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暮らし発見

【大人の習い事】デッサンに学ぶ「生きるヒント」

  • 085 むぎちゃん

2023.06.23

  • 6

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皆さま、おはこんばんちは!

いかがお過ごしでしょうか。

今日のブログは私の習い事「デッサン」についてです。(ちょっと熱いやつです…!)

絵を習い始めて1年(教室へは月4回)と日は浅いのですが、その中で色々と感じることがありましたので、今の私の気付きを書いてみたいと思います。

見落としていた視点に気付くきっかけを得る

常日頃、自分の言動や、在り方を俯瞰して生きていきたいとは思っているのですが、

それが…なかなかに難しい

誰かが「それ違うよ」「ここしか見れていないよ」と言ってくれたら、有難いけど、ちょっと傷つくことさえあります。

そして「そっかそっかじゃあここ直そう♪」と簡単には軌道修正できないのが常です。

また、大人になるとそんな指摘をしてくれる相手もそう多くはないですよね。

そんな中、デッサン教室では自分が見落としている視点を先生がサラッと指摘してくれるんです。

「あれ?この角度から見た影が抜け落ちてますねえ!」と言われ

「あ!ほんとだ!見えてなかった!!!」と気付かされ、

そこを直すとみるみる間に絵がリアルに近づくという体験。

言われたことを素直に聞き入れ、見落としていたことに気付き、新しい視点を持って加筆修正していくという一連の作業は心地よく、何とも言えない達成感を得ることができます。

「見え方」の理由を考える

ただ今制作中の石膏デッサン

ここが光って見えるのは周りが暗いからなんだ!

ここが明るく見えないのは周りが明るすぎるからなんだ!

そっか!その色が何色か、だけじゃなく周りの色によっても色の見え方って変わるんだ!

白い画用紙に鉛筆のみで対象物を描くデッサンの世界では、そういった感覚が研ぎ澄まされます。

こんな風に、全てが繋がり、形を成していることを意識することでどんな物事でもその「見え方」というのは様々な要素が複雑に絡み合ってできている多面的なものなのだということがよくわかります。

何が良いとか悪いとか、(正に〝白黒つける〟と表現される事ですが)本当は全てが曖昧で、その時自分がどこに立っているかの「視点」で変わってしまうものなんだよなぁ…。

ボーダレスな世界を感じる

当初、絵を描く=線を描くことだと思っていた私は、

線を引くのではなく面を作っていくというデッサンの作業そのものに驚きました。

モノと空間の間に「縁取り」は存在しないという事、

全てのことに境界線ってないんだ、全部グラデーションなんだと…。

「多様性」が叫ばれる昨今ですが、そういった概念も感覚として、より自分の中に落とし込むことができた気がしました。

デッサンにはそんな「ありとあらゆる世界の在り方」が集約されているのではないかと感じます。



わからなくなって良い

作品を描いていくうちに、ここからどう進めていこう?と悩むタイミングが必ず訪れるんです。

そんな時先生が

「わからなくなって良いんです!わからなくなったときはアイディアを出す時なんですよ。」と教えてくださり、

もう、これは生き方を学んでいるのだと感じました。

「はみ出してもいいんですよ。」と言われハッとした事も…。

先生の金言が、いつも私を気付きの世界へ導いてくれます。

寄りで書く、引いて見るの繰り返し

これもまた、生きる事と同じだなぁと感じます。

近くで見て細部にこだわりすぎて描いてしまうとそこだけが浮いてしまい全体のバランスが悪くなる。

かといってずっと遠くから見ているだけでは緻密な作品は仕上がらない。

問題解決のために必要な要素を、近くからも遠くからも探し集め修正していくという作業。

少しずつ積み重ねた微調整の結果、ひとつの作品が完成するということ。

また、ルールのない「完成」というゴールを自分で決めるということにも、絵を描くことの面白さを感じます。

7割は観察

先生に「デッサンの7割は観察すること!書き終わる頃には、このコーヒーミルを持って帰りたい!と思うくらいモチーフと仲良くなってください!」とアドバイスを頂きました。

対象にどれだけ真剣に興味を持てるかが作品の精度に影響してくることを実感。

モチーフの前に座っているだけでなく色々な角度から対象物を見てみること、実際に触れてみて正面からは見えない部分の構造をも理解することが大切なのです。

これはこう!と確信を持って描いていたものが、実は自分の憶測でしかなかったと知った時、自分の視野の狭さに気が付きます。

これは思い込みではないのか?

自分にはまだ見えていないものがあるのではないか?

どうしてこういうふうに見えるのだろうか?

一旦自分の考えを疑ってみる事の意義を体感として学ぶことができました。

「絵が描けるようになりたい」と始めた習い事でしたが、思わぬ副産物を得たことは私にとって大きな収穫でした。

まだまだ新たな気付きを授けてくれるであろう奥深いデッサンの世界を、これからも時間をかけ探訪していきたいと思います。

むぎちゃん

085 - むぎちゃん

主婦 / 東京都 / LEE100人隊

40歳/夫・娘(13歳)・息子(10歳・6歳)/手づくり部・料理部/2年目隊員になりました。転勤族、古くて狭い団地でも楽しく暮らす♪を目指し、少ない持ち物で自分なりに工夫しながら、ベランダ菜園や季節飾りなど楽しんでいます。刺繍やアロマも好きです。趣味で絵画教室へ通い始め1年半になりました。デッサンを習い、物の新しい見え方に気付けることの喜びを感じています。繰り返しに感じられる毎日の中にも、自分なりの気付きを得ながらブログを書いていきたいです。よろしくお願いいたします。

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