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新聞の印刷工場見学ツアーへ!@読売プリントメディア横浜工場/神奈川

  • TB はな

2025.08.24

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Factory Tour!!

読売新聞の印刷工場見学ツアー!

読売プリントメディア 横浜工場へ!

夏休みの或る日、読売新聞の印刷工場、「読売プリントメディア 横浜工場」へ、次男(小6)・末っ娘(小3)・私…の3人で見学ツアーに参加して来ました。(新聞関連で…、以前「ニュースパーク(日本新聞博物館)」を訪れた時の過去記事は以下の通りです↓)

見学開始時間は11:30~。見学料は無料。受入人数は2名~10名。電話受付時間は平日10:00~17:00。電話連絡後、HPから「見学申込書」書式をダウンロードして、詳細を記入の上メールで送信して見学申込完了です!団体のバス用駐車場と個人の自家用車用駐車場が若干台数分有、車で行く方は必ず事前相談が必要です。(我が家は事前相談の上で車で訪問しました)

読売新聞の印刷工場、読売プリントメディア横浜工場の外観。
車で訪れることが出来るのは本当に有り難い…!!

いつもかなり時間に余裕を持って出発するので、この日も早く着き過ぎたぐらいで…。「暑いですからどうぞ」とすぐに中に入れてくださり、冷房のきいたVTRルームに案内されました。

ここから、フルアテンドの見学ツアーがスタートです!

【Part.1】

VTRルーム

まずは映像学習。「新聞ができるまで」をVTRで学ぶ。

一番初めに、プロジェクターでVTR視聴。「新聞ができるまで」の一連の流れを学びます。(VTR画面は撮影禁止のため、以下パンフレットの写真で雰囲気だけお伝え出来ればと思います。)

読売プリントメディア横浜工場でVTR視聴している様子
  • 【①取材】記者(政治部/経済部/社会部/文化部/科学部/運動部)による取材。(14:00頃)
  • 【②編集】記者の書いた原稿を担当デスクがチェック。
  • 【③編集会議】取材部は日本全国・世界の主要都市にまで。その日の夕方に各部のデスクが「立ち会い」と呼ばれる編集会議でどの記事を大きく取り上げるかを話し合います。この会議に入ることを「土俵入り」と呼ぶそうです。この間、19:00ギリギリまで取材が行われています。
  • 【④紙面レイアウト・校閲】記者が書いた原稿を校閲記者がチェック。字や数字に間違いがないかを確認・修正します。レイアウトは編成記者が担当。記事を読んで見出しを付け、各ページのデザインを決めます。(22:00過ぎに完成)
  • 【⑤印刷】新聞制作専用のコンピューターでレイアウトされた記事と広告をドッキングし、全国30カ所にある読売新聞の印刷工場にデータが送信され、印刷へ!(新聞のページ数は1~40ページまで印刷可能、そのうちカラー面は最大16ページ印刷できるのだとか!)
CTP装置が送られて来た紙面データを基にアルミ製の刷版にレーザーで直接印字し、版を作製。
完成した刷版は輪転機に取り付けて印刷スタート!読売新聞は、「世界一発行部数が多い新聞」としてギネスブックに載ったことも!
  • 【⑥配達】出来上がった新聞はトラックに積み込まれて全国の販売店へ。午前3:00新聞に折り込み広告を挟み、雨の日はビニールで包装。午前4:30にバイクが配達を開始。午前5:00に投函。

ここ横浜工場は、1987年に稼働。全国にたくさんある読売新聞の分散工場の第1号だそうです!東名高速道路の横浜町田ICに近く、新聞を運ぶのに好立地。

以下、印刷工場内をアテンドスタッフさんにより案内して頂きました。用意して頂いたヘルメットをかぶって、いざ出発です…!

【Part.2】

新聞制作システムから専用回線を使って送られて来たデータで…

CTP装置で製版

まずは…。印刷工場での最初の工程は、【製版】!CPT装置での刷版は、水と油(インキ)が反発しあう性質を利用し、「水をはじく部分」だけにインキが残るようになっているそうです。CTPはフィルム製版の工程がなく、紙面データから直接刷版を作成するシステムで、従来の刷版装置と比較して、原稿の劣化を防ぎ、制作工程を大幅に短縮できる特徴があります。

完成した刷版を、キ/アカ/アイ/スミの4色にそれぞれ取り付けます。

カラー部分は、こちらの4色の網点で表現しているそうです。

↓こちらが製版室。製版機、意外と小ぶり!

読売プリントメディア横浜工場の製版室

↓送られて来た紙面データを、アルミ製の板にレーザー光線で直接書き込んでいるところです!

読売プリントメディア横浜工場の製版室内。CTP機で製版しているところ。
原版となる刷版が、まさに作製中!刷版の厚さはわずか0.3mm。重さは2ページ分で約360gなのだとか。


【Part.3】

現代の主流!鮮明なカラー印刷・高速印刷も可能な「オフセット印刷」と輪転機

オフセット輪転機でオフセット印刷

新聞を印刷する輪転機はモノクロ用3台、カラー用2台で1セットを作り、最大40ページを刷っているそうです。ここ横浜工場には輪転機が全部で6セットあるとのこと。「オフセット印刷」「オフセット輪転機」の「オフセット」とは、「転写」という意味で、柔らかいゴム製のブランケットにインキを転写して印刷する仕組みです。裏と表を同時に刷れるそうです!!また「オフ」には「接触していない」という意味もあり、刷版と紙が直接には接触せず、間に別の銅が介在しています。

パンフレットより。これで1セット!紙は下から上へ、1階から4階へと進んで行きます。

輪転機の並ぶエリアへ…!

手前から奥まで、ズラリと輪転機が並んでいます。

読売プリントメディア横浜工場内、オフセット輪転機が並ぶ様子。

こちらは一番手前のカラー輪転機。

読売プリントメディア横浜工場内のカラー輪転機。
高さ約15mあるそうです!

次に印刷した後にカットする工程へ。

【Part.4】

2階

折り機

印刷された紙は、折り機に入った段階では切れ目なく連なったままの状態なので、折り機のローラーで縦の折り目をしっかり付けられた後に1部ごとにカットされ、上下半分に折り畳まれます。1部ずつにカットする時に2つ折りにした新聞がずれないよう、針で紙を引っ掛けているため、新聞の下の余白部分にはいくつも小さな穴が空いているそうです。

読売プリントメディア横浜工場内の折り機のフロア。

↓折りたたまれて1部ずつになった新聞が上を流れて行きます…!

読売プリントメディア横浜工場内の、折り機のフロアで眺める2人の小学生。

上下に畳まれた状態で、重なりながらどんどん出て来ます!折り機から出て来た新聞は人の目でチェックする「検紙」を経て、カウンタースタッカーで印刷された新聞を1部ずつ数えて、決められた部数に束ね、ベルトコンベアで1階へ運ばれて行きます。発送仕分けコンベヤーで発送先別に仕分けされます。

読売プリントメディア横浜工場内、検紙をするスタッフさん達

折り機の横、ガラス窓の向こう側では輪転機が高速で印刷する様子も見えました。

輪転機の印刷速度は時速40km!この高速輪転機で1時間に7万部の新聞を美しく印刷することが出来ます◎

【Part.5】

印刷の途中で輪転機に巻取紙を補充!印刷を止めることなくスムーズに交換!

平床紙庫

新聞制作の上で大切な、版、インキ…と学習して来ました。今度は「紙」です!新聞用紙は製紙会社で専用に製造され、ほぼ毎日トラックで運ばれて来るそうです。高速で回転する輪転機に紙を連続供給できるよう、ロール状に巻かれているため「巻取紙」と呼ばれています。

読売プリントメディア横浜工場内の1階、巻取紙の倉庫。
横浜工場の1階部分です。写真右の溝は、巻取紙を運ぶ台車が通るレールです。

巻取紙1本の重さは、なんと1t以上!!紙の厚さは60~70ミクロン。

読売プリントメディア横浜工場内、1階の巻取紙の倉庫。

巻取紙の搬送台車がレール上を動いています!

読売プリントメディア横浜工場内、巻取紙の搬送台車がレール上を動く様子。

↓こちらが輪転機の最下部。

輪転機の最下部。読売プリントメディア横浜工場内にて撮影。

自動仕立て機で紙の先端を三角形に整えた後、紙がなくなりそうな輪転機の下へ、コンピューター制御の台車に乗せて給紙フロアを移動、輪転機に自動でセットされます!

そしてなんと、巻取紙の交換も自動。巻取紙搬送台車が運んで来た新しい巻取紙の芯の部分を輪転機のアームが捉えて新しい巻取紙を装着。残量が少なくなって来た巻取紙は自動で新しい巻取紙にペースター(紙継ぎ)機器で押さえ付けて紙継ぎされた後、それまでの走行紙を切断、新しい巻取紙にスムーズに切り替わります!両面テープで紙継ぎしているそうですよ。

工場センターの見学はこれで終了で、次段ではVTRルームに戻り、実際のカラー印刷の新聞を体感します!

【Part.6】

最新のカラー印刷

オフセット印刷の威力をこの目で確認!

VTR視聴や工場センター内の見学を通して、オフセット印刷は3大原色+スミ(墨)の4色を使って刷版・印刷されることを学びました。VTRルームに戻った後は、刷りたてホヤホヤのカラー印刷の新聞を、ルーペで確認してみよう!ということに。

↓それぞれにルーペを渡され、紙面を拡大して覗いてみます…!

読売プリントメディア横浜工場内、VTRルームでオフセット印刷によるカラー紙面の美しさを体感

よーーーく見ると…、新聞のカラー印刷は、4色のインキによる微細な点の集まりだということがよく分かります。

これにて、フルアテンドの見学ツアーは終了です!

【Part.7】

頂いたお土産は

最後に、頂いたお土産を紹介させてください。頂いたのは、工場見学ガイドと、読売新聞日曜版で連載中の23コマ漫画「猫ピッチャー」の、「ヨリウミ ニャイアンツ」に所属する猫投手「ミー太郎」のシールとメモ帳です。

実際に印刷工場に足を運んでみると、日々当たり前のように手にしている新聞の一部に、これほどの最新技術と人の工夫、そして圧倒的なスケール感が込められているんだ…!と実感しました。家庭に届くのは1部の新聞ですが、その背景には正確さとスピードを両立させるための知恵と努力が積み重なっています。目の前で刷り上がって行く新聞を眺めながら、「1日の始まりに新聞を広げる」という行為が、実はとても尊い営みの上に成り立っているのだと改めて気付かされました。フルアテンドの見学ツアーでお土産付き、これで無料だなんて…!!

読売新聞の印刷工場「読売プリントメディア」は、全国各地の印刷工場で工場見学を実施しているようです。気になる方は公式HPをチェックしてみてくださいね。また、小学校4年生以上を対象に、読売新聞の東京本社の見学ツアーも実施しているようです!

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 / はな

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会社員 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

42歳/夫・息子(14歳・12歳)・娘(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナ ペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。17年間専業主婦→パートを経てフルタイムで働き始めました。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

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