スキマ時間にふらっと訪れた本屋さんで購入した3冊。

収納スペースや読みたいときにすぐ読める手軽さから、最近はめっきり電子書籍派の私ですが「思いがけない良い出会い」はやはり実店舗にありますね。

霊長類ヒト科動物図鑑　向田邦子

エッセイは向田邦子さんの作品が一番好きです。

言葉に無駄がなく、ギュッと引き締まった文章。日常のちょっとしたエピソードから始まって、最後の2~3行で鮮やかに完結する構成にも胸がスゥっとすく気がします。

こちらは向田さんが飛行機事故で急逝された1981年に刊行された一冊。

食べ物や旅のことなど、身近な題材が多いのですが、どれも切り口が鮮やかで、こういう「目」を持って生活するのは楽しいだろうなぁ。40年前に書かれたとは思えないくらい、新鮮で小気味良いエッセイばかり。

作品から漂う、向田さんご自身の凛とした佇まいにも憧れます。

本性　伊岡瞬

こちらは関わる男すべてを破滅させる⁉謎の女「サトウミサキ」を巡るサスペンス！

サトウミサキの目的は？彼女は一体何者なのか？…まさにページをめくる手がとまらない！伊岡瞬さんの作品はこれが初めてだったのですが、一気にはまってしまいました。

章ごとに視点が変わり、連作短編のような雰囲気もある作品。おすすめは第三章。ぞわぞわします。

女のいない男たち　村上春樹

「ドライブマイカー」の原作ですね。これはこれから読む予定…。

映画の感想はlovesummerちゃんが記事にしてくれていました。

【オトナ女子のエンタメ部】映画編。

2021年一番面白かった本は吉田修一さんの「国宝」

ちなみに…半年遅れ（！）のご紹介ですが2021年、一番面白かった本は吉田修一さんの「国宝」。

任侠と歌舞伎の世界が舞台。濃密な世界観は大河ドラマを一本見切ったくらいの満足感があります。ご興味のある方は是非！

こちらは電子書籍で購入したのですが、保存用にハードカバーを買い直そうかと思っています。