【沖縄】琉球王朝伝統の銘菓「謝花(じゃはな)きっぱん」は未来に受け継ぐ伝統菓子 001icoco
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TB icoco
2024.01.05 更新日:2024.01.13
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お正月のお節と一緒に琉球王朝伝来の銘菓「冬瓜漬」、「ちいるんこう」、「きっぱん」の3つのお菓子を楽しみました。購入したお店は観光地として有名な国際通りからほど近い場所にある銘菓承継のお店「謝花きっぱん」さん。今から300年ほど前に中国の福州から沖縄へ伝えられたと言われる「冬瓜漬」と「きっぱん」は、琉球王朝時代は尚家(しょうし・琉球の王族家)へ献上品とされ一般の市民は手に届かないお菓子でした。「謝花きっぱん」さんはそんな貴重なお菓子を今も守り受け継ぐ貴重なお店のひとつです。
琉球の王様に献上されていたお菓子①
「冬瓜漬」は沖縄の甘~いパット・ドゥ・フリュイ(生フルーツマシュマロ)

冬瓜漬は、冬瓜をアク抜きし砂糖で煮詰めて作られるお菓子。原料はもちろん冬瓜!緑が美しく水分をたっぷりと含んだ光沢のある冬瓜が使われるそう。
現代のライフスタイルに合わせて種類豊富な「冬瓜漬」

「冬瓜漬」を食べると周りに付いているお砂糖のジャリっとした食感から冬瓜とは思えないジュワっとしたコクのある甘い糖蜜のような味です。「謝花きっぱん」さんはお砂糖に包んだ昔ながらの「冬瓜漬」以外に、ココナッツ、シナモン、しょうが、黒豆きなこなど多くの人に楽しめてもらえるようなアレンジされた冬瓜漬けもありました。
琉球の王様に献上されていたお菓子②
「きっぱん」は沖縄の甘くほろ苦い柑橘パット・ドゥ・フリュイ(生フルーツマシュマロ)

きっぱんは、やんばる産(沖縄本島北部地方)のカーブチーや九年母(くねんぼなど)、島みかんを主な原料としたお菓子。

みかんの皮をむく作業からきっぱんが完成するまでに丸四日を要し、炊き上がったみかんの果肉の煉り具合の見極めなど熟練した職人の技で作られているそうです。

たいへん手間ひまがかかるお菓子であるため、現在では「謝花きっぱん」さん以外では購入出来ません。「きっぱん」は「冬瓜漬」よりもお砂糖が厚く覆われ、中身は島みかんの旨味と苦みをバランスよく凝縮されたペーストが入っている大人向けのお菓子です。
琉球の王様に献上されていたお菓子③
「ちいるんこう」は沖縄のカステラのような蒸し菓子

ちいるんこうも琉球王朝時代に王家や位の高い者しか口に出来なかったお菓子と言われています。「ちいるんこう」の上にのっている赤く染色したものは落花生。味のアクセントにもなり見た目も美しくさせています。
伝統菓子をちょっとモダンにリフレッシュ

店頭のカウンターには他にもチョコレートやラム酒が使われた冬瓜漬や冬瓜漬が使われた焼き菓子なども販売されていました。
伝統菓子の新しい食べ方!

そのまま薄くスライスしてお茶請けとして頂くものいいのですが、きっと王家の方々もびっくりして想像もつかなかったであろうワンランクアップし洗練されたお洒落な食べ方も紹介されています。

お菓子の存在が琉球の歴史そのもの

遥か昔王様に献上され食べられていたお菓子は時を超え、今も同じお菓子が存在し食べられてることはすごいことだなと深く敬意を持ちます。でもそれは簡単でも普通でもなく伝統を守り受け繋ぐ方々が居たからこそ歴史が大切にされ守られて成り立っているのだなぁと頭が下がる思いです。ご馳走様でした。
「謝花きっぱん」さま、撮影承諾して頂きありがとうございました!
~これからお店へ伺う方へ~ 写真撮影NG場所もあるので、撮影する際は必ずお店の方へご確認くださいませ!
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会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊トップブロガー
46歳/夫・娘(18歳・9歳)・息子(11歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌・Web「LEE」、そして100人隊が大好きです。小窓の住人として、書くこと・伝えることに夢中になっていたら、あっという間に5年目。これからも、LEEが大切にしているものを大切にして、ゆるりと日常を楽しみながら書き綴っていきたいと思います。衣食住はシンプルなカラーの中に時々はっきりとした色を取り入れるのが好き。北欧やビンテージの雑貨・家具・沖縄のものもお気に入り。服はきれいめカジュアルが多め。肩幅広め・中肉中背で、骨格ナチュラル。イエベ秋の濃いくすみ色が合うらしく、ブルべ冬にも少し寄っている(らしい)身長162cm。
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