梅＝フルーツ。完熟梅でコンポート（白ワイン煮）を作りました。│梅仕事2025 vol.4

6月は梅仕事の季節。…もいよいよ終盤、フィナーレに。今井真実さんのバズりレシピ「梅アールグレイ」をどうしても作りたくて、南高梅を底値でまとめ買い。袋を開けてみると、さすがに叩き売りされていただけあって、傷のある梅が多く、紅茶煮（梅アールグレイ）用に使えそうな梅の実はおよそ3割ほど。（梅アールグレイを作った過去記事は以下の通りです↓）

残りの、少し傷のある梅…、捨てるなんてもったいない…！家庭料理研究家の豊田亜紀子さんのレシピを参考に、白ワインで煮込むコンポートに仕立てました。豊田亜紀子さん曰く、「隠して食べたい秘密のデザート」。

「梅＝フルーツ」だったんだ…と思わず頷く、桃のような芳醇な香り…♡　完熟梅ならではの甘い香気と、優しい酸味にすっかり見せられた今年の「梅仕事」（←やっぱりこの言葉を使いたがる）です。

本来レシピでは傷のないキレイな梅を使うのですが、キレイな梅は梅アールグレイ用に使ってしまったので、残りの少し傷のある梅をコンポート（白ワイン煮）にしました。（ちなみに、頂きものの傷だらけの青梅は梅ジャムになりました。過去記事は以下の通りです↓）

幸せイエロー♡　傷のある部分は丁寧に削り取って。レシピではキレイな梅を丸ごと種付きでグツグツ煮るのですが、傷あり梅なので…、種を先に取って白ワインやグラニュー糖などとともに。

ポイントは、梅の皮が破れて来ないように、先に梅を引き上げてその後に白ワインシロップをグツグツ別で煮ること…でしょうか。アクが出て来たら取り除いて、祖熱を取って、完成です！

豊田亜紀子さん曰く、「バニラアイスを添えて食べると極上のデザート」「6月のおもてなしにピッタリ」とのこと…、食いしん坊なので、早速！！バニラアイスに、梅のコンポートをたっぷりのせて。ひんやりとろけるアイスのミルキーな甘さに、梅の甘酸っぱさが鮮烈に絡んで、口の中がまるでパフェみたいな華やかさ。白ワインで煮た梅は、しっかり果肉感もあって、完熟の芳醇な香りがフワッと鼻に抜けます。アイスの冷たさでコンポートの香りがキュッと引き締まるのも良きです…！トロンと柔らかい梅の果肉を崩しながら、バニラの甘さと酸味のハーモニーを楽しむ贅沢なひとときです…！

完熟梅を白ワインで煮たコンポートは、まるで桃のように芳醇な香りで（←このフレーズ、今季何度使ったことか…）、梅ってやっぱりフルーツだったんだ…！と改めて実感する味わいになりました。そのままはもちろん、バニラアイスに添えれば、とろける甘さと爽やかな酸味がとけ合う、ちょっと特別なデザートに…！旬の恵みを閉じ込めた手作りの甘酸っぱい幸せを、これからゆっくり堪能したいと思います。

梅仕事と言えば、梅干しや梅酒、梅エキスに梅味噌など…塩っぱい系もたくさんありますが…。私は梅ジャム、梅シロップ、梅アールグレイ、そして今回の梅のコンポート…気付けば全部「甘い系」に偏っていました…(￣∇￣)　一つひとつ仕込みながら、酸っぱさの中に広がる梅の甘い香りにすっかり魅了されていた気がします。どれも保存しておける瓶仕事ではありますが、出来上がるそばから味見をしたくなってしまう誘惑ばかり。6月のキッチンで、コトコト煮たり、瓶を消毒したり、梅をヘタ取りする時間は面倒なようでいて、私にとっては（意外にも）とても豊かな時間でした。

何より嬉しかったのは、それぞれに違う甘酸っぱさが楽しめたこと！シロップは（まだ仕込み中ですが）炭酸割りやラッシーに、ジャムはトーストやヨーグルトに、梅アールグレイはオシャレな香りを楽しみ、コンポートはバニラアイスを極上デザートに変えてくれます。

実に5年ぶりに向き合った「梅仕事」でしたが、来年以降はきっとこの季節になると「今年はどんな梅を仕込もうかな…」とワクワクしながらコンスタントに梅仕事を続けて行けそうです…！そんな予感にちょっと嬉しくなる今年の梅仕事の締めくくりです。

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 ／ はな