秋晴れの週末、瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。
5月に書いた記事はこちら↓
(ブログには書いていませんが、夏の「あいち2022」にも行きました!書くタイミングを逃してそのままなのですが…)
初めての子連れ島旅
京都から週末(土日)だけ&3歳児と一緒にどこまで行けるか?と探りながらの旅でした。
一人旅だとできるだけたくさんの作品が見たくてスケジュールはびっちり詰める派なのですが、今回は子どもの様子をみながらゆっくりペースでの旅になりました。
まずは土曜日の朝、京都を出発。新幹線で岡山へ行き、そこからマリンライナーに乗り換えて香川県・高松へ向かいます。
マリンライナーで高松へ
マリンライナー(快速電車)は瀬戸大橋を渡る電車です。瀬戸内の穏やかな海がとてもきれい。
乗り物が好きな息子は電車では割と静かにしている、と思いきや向かいのホームにアンパンマントロッコを発見。
「あれにのりたいー!!」と大騒ぎ。アンパンマントロッコは行先が違うし別料金なのです…
なんとか駅弁でなだめて(AM9:00に駅弁を食べる大食漢の息子…もちろん朝ご飯は食べています)高松に到着したのは10時ごろ。
高松港から高速船で直島・本村へ
高松駅から高松港は徒歩圏内。港の切符売り場に行き、直島行きの船の切符を購入。
フェリーより高速船のほうが早く出るとのことだったので高速船でビューンと直島へ。
奥に見える雲のようなものは港の待合兼駐輪場として使われていました。設計は金沢21世紀美術館の設計で有名なSANAAです。
家プロジェクト
本村では「家プロジェクト」という直島の家屋や寺社などを改修した作品が点在しています。
港から歩いて行ける距離にある作品をめぐって路地をぐるぐる歩きます。須田悦弘さんの「碁会所」、大竹伸朗さんの「はいしゃ」(写真の建物です)、宮島達男さんの「角屋」、三分一博志さんの「水」などを見てまわりました。
会場や町中にはたくさんのボランティアスタッフ(こえび隊)がいらして、道案内などの声かけをしてくれるので迷子になることはないはず。(子どもにも声をかけてくれてスタンプを押させてくれたり、あそこのソフトクリームは美味しいよ、などのグルメ情報をもらえたりと交流が楽しいんですよね。)
ANDO MUSEUM
直島はほんとうに久しぶり(10年以上ぶり!)だったので知らない場所や作品がたくさん!
安藤忠雄さんの「ANDO MUSEUM」も初めて入りました。柿の暖簾と柿の木がいいね~秋だね~とのほほんとした気分で入ってみると。
木造建築の中にANDO建築が!え、これどうやって施工したんですか…?
屋根は木造。外観も木造の民家なのです。
なんとこの建物、地下もあって(敷地も前面道路も狭いのにどうやって掘った??)地中美術館のような雰囲気を味わうことができます。
そして照明がないというのも驚き。自然光のみ、なのです。公開時間は昼間とはいえ、なかなか思い切ったことするなぁさすが安藤さんや…という感じでした。
こちらも感動「直島ホール」
建築家つながりでもうひとつ。三分一博志さん設計の「直島ホール」です。
竣工当時、建築雑誌などにたくさん取り上げられていて、ずっと行ってみたいと思っていた建物でした。
瀬戸芸のガイドブックには外観の見学のみ、と書かれていたのですが、なんと当日ホールが開放されていて自由に中に入ることができました。嬉しい!(ここは地元の人が体育館や伝統芸能の文楽を上演するためのホールとして作られた建物なので、公開されている日は限られていると思います。)
柱のない大空間!天井がとても高くて驚きました。壁は漆喰塗り。
ものすごく気持ちのよい空間。
天井には角がなく、曲面がトップライトまでなめらかに続いています。
独特な形をしたこの建物は理由があり、自然の力で室内の換気をするしくみなのです。
直島の地形などをリサーチし、古くからある直島の家々の知恵も受け継いでいるそう。
室内で風を感じるというわけではないのですが、なんだか心地いい、すがすがしい空気を感じました。(時刻はお昼、外は秋晴れで暑いぐらい、ここで昼寝したかった…)
バスで島を横断
直島にはカフェや飲食店があちこちにあり食事には困らなそうですが、いつ「おなかがすいた!」と騒ぐかわからない3歳児を抱えている為、事前に高松でパンやおにぎりなどを購入し持参していました。(ゆっくり島グルメを楽しむのは初めから諦めてたわ…)
そうしてさくっとお昼をすませたあとはバスへ。島の反対側の港、宮ノ浦へ向かいます。
芸術祭期間中は人は多いものの、バスの本数も多いのでスムーズに移動することができます。島をぐるっと一周するのには時間が必要ですが、本村から宮ノ浦までは10分もかからないぐらい。
海の駅「なおしま」
フェリーが発着するこちらの港はとても大きくて開放的。
この駅の設計もSANAAなのです。柱めっちゃ細!
インフォメーションセンターやお土産売り場、軽く食事できるスペースもありました。
ここで高松へ戻るフェリーの切符を購入し、港の周りを散策。
直島パビリオン
建築家・藤本壮介さんの直島パビリオン。三角形のステンレスメッシュを組み合わせて作られた作品。
中に入ることができるのですが、こちら子どもに大人気!わが子もジャングルジムとちゃうで?というぐらいよじ登って長い時間楽しんでいました。
内側にもメッシュが張り巡らされていて、かなり頑丈。
そして赤かぼちゃ
直島と言えば草間彌生さんのかぼちゃ。黄色いかぼちゃもありますが、宮ノ浦にあるのは赤いかぼちゃ。
こちらは大きくて中に入ることができます。ところどころに穴があり、そこから顔を出したり中を覗いたりと、こちらも子どもたちに人気でした。
(写真の息子は夫に持ち上げてもらって顔を出しています。)
その日は早めにフェリーで高松へ戻り、市内のホテルへ。
まだ子供が小さいこともあり、コンビニや飲食店などが多い高松の市街地に宿をとりました。もう少し大きくなったら島に泊まりたいな。
プクさんが泊まったトレーラーハウスも楽しそう!
島旅2日目は女木島と男木島へ向かいました。また次のクリップでご紹介します。
050 - ジュリ
会社員(建築士) / 京都府 / LEE100人隊
41歳/夫・息子(5歳)/手づくり部・料理部・美容部/大阪出身、京都在住。毎日時間に追われてバタバタですが、ソーイングや編みものが好きでスキマ時間にちょこちょこ作るのが日々の楽しみ。お菓子やパン、保存食作りも好き。最近は小鉄の子どもの影響で鉄道に詳しくなってきて、旅の目的が電車に乗ることになってきました。
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。