みなさん、こんにちは(*^^*)
3月も半分終わり、いよいよ本格的な春到来ですね。この時期になると、街中でも春の歌をよく耳にします。素敵な春の歌はたくさんありますが、その中でも川江美奈子さんの「桜色舞うころ」、松たか子さんの「桜の雨、いつか」、そして松任谷由実さんの「春よ、来い」が私にとって春に聞きたい歌、ベスト3です。
特に『春よ、来い』は、小学生の頃国語の教科書に詩として掲載されていて。この曲はユーミンファンの母がよく聞かせてくれた曲でしたので授業で扱ってもらえてとてもうれしかったのですが、それよりも改めて歌詞を読んだ時に感じた歌詞の美しさと切なさにとても感動した記憶が色濃く残っています。
どの曲も情景が浮かぶ歌詞や透き通った歌声が、新しいステージへ変わる春のわくわく感と少しの不安感を表しているようですよね。
五感で春を楽しみながら、あっという間に過ぎてしまうこの季節を大切に過ごしたいです(^^)
春の薬膳
さて、本日は春の薬膳を少しご紹介させて下さい。
暦の上で春というのは、立春〜立夏までの3ヶ月間をさし、大地は陽気が増え始め、生命力が活発になります。
春は芽吹き、生長する季節。
東洋医学では春は肝の気が高まる時期と言われます。この場合に使われる肝は西洋医学でいう肝臓の働きと全く同じというわけではなく、気・血・津液(水)をつかさどる重要な場所と捉えた方がわかりやすいかと思います。
肝の気が高まると、精神に不調をきたしやすいので、春の薬膳を作るポイントとしては、まず気を巡らせる食材を選び、続いて「血・水」の巡りを整えたり、補う食材を選んでいくことが大切です。
香りのある食材(紫蘇・ジャスミン・パセリ・グレープフルーツ等)は気の巡りをよくしてくれますので、この季節に取り入れたい食材です(*^_^*)また、少量の酸を取り入れると肝の高まりが緩和されますので、酢の物もいいですね。
薬膳と表現されると、薬草を使ったり特別なものを使う料理と複雑に感じてしまうのですが、今回のお料理はどの食材もスーパーで手に入る身近なものたちです。
食材の選択方法にしても、寒(身体を冷やす)の食材だから寒い時期には避けるのではなく、寒の食材には熱・温などの食材と合わせて効能を打ち消したり、補う方法をお勧めします。(豆腐:涼と生姜:温を組み合わせる冷奴のように)
本日は、
1.菜の花とにんじんのチキンロール
2.筍とプチトマトの和風マリネ
3.菜の花のごま豆腐ソース和え
4.あさりとセロリの酒蒸し
5.鶏ひき肉と三つ葉の信田煮
以上の5点のお料理のレシピをご紹介いたします(o^^o)
電子レンジで簡単!菜の花とにんじんのチキンロール
材料 (2人分)
鶏もも肉 1枚
にんじん 1/4本
菜の花 1/4束
塩胡椒 少々
酒 大さじ3
みりん 大さじ2
しょうゆ大さじ2
はちみつ(砂糖)大さじ1
①菜の花は軽く茹でたら冷水でしめ水気を取り、にんじんは菜の花と同じ太さに切っておく。
②鶏もも肉を広げ、均等の厚みにし、ラップの上に置く。
③鶏もも肉の広げた面に塩胡椒をふり、①を手前に並べる。
④①を芯にして緩まないようにラップを使ってしっかりと巻く。※加熱中の破裂が心配な方はラップを二重に巻いて下さい。
⑤両端は縛らず軽くすぼめる程度に。
⑥耐熱容器に入れて(両端から汁がでるので、ある程度深さのあるもの)、電子レンジ600Wで3分加熱し、ひっくり返して2分30秒加熱。
⑦⑥の粗熱がとれたら、フライパンに加熱時に出た汁、酒、みりん、しょうゆ、はちみつを入れて煮立たせ、ラップを外した⑥をやや強火で絡ませたら完成。
少しタレを多めに作って、翌日のお弁当に入れる前に垂らしても、美味しいです。
お弁当に入れるとこんな感じになります。
菜の花が緑が鮮やかですよね(o^^o)
《食材と効能(性質)》
菜の花・・・血を巡らせる(微寒・涼)
にんじん・・・血を補う(平)
鶏もも・・・気を補う(温・微温)
はちみつ・・・水を補う(温)
筍とプチトマトの和風マリネ
材料(4人分)
たけのこ(水煮) 1パック(120~150g)
太白ごま油 大さじ1/2
塩 少々
ミニトマト 10個程度
新玉ねぎ(アーリーレッドでも) 1/8個
マリネ液
鰹出汁 80ml
すし酢 60ml
砂糖(シロップ) お好みで
しょうゆ 小さじ 1/2
①たけのこは食べやすい大きさに、トマトは半分に、玉ねぎは薄くスライスし、トマトと玉ねぎはボウルに入れておく。
②鍋にマリネ液の材料を全て入れて火にかけ、沸騰したらトマトと玉ねぎが入っているボウルへ入れる。
③フライパンを温めごま油をひき、塩を加えて軽く焦げ目がつくまでたけのこを炒める。
④炒めた③を②のボウルへ入れて、粗熱がとれたら、食べごろまで冷蔵庫で冷やして完成。(短時間でも◎)
固くならないので、翌日のお弁当のおかずとしても使えます(*^^*)
《食材と効能(性質)》
筍・・・水の偏りをなくす(寒)
トマト・・・体の熱を冷ます(微寒・涼)
玉ねぎ・・・水の偏りをなくす(温)
酢・・・血を巡らす(温)
菜の花のごま豆腐ソース和え
材料(2人分)
菜の花 1/2束
絹ごし豆腐 100g
A
白練りごま 大さじ1
めんつゆ 小さじ2
みりん(シロップ) 小さじ1
糸唐辛子 あれば
①菜の花を茹でて冷水でしめ、水気をよく切り食べやすい長さにカットする。
②ボウルに絹ごし豆腐を入れ、泡立て器で潰し滑らかにする。
③②にAを入れてかき混ぜ、味を見て甘みを足す。
④器に菜の花を盛り、③のソースをかけて糸唐辛子をのせれば完成。
菜の花と苦味とクリーミーな胡麻豆腐ソースとの相性が抜群です。
《食材と効能(性質)》
菜の花・・・血を巡らす(微寒・涼)
白ごま・・・水を補う(寒)
豆腐・・・水を補う(涼)
唐辛子・・・身体を温める(熱)
あさりとセロリの酒蒸し
材料(2人分)
セロリ 1本
あさり 300g程度
にんにく ひとかけ
オリーブオイル 大さじ2
白ワイン(酒) 50ml
バター 10g
塩、胡椒 適宜
ブラックペッパー 適宜
※あればタイムやオレガノのようなハーブを
①あさりは塩抜きをし、セロリの茎は筋を取り5mm幅に斜め切りに、にんにくはみじん切りにする。
②フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ中火にかけ、香りが立ったらあさりとセロリを入れて軽く炒める。
③ハーブ、酒を回し入れ蓋をして、あさりの口が開くまで蒸し焼きにする。
④あさりの口が開いたら、バターを入れて塩胡椒で味を整える。最後に少量のブラックペッパーをかけたら完成。
《食材と効能(性質)》
あさり・・・水の偏りをなくす(寒)
セロリ・・・水の偏りをなくす(涼)
にんにく・・・身体を温める(温)
酒・・・血を巡らせる(熱)
鶏ひき肉と三つ葉の信田煮
材料(6個)
油揚げ 3枚~4枚
鶏ひき肉 200g
にんじん 1/4本
しめじ 1/4房
三つ葉 1束
生姜 ひとかけ
紹興酒(酒) 大さじ2
塩 ひとつまみ
片栗粉 小さじ1
A
だし汁 400ml
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
①にんじん、しめじをみじん切りにし、三つ葉も細かく刻む。油揚げはお好みで熱湯を通して油抜きをし、まな板に置いて上から菜箸を転がしてつぶす。中がほぐれた感じがしたら、半分に切り真ん中を広げて袋状にする。
②ボウルに鶏ひき肉、にんじん、しめじ、三つ葉を入れ、すりおろした生姜、酒、塩、片栗粉を加えてよく混ぜる。
③②を袋状にした油揚げに詰める。(今回は大きめ6個作りました)
④鍋にAを入れ煮立たせたら一度火を止める。鍋に③を並べ入れたら落し蓋をし、再度煮た立たせ、弱めの中火で15分ほど煮る。
⑤粗熱がとれたら完成!
つまようじでとめなくても、弱めの火加減で煮れば煮崩れしません★
《食材と効能(性質)》
鶏もも肉・・・気を補う(微寒・涼)
三つ葉・・・気を巡らせる(温)
にんじん・・・血を補う(平)
酒・・・血を巡らせる(熱)
生姜・・・身体を温める(温・微温)
これまでのお料理を使った、とある日の食卓です?
筍とプチトマトの和風マリネ、セロリとあさりの酒蒸し、かぼちゃの煮物、甘平、五目豆、セロリの葉と舞茸のお吸い物、三つ葉と白魚と梅干と胡麻の混ぜご飯
菜の花の胡麻豆腐ソース和え、舞茸の甘辛煮、玉こんにゃくの炒め煮、菜の花とにんじんのチキンロール、さつまいもの甘煮、プチトマトと筍の和風マリネ、新玉ねぎと豆腐のお味噌汁、鶏ひき肉と三つ葉の信田煮、ほうれん草の胡麻和え、混ぜご飯
今回も長文になってしまいすみません…><
旬の食材で未病のうちに対処していきましょう。
今後も四季の薬膳を少しずつご紹介できたら幸いです。
本日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました(*^^*)
まころん
32歳/夫・息子(1歳)/手づくり部・料理部・美容部/愛知の海街から内陸県へ越してきました。毎日のお弁当作りに奮闘しながら、薬膳コーディネーター取得を機にお手軽薬膳についてもゆるりとお勉強中です。お休みの日はふらっと山登りへ。出会いを大切に、ぬくもりのある暮らしを心がけています。Instagram:@maco9249
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まころん