はコットン100%とのこと。

Sa-Rahの洋服。黒の総レース刺繍のスタンドネックギャザーのフレンチスリーブワンピースのフラットレイ画像。襟元をクローズアップした写真。
タグも可愛い。

まず、一番惹かれたのはその汎用性の高さでした。ボタンをすべて留めればフレンチスリーブのワンピースとして着ることができ、前をすべて開ければジレのように羽織りにもなります。夏はキャミソールワンピースやシャツワンピースをINして合わせて、冬はハイネックセーターなどと重ねて、レイヤード次第で1年を通して楽しめること。まさに理想でした…!

さらに、上質で肉厚な総レース生地には全面にアイレット刺繍が施されてた生地がたっぷり贅沢に使われていて、ギャザーの寄せ方にも職人のこだわりが感じられるところ。裾丈は足のくるぶしあたりで(当方身長164.5cm)、前身ごろより後ろ身ごろのほうが少し長めに仕立てられているなど、ひと手間かけたパターンにも心を掴まれました。ノースリーブよりも二の腕をさりげなくカバーしてくれるフレンチスリーブ、首元はバンドカラーで、私好みな「少し詰まった」デザインです。

Sa-Rahの洋服。黒の総レース刺繍のスタンドネックギャザーのフレンチスリーブワンピースのフラットレイ画像。斜めに移っている全体像。
さらに、両サイドにポケットまで付いている親切さ!

そして…、何より驚いたのがその価格。これだけのクオリティ、総レースでこのボリューム、細やかな仕様でお値段2万円台というのは本当に衝撃で、思わず「えっ!!」と値札を二度見してしまったほど…。

この4年間、新しい服を手に取れない自分を少しもどかしく感じつつも、LEEは毎号欠かさず買い続け、ファッション系ECサイトをパトロールしながら、「いつか本当に欲しいと思える1着に出会いたい」と願い続けていました。そんな私の前に、このワンピースはまるで待っていてくれたかのように現れました。(そもそも当初はガラス展を観に来たので…)スタッフさんに声を掛けられて、軽い気持ちで羽織ってみた瞬間、とてもしっくり来て、胸が高鳴ったのを憶えています。「これが欲しい」「これを着たい」と、あの瞬間、心の底から自然に思えたのは本当に久しぶりで…。(まさに、「ビビビ!!」と来た感じ。)そして、この4年間、洋服パトロールだけは続けて来たからこそ、このお値段には驚きを隠せませんでした。と同時に、今年の2月に17年ぶりに再就職したのもあって、「今は私は、自分で働いて稼いだお金でこのお洋服を買えるんだ」という誇らしい気持ちもちょっぴりあったり…。この服に袖を通して鏡を見た時に浮かんだのは、「ここからまた、私のスタートだ」という感覚。時間と気持ちと宇宙のリズム(…と書くと大袈裟ですがたまたま夏至だったので)がピッタリと重なった瞬間でした。

子どもに関する「心配の波」が一段落した今だからこそ、服を選ぶ=「自分のことを考える心の余白」が生まれたのかも知れません。

以下、この黒ワンピースで妄想コーデを5パターン紹介させてください。

【Pattern.1】

スミクロのキャミソールワンピースを重ね着

アイレット刺繍レースなので、中に何かしら着ることにはなります。今回は、いつかのユニクロ×ルール ロジェットのコラボのキャミソールワンピースをIN。今回はキャミソールワンピースの中身が分かるように前を開けていますが、実際にこの組み合わせで着る時はボタンを全部閉じると思います。

Sa-Rahの黒の総レースのワンピースの妄想コーデ、パターンその1
camisole-one-piece;UNIQLO×leur logette/shoes;GU/bag;五十嵐三美さん作山ブドウのかごバッグ/earrings;8ANR°/bangle;Tami

【Pattern.2】

七分袖の白のシャツワンピースに重ね着

次に浮かんだのは、白の上に重ね着して、アイレットレースが引き立つようなレイヤード。シャツワンピース1枚では心もとない時にも羽織り感覚で着られるので重宝しそうです…!

Sa-Rahの黒の総レースのワンピースの妄想コーデ、パターンその2
one-piece;GU/sandals;que/bag;SamansaMos2×AliceMakabe/earrings;SawaMatsuda/bangle;Tami

【Pattern.3】

ボーダーTに合わせて

黒のボーダーTの上にジレのように着るのも良いなぁと…。

Sa-Rahの黒の総レースのワンピースの妄想コーデ、パターンその3
T-shirts;UNIQLO/bag;GU/earrings;FUA accessory/necklace;Helmina Athens

【Pattern.4】

デニムに合わせてラフに

やってみたいのが、白ブラウス×デニムのシンプルなワンツーコーデにジレとしてプラスするコーデ。

Sa-Rahの黒の総レースのワンピースの妄想コーデ、パターンその4
blouse;UNIQLO/pants;UNIQLO/shoes;que/bag;R&D.M.Co-/earrings;ShuMaple

【Pattern.5】

冬には黒のハイネックセーターをIN。前を全部閉じて

最後に冬コーデ。黒のハイネックセーターをINすれば、冬でも着られそうです♩

Sa-Rahの黒の総レースのワンピースの妄想コーデ、パターンその5
sweater;無印良品/bag;COMME des GARÇONS/necklace;FUA accessory/bangle;maison rubus./earrings;ShuMaple

Start here!

新章。区切りと始まり。

こうして、このSa-Rahの総レースワンピースは、私にとって4年ぶりに「この服が着たい」と心から思えた1着になりました。ただ布を纏うだけの服ではなく、袖を通した瞬間に心まで動かしてくれるような服。長い長い4年という時間をかけて、ようやく「自分が本当に好きだと思えるものを選びたい」という気持ちを取り戻せたように思います。コロナ禍、祖母の他界、子どもに関する心配事…、「心の余白」こそが、ずっと無意識に、でも確かに欲しかったものだったのかも知れません。

そして不思議なことに、このワンピースを手に取ってからというもの、これまでずっとお気に入りリストに入れたまま「いつか」と迷っていた服たちにも、自然と「買おう」という気持ちが湧くようになりました。久しぶりに「洋服のポチり買い」を解禁!!少しずつ新しい服を迎え入れる楽しさを思い出しています。

このSa-Rahのワンピースを皮切りに、また私のクローゼットに新しい風と新しい物語(…と書くとまた大袈裟ですが)が増えて行く、嬉しい予感がしています…!ポチり買いアイテムについては、また別の記事で紹介させてください。

JIKE HAUSでのSa-Rahのお洋服の展示販売会は、本来会期が6月22日(日)までだったところ、好評につき7月13日(日)まで延長になったようです…!気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね。JIKE STUDIOもSa-Rahも公式Instagramで最新情報など発信されていますので、そちらもぜひチェックしてみてください◎

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 / はな

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「洋服を買わない~~」と題した記事を書くのは、1年4ヵ月で終わりにしました。結局4年以上買わないことに…。

TB - はな

会社員 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

42歳/夫・息子(14歳・12歳)・娘(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナ ペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。17年間専業主婦→パートを経てフルタイムで働き始めました。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

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