こんにちは。
りーぬです。
LEE4月号の「復職の壁」特集を読み、女性にとって仕事と家事育児の両立には、色々な壁があるよなと改めて根深い問題と感じました。
私は育児休暇からの復職を3回経験し働き続け、管理職になり、周りからは順風満帆なキャリアだと思われているかもしれませんが、ずっと働き方には悩んできました。
私事ではありますが、退職届と嘆願書を会社に提出し、その後働き続けることができている現在について、お話しさせてください。
時短勤務制度の期限を迎えることへの不安
新卒採用の会社で20年以上勤務し、夫婦共働きで、高1、中2、小3の子供を育てています。
仕事と育児の両立を、時短勤務制度に支えられて、ここまで何とかやってきました。
しかし、会社の制度の期限は子供が小学4年生の始期まで。
小学4年生になると毎日90分短く働くことができる時短勤務が使えなくなる。
つまり、私にとっての「小4の壁」が目の前に迫り、大変困っていました。
小4の壁とは
小学校4年生特有の不安や心配事により、低学年の頃とは違う面で、仕事と家庭の両立が困難になることです。
小4になると、低学年よりは身の回りのことはできると思われてしまい、子供が学童などの利用もできなくなるケースも多いです。
しかし、4年生になっても、まだ中身は幼い小学生。
・有事のトラブルに対応できない
・勉強も難易度が高くなる
・受験勉強や習い事のサポートも必要
・人間関係の悩みも発生しやすい
・自立心が芽生え、親に何でも話さなくなる
まだまだ大人のサポートは必要な時期…むしろ今までと違う接し方でのケアが必要と感じています。
何故不安に思ったのか?
通勤に片道90分。
出社がメインのため、フルタイムで働く場合一日中家を空けることになります。
睡眠は満足にとれるのだろうか。
子供の話をきく余裕がなくなるのでは。
子供だけの留守番時間が長くなるのは心配。
電車で行き来できる距離に住む両親も高齢になり、体調面の心配事も増えましたし、成長期にさしかかる食べ盛りの子供達の食事や弁当、掃除洗濯の負担は、小4以降変わるどころか増える一方。
自立心も芽生える時期で、心も体も大きく成長するため、精神面でのケアがより一層必要になります。
私の一番の良き理解者であり、家事育児に協力的な夫も、日々のやるべきタスクに追われて疲れ気味。
便利家電や作り置きサービスは、思いつく限り投資。
それでもダメなら、もう私自身の働き方も変えなくてはいけないな…と思うようになりました。
制度改訂の嘆願書と退職届を提出
悩んだ末、「今の状態で、フルタイムでの働き方は困難」と感じ、年末に会社を退職することを決意。
大好きな会社ですし、管理職としての経験も積み、仕事もやりがいがありました。
何故、少しの時間を短縮して仕事を継続することができないのか疑問に感じ、自分の想いは伝えようと、時短勤務の期間延長の嘆願書とともに退職届を提出。
上司にも相談し、同僚にも報告。
淡々と時間が流れ、実感がわかないまま、仕事で関わる近しい人やお世話になった方へ退職の挨拶をしていきました。

いつも色々な表情で佇む東京タワーに励まされて
制度改訂の朗報
いよいよ全ての方に挨拶をしなくては…というタイミングで突如、制度が改訂されることを知りました。
改めて会社と協議ができ、悩んだ末、退職をやめる決断をしました。
大きな組織故、短期間での制度改訂は難しいだろうと想像していたので、素直に嬉しかったです。
今は、子供が小6まで時短勤務が使えるようになったので、もう少し頑張ってみようと思っています。
私を支えてくれたブログや思考
悩んだ時、少し日常から離れた世界の情報にも、たくさん助けられました。
①LEEDAYS claraさんの記事
ちょうど退職を決めた頃に読み、とても沁みました。働き方に悩むのは自分だけではないし、辞めてもいいんだと自分を許せました。
▼LEE DAYS claraさんのブログ
②鏡の法則
同じ頃、「鏡の法則」を知る機会があり、鏡にうつる姿が未来の自分の姿だと知り、「全て今起こっていることは、最高の出来事!」と思考の転換を意識するようになりました。
③自分を知る
積極的に社内の研修制度も活用し、自分自身の能力開発、マインド向上に努めました。
特に、女性管理職を対象とした研修は、社内の斜めのネットワークが増え、励みになりました。
自分の強みや弱みや価値観がわかり、自己効力感が向上。
あわせて社外のビジネス系セミナーも受講し、「私は大丈夫」「家族さえ元気なら、なんとかなる」と思えるようになりました。
正解になるように生きる
これが正しい選択かどうかはわかりませんが、
自分で自分の人生を正解にする心持ちが大事なのだと、改めて気づきました。
私は人と人を繋ぐ表現者でありたいし、より良い未来のためにも、子供達の笑顔や地球を守りたい。
そんな私の心の奥底の望みが、現在も仕事を通じて、想いを人に伝え、やりがいを感じていることに気づきました。
自分で自分の生きたい道に向かって、本心を見つめ、考え、行動し、選択していくことが、大切なのではないかと思っています。
それが、気づいたら誰かの何かの役に立っている。
そんな人生になったら良いなと感じています。
今の仕事を継続できることには、感謝しかありません。
心は軽く、今まで悩んでいた数年間とは違い、ご褒美タイムのような気持ちで働くことができています。
1年後、3年後、その先…はどうなるかわかりませんが、自分の生きる喜びは諦めずに、自分なりの良いバランスをこれからも探し続け、困難があっても、笑顔でチャレンジし続けたいです。
長文、お読みいただきありがとうございました。
この件で心を寄せてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

40年以上会社に勤めた大先輩が、「幸せ者だなぁ」と言いながら退職する姿に感動した、桜満開の日に。
りーぬ
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TB - りーぬ
会社員 / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
44歳/夫・息子(16歳)・娘(13歳・8歳) /手づくり部・料理部/ 高校生、中学生、小学生3人の育児と仕事に奮闘中。健康のために、野菜多めの食事やヨガ、ピラティスで心身を整えています。インテリアやファッション、カフェでお茶する時間も好きです。日々を大切に、好奇心を忘れず、家族や周囲を笑顔にできるような暮らしまわり、体づくり、料理、働き方などのライフスタイルをLEEで勉強中。自分自身が「いいな」と思ったことを人に伝えることが好きです。読者モニター経験、LEE100人隊6年目。身長162cm。
この記事へのコメント( 7 )
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